GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン特別賞[ものづくり]

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受賞対象名
レジ袋 [キャリーカップ]
事業主体名
株式会社ミヤゲン
分類
店舗・販売用什器
受賞企業
株式会社ミヤゲン (福井県)
受賞番号
16G090723
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

カップ食品(コーヒーなど)をテイクアウトするレジ袋です。従来は、レジ袋に前もって組み立てた紙製カップホルダー(差し込み穴の空いたボール台紙)をセットしていますが、資材コストが高いこと、セットに時間が掛かってしまうこと、使用後にゴミが増えてしまうことが問題になっていました。今回弊社が開発した「キャリーカップ」は、カップ保持、手提げなど全ての機能を1枚のポリエチレンフィルムで一体成形した画期的なレジ袋です。この製品が普及することで、資材コストが低減されるだけでなく、レジ周りの時間短縮、保管場所の省スペース化、ゴミ減量化になるエコ包装を実現し、あらゆる課題を一気に解決できます。

プロデューサー

宮元武利

ディレクター

宮元武利

デザイナー

宮元武壽

株式会社ミヤゲン代表取締役社長 宮元武壽

詳細情報

http://miyagen8.co.jp/products/chemical-products/carrycup/

発売
2016年7月1日
価格

10 ~ 16円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

①シンプル&コンパクト、②フレキシブル&フィット、③エコ&スマート

背景

数年前、当時人気沸騰中のコンビニコーヒーのテイクアウト袋がメディア等で紹介されていましたが、紙製カップホルダーが最初からセットされたレジ袋でした。コーヒーのテイクアウトという社会のニーズには答えていましたが、もっと、社会が求めているであろう資材コストの低減や保管場所の省スペース、エコ包装に応えられるのではないかと考え、総勢15名が構想・設計・製作に2年半を費やし完成しました。

デザイナーの想い

数年前にCVSのドリップコーヒーが登場し、今では年間20億杯も飲まれる「コンビニコーヒー」として定着しています。熱いまたは冷たいカップを直接手に持って帰る人の姿を見て、ポリ袋だけでカップが安定し、しかもスマートな袋が作れないか、そして使ったお客にも渡したお店にも喜んでもらいたいという思いから開発しました。この袋が従来の常識を覆し、まさに新しい生活スタイルにフィットするものと確信しています。

企画・開発の意義

コーヒー等のテイクアウトにはそれに適した包装資材が存在しなかったため、取っ手のない角底紙袋を使用したりカップホルダーをセットしたりと低機能・高コストが常態化していて、しかも使用後は廃棄するためゴミが増える。そんな使い捨ての消耗品だからこそ、コストやゴミを低減してエコ社会に貢献したい。そんな地球規模のニーズに応える使命感を具現化した製品として、このキャリーカップは誕生しました。

創意工夫

これまではカップを安定して運ぶためには異なる素材の組合せ(ポリエチレン製レジ袋と紙製ホルダー)が必要でしたが、「ワンマテリアル・ワンピースでの生産」を目指して初代キャリーカップ(当初はカップバッグの呼称)が誕生しました。しかしながら、底面の溶着加工(熱で溶かしてくっつける)が必要なため、カップを置いた際の不安定感が拭えず設計変更を余儀なくされました。これを改善した二代目は底部分をマチ加工することで安定感は飛躍的に改良されましたが、別のフィルムを挿入するため生産性が悪いという課題に直面します。これまでの延長線上の設計に行き詰まりましたが、開発コンセプト「ワンマテリアル・ワンピース」に原点回帰することで、漸く三代目キャリーカップが誕生します。特許を取得した溶着の工夫(アジャストシール)によりカップ保持部を成形したことで、3つのデザインコンセプト全てを完全に網羅した画期的な製品に仕上がりました。

仕様

幅185mm×高さ240mm(1個用) 幅310mm×高さ240mm(2個用) 幅410mm×高さ240mm(3個用) 素材 ポリエチレン

どこで購入できるか、
どこで見られるか

インターネットショップ 包装資材ショップ 袋探(ふくろたん)
包装資材ショップ 袋探(ふくろたん)
自社ホームページ 紹介ページ

審査委員の評価

カップ食品のテイクアウト時に使用されている紙製カップフォルダーを不要にしたレジ袋は、単体でみれば小さな変革だが、コンビニエンスストアで販売されているコーヒーだけで年間20億杯にも達することから、総体としてみれば、ゴミ低減だけをとっても社会に大きな変革をもたらすデザインと言える。「ワンマテリアル・ワンピースでの生産」という明確な目標を設定し、地道に試行錯誤を重ね目標を達成していることに、模範的なデザイン姿勢が感じられた。

担当審査委員| 安次富 隆   玉井 美由紀   寺田 尚樹   村上 存   Jung-Ya Hsieh  

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