GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
教育用家具 [地域産材で作る自分で組み立てるつくえ]
事業主体名
株式会社内田洋行
分類
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
受賞企業
Re:吉野と暮らす会 (奈良県)
藤森泰司アトリエ (東京都)
パワープレイス株式会社 (東京都)
株式会社内田洋行 (東京都)
受賞番号
15G141252
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

学校生活を共に過ごすつくえこそ地域や社会のつながりが実感できるものを使ってもらいたいと、吉野の木材関係者の有志が集まる「Re:吉野と暮らす会」が中心になり、奈良県吉野町立吉野中学校でのプロジェクトが誕生しました。 生徒用つくえの脚部は、丈夫で長く使えるようスチール製に、天板部分は吉野ヒノキで製作。天板部分は生徒本人だけのものとして、入学時に組み立て、卒業時には天板部分だけはずして持ち帰るプログラムになっています。この取り組みは、町の事業として今後も継続され、地域と企業、地域内の産業、大人と子どもなど、さまざまなものを結びつける地域経済循環の新しい仕組みとなっています。

プロデューサー

Re:吉野と暮らす会 石橋輝一、中井章太、田中寿賢/藤森泰司アトリエ 藤森泰司/パワープレイス株式会社/株式会社内田洋行

ディレクター

藤森泰司アトリエ 藤森泰司/パワープレイス株式会社 シニアディレクタ 若杉浩一

デザイナー

藤森泰司アトリエ 藤森泰司、石橋亜紀/Re:吉野と暮らす会 田中寿賢/パワープレイス株式会社 若杉浩一、奥ひろ子/株式会社内田洋行 秋田美紀

藤森泰司

詳細情報

http://www.uchida.co.jp/education/catalog/e-facility23/pageview.html#page_num=46

発売
2014年3月
販売地域

日本国内向け

仕様

生徒用つくえ W650 D450 H700(高さ違いあり) 地域産材を利用した天板、脚部スチール 生徒用いす W430 D432 H720(高さ違いあり) 地域産材を利用した背・座、脚部スチール

受賞対象の詳細

背景

吉野という林業が盛んな町でも、学校で使われる家具は画一的な家具で、地域の特性もなければ繋がりも感じられないものばかりです。子供達に、与えた家具を使用してもらうのではなく、毎日の学校生活の中で地域の材料で地域の人々が作った家具を使ってもらいたいという思いがこのプロジェクトの始まりです。

デザインコンセプト

地域の材料と地域の人々がつながり、地域で循環する仕組み

企画・開発の意義

木の町『吉野』にふさわしい生徒用つくえを用意しようと、単に完成品を提供して終わりではなく、継続できるモノづくりの仕組みをつくり、それを広く発信したいという思いがありました。この仕組みは吉野町に限定されるものではなく、どの地域でも出来ることです。また、企業とつながることで活動が継続可能になり、多くの人に知ってもらえることが魅力であり、価値になると確信しています。

創意工夫

つくえの天板部分を簡単に取り外せるようにし、卒業後に持ち帰れるようにしています。天板は棚と一体化しており、そのままで自立した家具/「一人膳」のように使用できます。一方で脚部は継続的に使用し、循環したものづくりが出来る仕組みを考えました。また、地域産の素材に「自分のつくえ」として継続的に触れていくことで、素材との付き合い方や「もの」に対する意識をきちんと育てていくという教育的効果も考慮しています。

デザイナーの想い

このプロジェクトでは、生徒達が継続的に木に親しめるように、卒業後も上部を取り外して自立した家具として使えることを考えました。" 自分でつくる"というアイディアもそこから生まれました。ひとつのデザインが、地域と企業、地域内の産業、大人と子どもなど、さまざまなものを結びつける接着剤のような役割を担うことを目指しました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社内田洋行
株式会社内田洋行
株式会社内田洋行 教育分野
Re:吉野と暮らす会

審査委員の評価

学童家具を地場産の木材や技術で作る手法は過去にも行われてきたが、このプロジェクトの秀逸なところは子供達が天板部を直接自分たちで手を加えて作りあげ、卒業時にそれを記憶と一緒に持って帰れること。そしてなによりデザインが美しい。さらに押しつけではなく地域の木材関係者や企業、行政が協力し合いながら長い目を持ってそのシステムを作り上げたところが素晴らしい。それは学童家具を単なる共同消耗品から地域を理解し、大切に使いこなす道具へと昇華させた。

担当審査委員| 横川 正紀   色部 義昭   上田 壮一   南雲 勝志   山崎 亮  

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