GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
車いす [モルフ]
事業主体名
株式会社松永製作所
分類
移動用機器・設備
受賞企業
株式会社松永製作所 (岐阜県)
受賞番号
16G070559
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

空港・機内専用車いすです。従来の製品は、金属探知ゲートに車いすが感知する。もしくは飛行機内を通れない。もしくは自分で空港内を移動することができない。この3つのバリアーの内、どこかで不便を強いられていました。そこで車いすの材料を全て非金属にすることで金属探知ゲートをクリアーしました。次に車いすの大車輪に着脱機能を追加しました。空港内を自分で移動でき、尚且つ大車輪を外すことで、飛行機内を移動することができる、日本で初めての空港・機内専用車いすが誕生しました。

プロデューサー

株式会社松永製作所 代表取締役社長 松永紀之

ディレクター

株式会社松永製作所 開発部 無津呂崇志/営業部マーケティング担当 中川正

デザイナー

株式会社松永製作所 開発部 無津呂崇志、宮川賢悟、日比野民智、竹田昌悟、中村慎吾

左から)無津呂崇志 宮川賢悟 日比野民智

発売
2015年4月21日
販売地域

国内・海外共通仕様

仕様

全長910mm、全高910mm、全幅650mm、重量28.5Kg

受賞対象の詳細

背景

近年、海外からの観光客も増加し、東京五輪を4年後に控えた現在、空港は海外からのお客様をお迎えする「日本の玄関」といえます。その空港内に於いてバリアフリー化は必須ですが、日本人特有のきめ細やかな「おもてなし精神」で当社ができることは?から企画がスタートしました。

デザインコンセプト

非金属であること。大車輪が着脱できること。「日本のおもてなし」を感じさせるデザインであること。

企画・開発の意義

空港内には必ず金属探知ゲートが存在します。ユーザーは金属を持っていなくても金属製車いすが感知してしまうため、接触検査は必須です。また大車輪が着脱できない車いすでは、機内専用の車いすに乗り換えて頂く不便を強いられていました。このバリアーは国内の空港だけでなく、海外でも同じです。であれば、このバリアーをクリアーすれば世界中の車いすユーザーの方が、空港内での煩わしさから解放されるのでは?という提案です。

創意工夫

JIS規格に準拠した車いすの非金属化はトライ&エラーの連続でした。軸受にセラミック製ボールベアリングを使用することで、軽い操作を実現していますが、衝撃に弱いセラミックですので、ゴムカバーで保護しました。また飛行機内を移動する際に、車いす幅が狭くなるように大車輪に着脱機能を追加しました。この時、アームサポートも同時に着脱できる為、従来のようにアームサポートを折りたたむ作業が必要無くなりました。また車いすのパーキングブレーキは、新構造の歯車式としました。従来の摩擦式と違い、機械的に止める為、操作が軽いのがメリットです。またオールプラスチック製のフレーム構造ですが、メインフレームを左右共通設計としたり、左右を連結する丸棒は、汎用部材を使用することで金型費用を抑えたことも課題の一つでした。

デザイナーの想い

海外からの車いす利用者にとって、最初に経験する「日本の車いす。」それは機能面だけでなく、デザイン面でも「日本のおもてなし」を感じて頂ければ幸いです。今後、非金属という技術は空港内だけでなく、様々な「テロ対策」の現場でも展開したいと考えます。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

羽田空港国内線第2旅客ターミナル
”日本初!樹脂製車いすの導入”/プレスリリース/ANAグループ企業情報
ANA、樹脂製車いす羽田に導入 保安検査そのまま通過
全日空 羽田空港に「樹脂製の車いす」導入

審査委員の評価

車椅子の材料を金属不使用とすることで空港での保安検査をスムーズにし、大車輪ユニットを着脱式にしたことで乗ったまま機内に入れるようにして、二重に車椅子利用者の航空機利用の負担を減らしており、画期的である。樹脂を主体とした非金属材料使用ながら、軟弱さを感じさせず、滑らかで軽い操作性が実現されている。また、大車輪の着脱が容易で、補助者にとっても使いやすい。色彩や質感は、落ち着いた中にも軽やかさが感じられる。世界的に空港の保安検査がますます厳しくなる中で、車椅子利用者の活躍を後押しするものと評価された。

担当審査委員| 根津 孝太   伊藤 香織   岡崎 五朗   佐藤 弘喜   Juhyun Eune  

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