GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ラウンド財布 [雛シリーズ ラウンド財布/菖蒲(群青)]
事業主体名
織田畳店
分類
装身具
受賞企業
織田畳店 (奈良県)
受賞番号
16G010031
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

創業120年続く畳屋として、日本の伝統工芸である畳を後世に残したいという想いがありました。でも現代の住宅からは畳敷きの和室が減ってきていて『このままではあかん。畳文化は廃れていく一方やないか』と、不安を感じていました。畳の良さをもっと多くの人にアピールするにはどうしたらいいのかと考え、辿り着いたのが畳表を使った小物作り。原料のイグサには、抗菌・消臭効果があり、香りには森林浴と同じような癒し効果もあります。そんな畳の魅力を、身近な小物というカタチで伝えていけたらと、拘りの商品が誕生しました。

プロデューサー

織田畳店 代表 織田理

ディレクター

織田畳店 ブランドマネージャー 織田吉美

デザイナー

織田畳店 代表 織田理/ブランドマネージャー 織田吉美

四代目代表 織田理(左)/ ブランドマネージャー 織田吉美(右)

詳細情報

http://oda-tatami.shop-pro.jp/?pid=102356878

発売
2016年5月20日
価格

43,200円

販売地域

日本国内向け

設置場所

奈良県磯城郡田原本町幸町152-2 織田畳店

仕様

外寸/縦110mm×横200mm×厚さ30mm 素材/本体:天然染い草畳表、本革 内装:正絹、本革 重さ/230.5g

受賞対象の詳細

背景

畳は、大和民族の生活の知恵が生み出した誇るべき住文化。しかし、洋風化された住宅が増加し、畳のある和室が一部屋あるかないかの現代の家。畳の原材料となる、い草の産地では以前と比べて7~8割も需要が減っています。先代から引き継いだこの仕事に誇りをもち、日本発のこの素晴らしい文化と商品を守り、そして発展させていくために、時代に合わせた形で畳の良さを多くの人に伝えていくことが使命だと感じています。

デザインコンセプト

”敷く畳から持ち歩く畳へ”

企画・開発の意義

日本の伝統を後世に伝えるべく、新しい形で畳を蘇らせたい想いから「敷く畳から持ち歩く畳へ」をコンセプトに、妥協のない商品づくりの信念で”Made in Japan”の品質に拘り、気軽に持ち歩ける財布を製作しました。ユーザーにおける「畳は敷くもの」という固定概念を覆し、畳を「身近なものとして持ち歩く」という革新を図ることで、い草農家をも巻き込んだ新たな畳業界の持続的な成長と発展を目指しています。

創意工夫

財布表面は、天然国産染い草を使用。手触りも優しく滑らかで、居心地の良い和室の空間を想像させてくれます。天然素材なので、年月を経て程良く味わいが出てきます。ファスナーチャームは日本の鋳物工場で、日本の職人ならではのきめ細かな技術で作られた真鍮製。革は本革。正絹(シルク)を中布に使い高級感溢れるデザインになっています。また、絵柄も奈良(やまと)に因み、正倉院宝物、屏風に描かれた鹿を取り入れ、より奈良を強調させています。収納性は、カード片面6枚、両面で12枚収納することができ、札入れ2箇所を含めフリーに使えるポケットが合計6箇所あり豊富な収納が魅力。これらのMade in Japanの拘りの素材を、奈良の縫製職人がハンドメイドで一つひとつを丁寧に、丹精を込めて作りあげています。

デザイナーの想い

”大和のおとな可愛い”をテーマにした財布を通じて、古くからある畳を新しい形に変え、「畳は敷くもの」といった固定概念を覆しました。国内でのい草産地も減少し続けていますが、日本伝統工芸も衰えかけています。この商品をきっかけに、畳そのものや畳文化の見直しだけではなく、い草農家にも織物産業にも新たな可能性を見出し、さらには、日本の伝統産業、伝統文化の持続的な発展のモデルとなることができればと考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

奈良県磯城郡田原本町幸町152-2 織田畳店
織田畳店HP
織田たたみオンラインショップ
織田畳店Facebook

審査委員の評価

自社で特化した素材を別の商品に展開したものは多々あるが、この財布は、縫製がよく、隅々まで、畳の世界観を引き継ぎつつ丁寧につくられている。表面が傷んだときに張り替え可能なメンテナンス性が評価を集めた。畳に代わる産業にまで発展する可能性は低いが、副産物として技術を高めるきっかけをつくり、メーカーのものづくりに対するプライドを高めるだろう。また、ターゲットが絞られたデザインで、一つ一つ持続可能なものづくりに挑戦し、欲しいと思えるユーザーに届ける挑戦をして欲しい。

担当審査委員| 倉本 仁   安東 陽子   原田 祐馬   山田 遊   Carl Liu  

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