GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
鉄道車両 [323系と大阪環状線改造プロジェクト]
事業主体名
西日本旅客鉄道株式会社
分類
移動用機器・設備
受賞企業
西日本旅客鉄道株式会社 (大阪府)
受賞番号
16G070517
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

JR西日本は近畿圏鉄道ネットワークの中心として「大阪環状線」を運営しているが、この度、国鉄時代からの古い設備を一新し、新型車両や駅のリニューアル等によるブランディングを行う。このプロジェクトは「駅の改良」、「駅構内・高架下の開発」、「地域との連係」、「新製車両投入」をトータルに計画して線区全体のイメージアップを狙っている。その中心となる新製車両の323系は、50年以上の大阪環状線の歴史上初めての専用設計車両であり、安全性や快適性を追求した最新の通勤形車両である。

プロデューサー

西日本旅客鉄道株式会社

ディレクター

西日本旅客鉄道株式会社 車両部車両設計室

デザイナー

西日本旅客鉄道株式会社 車両部車両設計室+近畿車輛株式会社 デザイン室

詳細情報

http://www.westjr.co.jp/

利用開始
2017年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

大阪環状線

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「安全・安心の向上」「安定輸送」「情報提供の充実」「人に優しい快適な社内空間」によるブランド価値向上

背景

大阪環状線は多くのお客様に長く親しまれきたが、設備の多くは国鉄時代から継承したものであり、時代に見合うサービスが十分に提供できていなかった。単純に設備を新しく置き換えるのではなく、それぞれの施策を連係させるブランディングの手法を活用し、線区全体の価値向上を狙った。地域との共生は当社の重要な経営指針にひとつであり、また大阪のシンボルでもある大阪環状線の魅力を高めることを最重要視しての取組みである。

デザイナーの想い

365日、永続的に移動を提供し続けることが鉄道の使命であり、それを安全快適に実現するためにデザインがある。JR西日本のデザインコンセプトは「安全で明るく広く静かで快適」な車両であるが単に目先の新しさを求めるのではなく、今まで積み上げてきた車両設計の考えを地道に継続することで実現される。環状線というブランディングもそのコンセプトの上に積み上げた。

企画・開発の意義

線区価値向上のプロジェクトの一環として車両をデザイン。駅サインやトイレ、商業設備や沿線イベント等を関係部署と連係してトータルデザインを展開。利用しやすく地域に長く継続して愛される鉄道システムとなることを目指している。

創意工夫

エクステリアにはプロジェクトのシンボルマーク、環状線伝統のオレンジ色を配し、車内表示には駅サインと共通のグラフィックを用いてブランドイメージを構築。大阪環状線の特有の課題である混雑の激しい先頭車両は、レイアウトを変更し広いデッキとした。究極の安全性と快適な通勤電車を目指し、ソデ仕切りを斜めに配置。その他、立ち上がりやすい肘掛のある優先座席、小さな力で開くアシスト機能つきドア取っ手など、随所にきめ細かいデザインを施した。

仕様

大阪環状線を「行ってみたい」「乗ってみたい」線区に改造するプロジェクトの大きな柱として、新型車両323系を投入する。50年以上の大阪環状線の歴史上、初めての専用設計車両として、安全性、快適性の追求を実施した8両編成ステンレス車体、片側3ドア、ロングシートの通勤電車である。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

大阪環状線
大阪環状線改造プロジェクト

審査委員の評価

はじめての大阪環状線専用設計車輛として、駅や沿線環境なども含めたトータルデザインによるサービス向上やブランディングを目指したことが高く評価できる。特に車輛内のデザインにおいては、通勤車輛としての利用状況をふまえ、出入り口脇のソデ仕切りを見直すことで、座席とドア脇の寄りかかりスペースを両立させ、有効活用することを目指した点が新しい。また全体的に、ユニバーサルデザインの観点から、ユーザー視点でのデザインが細部まで検討されており、完成度が高い。

担当審査委員| 根津 孝太   伊藤 香織   岡崎 五朗   佐藤 弘喜   Juhyun Eune  

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