GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン特別賞[ものづくり]

受賞対象名
薪ストーブ [アグニ ヒュッテ]
事業主体名
株式会社岡本
分類
住宅設備
受賞企業
株式会社岡本 (岐阜県)
受賞番号
16G060484
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

AGNIが我が国初の鋳造製薪ストーブという新参者でありながら、欧米の一流ブランド製品以上の燃焼性能を達成しなければならなかった理由は大きく3つあります。日本が地震や台風等の災害の多い国でありながらライフラインに強く依存した社会になってしまった事。放置された針葉樹植林が国土の36%に達する深刻な森林問題を抱えている事。そして薪ストーブを上手に燃やせる日本人は決して多くない事。災害に強く、カーボンニュートラルな再生産可能エネルギーを主燃料とし、誰でも簡単にゆっくり完全燃焼出来る薪ストーブが日本には必要だと考えました。AGNIは日本の新しいライフスタンダードを目指してデザインした薪ストーブなのです。

デザイナー

水津功 ウォーターマークデザインラボ

水津功

発売予定
2016年10月1日
価格

360,000 ~ 400,000円

販売地域

日本国内向け

仕様

鋳鉄製の薪ストーブ 寸法:縦650㎜X横330㎜X奥行き520㎜ 重量:120㎏ 最大薪投入容量:9㎏ 最大出力:7、000Kcal/h

受賞対象の詳細

背景

薪ストーブは日本の森林問題解決に貢献出来るのではないかと言う問いがきっかけです。また、災害時に都市インフラに頼らず熱源を自立的に確保出来る事も日本においては大きな価値だということも見えてきました。従来の趣味性の高い贅沢品としての薪ストーブのイメージから一旦離れ、欧米の一流ブランド製品とは異なる日本の必然性から生まれた日本の薪ストーブが必要だと考え、開発に取り組む決意をしました。

デザインコンセプト

日本が見出した薪ストーブの新しい価値から、日本の住空間の新しい佇まいが生まれる事を目指しました。

企画・開発の意義

自立的なオフグリッド熱源を持つことで災害時の生活困難から家族を守り、針葉樹を燃料にする事で日本の森林問題解消に貢献出来る薪ストーブを使って、暖かく、楽しく、美味しい日常生活を楽しむライフスタイルを提供する事が、AGNIシリーズが一貫して追求するテーマです。

創意工夫

薪ストーブが焼却炉と根本的に異なるのは、薪から熱エネルギーを引き出すだけでなく、発生した熱を長い時間筐体に貯め込みゆっくり室内に放射する性能が必要とされる点にあります。そこで蓄熱製の高い鋳鉄を素材とし、空気層を挟んだ2層構造を採用することで、高い燃焼効率を実現する機能に徹した炉=インナーの設計と、蓄熱と放熱を兼ねたパネル=アウターの設計を分離することでデザインの自由度を確保しました。これにより縦方向の放熱リブを全面に用いるAGNIシリーズの特徴的なデザインが生まれました。 HUTTEとは小さな山小屋を意味しますが、山小屋用というより、断熱材を多用し高気密化が進んでいる日本の住環境に対応する為に小型化したと言えます。アジャスタを兼ねた4つ足、炎を操る楽しさを誘う大きな開閉レバー、炎を見る為の大きな窓、これらが総合して、いつも傍らに佇む愛犬のような印象にまとまるようデザインを工夫しました。

デザイナーの想い

私はランドスケープデザイン実務や教育の立場から、本当に深刻な日本の森林問題について日々心を痛めていました。この薪ストーブ開発の企画は、私には単なるプロダクトデザインではなく、日本の風景に大きな影響を与えうるランドスケープデザインだと思えましたので是非取り組みたいと考えました。また災害への備えとしての新しい価値は、普段の生活を楽しいものにする日常の道具という形で皆に愛されるデザインを目指しました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社岡本 岐阜市畷町5番地
針葉樹燃焼を可能にしたハイブリッド構造の薪ストーブ「アグニ」

審査委員の評価

丸みを帯びていて愛らしく、暖かさを見た目からも伝えてくれる良いデザインです。 省スペース対応型の小さいサイズの薪ストーブですが存在感があります。フロントドアハンドルの握り玉は木製で手に触れたくなり、チャームポイントとなっています。

担当審査委員| 長町 志穂   鈴野 浩一   藤森 泰司   山本 秀夫   Eggarat Wongcharit  

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