GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
室内免震装置 [ミューソレーター]
事業主体名
アイディールブレーン株式会社
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
アイディールブレーン株式会社 (東京都)
受賞番号
16G090757
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

室内のあらゆるものを対象にした、極めてシンプルな免震装置。医療機器や手術室の床、博物館の展示物、データセンターのサーバーラック、工場の検査機器や生産機械、倉庫の棚から自動倉庫まで、様々なものを免震にすることができる。それは、一般的な室内免震装置が実現できなかった、薄さ3mmの賜物。必要スペースだけを免震にでき、美観を損なわない。また、段差が気にならない室内免震装置。ミューソレーターで大地震からの被害を最小限に抑え、人命、重要文化財、経済活動を守る。

プロデューサー

アイディールブレーン株式会社 代表取締役社長 佐藤孝典

ディレクター

アイディールブレーン株式会社

デザイナー

アイディールブレーン株式会社

詳細情報

http://www.ibrain.jp/m-solator_main.html

発売
2007年10月
価格

100,000 ~ 200,000円 (1セットの価格です)

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

室内の重要な物(国宝彫像、展示ケース、サーバー、医療機器、検査機器、原発機器など)

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

平時は容易に動かず、大地震時には確実に免震機能を発揮する、さらに薄さの限界にも挑んだ室内免震装置。

背景

1995年の阪神淡路大震災では、多くの人命が失われ、重要文化財や企業の施設が被災した。それ以降、建物免震が脚光を浴びることになった。しかし、建物免震は高価であり、工期が長い。また、2004年から九州大学と摩擦の研究を行っている中で、曲面と平面の金属同士の点接触による低摩擦現象を発見。この機能を利用すれば、一般的な免震装置では行き詰っていた課題を改善できると確信。開発に踏み切った。

デザイナーの想い

薄い免震装置のことを考えた時、「魔法のじゅうたん」を思い浮かべた。タイルカーペットと同じように、誰にでも簡単に敷けて、敷いただけでいろいろなものが守れる魔法のじゅうたんだ。ミューソレーターは2007年の発売以降、室内免震装置としてブラッシュアップを続けているが、将来的にはミューソレーターで地球の表面を覆い、地球免震を実現できたらと思っている。免震で全人類が安心して暮らせる日が来ることを願う。

企画・開発の意義

まず、平時は容易に動かず、美観を損なわず、段差が気にならない。大地震時の医療現場では、手術、透析、検査をそのまま継続でき、博物館では国宝や重要文化財を守ることができる。そして災害後の工場では、地震による二次災害(火災)の抑止や再稼働の迅速化を実現する。限りなく薄い室内免震装置は、平時・大地震時・災害後のあらゆる場面で要求される性能を併せ持っている。

創意工夫

九州大学との共同研究で発見した低摩擦現象。さらに解析と実験を繰り返し、摩擦係数が10%になる曲面の曲率を発見。平時には容易に動かず、震度5以上の地震が発生した時だけ免震機能を発揮する最適な摩擦係数が10%なのだ。その曲率を持つ鋼板と平面の鋼板を限界まで薄くしたが、板厚を薄くすると耐荷重性能が低下する。そこで最適な曲率を持った突起を限りなく増やし、荷重を分散。その結果、ミューソレーターには最適な曲率を持った突起が4万点/㎡ある。耐荷重性能は25kg/点(1,000ton/㎡)だ(使用荷重は100ton/㎡)。これにより平板1.6mm、エンボス(突起)板1.3mm、合計3mmの免震装置の設計を完成させた。だが、エンボス加工の大手専業会社でも作れない。薄い鋼板にプレスで突起を作ると歪み、平らにならず、最も大切な突起先端に傷がつく。そこで、先端に触れず形状を作れる金型を自社開発し、製造に成功した。

仕様

滑走プレート 寸法:500mm×500mm,t=1.6mm  素材:特殊樹脂コーティング鋼板 セルシート 寸法:500mm×500mm,t=1.3mm 素材:ステンレス

どこで購入できるか、
どこで見られるか

アイディールブレーン株式会社に直接お問い合わせください。
アイディールブレーン株式会社ホームページ

審査委員の評価

あらゆる物の下に敷くだけで大地震から搭載物を守ることができる設置の容易性と、搭載物の美観保持を可能にした薄さの実現、美しく精緻に仕上げられた本体の完成度を高く評価した。東日本大震災、熊本地震では、ミューソレーターが使われていた700件以上の搭載物全てを守った実績もある。またいつ訪れるかわからない大地震への対策が急がれる現在、ミューソレーターの設置の容易性と免震性能に対する期待値はさらに高まっていくに違いない。

担当審査委員| 安次富 隆   玉井 美由紀   寺田 尚樹   村上 存   Jung-Ya Hsieh  

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