GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
サイエンス・カフェ [触媒としてのサイエンス・カフェ札幌 〜北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)の10年間の取り組み〜]
事業主体名
国立大学法人北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
分類
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
受賞企業
国立大学法人北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP) (北海道)
受賞番号
15G141251
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

北海道大学の研究者が札幌の街なか(紀伊國屋書店札幌本店前のインナーガーデン)に出向き、市民と一緒にコーヒーを片手にカジュアルな雰囲気で双方向の対話を楽しむ場。毎回80〜100名の市民が集い、北大の研究者が選りすぐりの話題を提供する1時間半のイベント。参加者に配布する「コミュニケーションカード」の効果によって活発な質疑応答、意見の応酬が行われる。2005年10月より82回開催。北海道大学の広報・アウトリーチ活動の中でも最も特色のあるものの一つとなっており、しばしばメディアに取り上げられる。科学の楽しい話だけではなく科学と社会にまたがる論争的な問題も積極的に取り扱っている。

プロデューサー

国立大学法人北海道大学 CoSTEP 石村源生

ディレクター

国立大学法人北海道大学 CoSTEP 川本思心、早岡英介、葛西奈津子、種村剛

デザイナー

国立大学法人北海道大学 CoSTEP 大津珠子、朴炫貞、村井貴

詳細情報

http://costep.hucc.hokudai.ac.jp

サイエンス・カフェ札幌の初回開催日を記載
2005年10月8日
価格

0円

販売地域

日本国内向け

設置場所

紀伊國屋書店 札幌本店前のインナーガーデン/札幌市中央区北5条西5-7

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

地域に根ざし、未来志向で、知と人が出会う場を醸成するための触媒となる対話の場の創出。

背景

科学技術が高度化・複雑化し、市民の関心が薄まる一方でその社会への影響力はますます大きくなり、科学と社会の関係を再構築する必要性が高まってきた。また、大学の社会貢献や研究者の社会的責任もこれまで以上に問われるようになってきた。これらの時代状況の変化に応えるには、単なる講演会型の一方向的な情報提供ではなく、大学の生み出す知をめぐる、地域に根ざした双方向の対話の場が求められると考えた。

デザイナーの想い

「知」と「知」、「知」と「人」、「人」と「人」が出会う場を創出することで、地域に新たな文化を生み出すことを目的とした。主役はゲストというよりは参加者の市民であり、参加者がいかに学び、考え、発言し、ゲストに質問をぶつけ、議論し、知や人との出会いを体験するかを重視し、主催者はそのようなアクティビティをファシリテートする対話の場のデザインを心がけた。

企画・開発の意義

双方向の対話の場によって、大学の生み出す知の持つ可能性について、地域の市民と議論し、ともに考える機会を提供しようとした。最先端の知が切り拓く「未来」について意見を交わしながら、知と知、知と人、人と人が出会う「触媒」としての機能を果たすことを狙いとした。

創意工夫

ファシリテーターと呼ばれる「ゲストと参加者の橋渡し役」が、ゲストから話を引き出し、参加者を代弁して質問したりすることで、会場に「双方向」のコミュニケーションが生まれるように心がけた。また、大勢の聴衆の前での発言に抵抗があったり、考えをうまくまとめて話すことができなかったりする参加者のために「コミュニケーションカード」を参加者全員に配布して質問等を記入してもらい、回収して読み上げることで双方向性を実現した。これは、カードの内容をグルーピング・再配置することで、ゲストがそれらに応答するトークを一貫したストーリーとして組み立てられる効果ももたらした。また、地域に根ざしたテーマを積極的に取り上げて市民の関心に寄り添ってきたことに加えて、震災を契機に福島の放射能汚染や東北の漁業再興をテーマにしたり、昨今の生命科学の進歩に鑑み生殖医療の倫理性の問題に切り込むなど、時宜にかなった論点を投げかけてきた。

仕様

【サイエンス・カフェ札幌の運営形態】 ・場所:紀伊國屋書店 札幌本店前のインナーガーデン(札幌市中央区北5条西5-7) ・参加費:無料(申込み不要)/飲物は会場内のコーヒーショップで購入可 ・定員:80〜100人 ・スタッフ数:15人前後 ・必要備品:スクリーン/プロジェクター/ポインター/ホワイトボード/ノートPC/アンプ/スピーカー/マイク/デジタルカメラ/ビデオカメラ/三脚/模造紙

どこで購入できるか、
どこで見られるか

紀伊國屋書店 札幌本店前のインナーガーデン/札幌市中央区北5条西5-7
国立大学法人北海道大学 CoSTEP公式サイト
CoSTEP_PR
サイエンス・カフェ札幌

審査委員の評価

各地でサイエンスカフェは行われているが、学生が主体となることで実践的な学びの場となっていること、地域に根ざしたテーマを積極的に取りあげることで、大学と地域を結ぶ試みになっていること、さらにはウェブサイトを通じた情報コミュニケーション、受講生による自発的なサイエンスカフェの実施など、質を向上させながら10年以上継続している点が高評価となった。各回のフライヤーやポスターのデザインにも、タイトル付けからグラフィックに至るまで参加者目線の工夫が随所に見られ、ありきたりなサイエンスカフェから一線を越えていこうというデザイナーの想いが溢れている。

担当審査委員| 横川 正紀   色部 義昭   上田 壮一   南雲 勝志   山崎 亮  

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