GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
オープンイノベーション活動 [OLYMPUS OPC Hack & Make Project]
事業主体名
オリンパス株式会社
分類
ビジネスモデル
受賞企業
オリンパス株式会社 (東京都)
受賞番号
15G131207
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

OLYMPUS OPC Hack & Make Projectは、オリンパスの技術をオープンにして、デベロッパーやクリエイター、企業や教育機関、そしてユーザーと共創しながら新しい写真体験を開拓していくオープンイノベーション活動です。 カメラをオープンプラットフォーム化することで、作り手であるメーカーと使い手であるユーザーの境目がなくなり、その先にイノベーションのヒントにつながる新しい写真体験やビジネスエコシステムが生まれると信じて活動を行っています。

プロデューサー

オリンパス株式会社 科学・映像事業統括役員 小川治男

ディレクター

オリンパス株式会社 事業開発室 事業開発第2本部 今野博文

デザイナー

オリンパス株式会社 事業開発室 事業開発第2本部 事業開発2部 佐藤明伸/技術開発部門モバイルシステム開発本部 画像技術部 石井謙介

詳細情報

http://opc.olympus-imaging.com

活動開始
2014年11月24日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

オープンプラットフォームカメラから広がる新しい映像体験と、共創するエコシステムのデザイン

背景

メーカーが今までのやり方を続けていてもイノベーションを起こすのは難しいと言われています。 オープンなエコシステムに参加する人々が、それぞれ自分が欲しいものをカスタマイズして作る時代はもうすでに来ています。メーカーで完結したものを提供するだけではなく、ユーザーが自由に作れる部分が残るプロダクト、そしてそのエコシステムをつくることで、その先に新しい映像体験が生まれるはずだと信じこの活動を始めました。

デザイナーの想い

単に便利から感覚的・感性的価値にシフトしている今、感性を伝達できる映像をより拡張したいと考えてきました。そのためにはメーカーとユーザーの関係も再構築する時期が来ていると感じています。メーカにしかできないことは今後も残ると考えていますが、ユーザーとのオープンなコミュニティを形成し、熱意ある人達とアイデアを出し合い共創していくプロセスから新しい価値が生まれることを信じて今後もチャレンジしていきます。

企画・開発の意義

従来のメーカー(作り手)とユーザー(使い手)の関係を変化させ、参加する全員が作り手となる関係を新たに構築することで、これまで誰も見たことがない新しいカメラ、さらには伝統的なカメラの概念を超えた新しい映像体験、そしてイノベーションのヒントを提供できると考えています。

創意工夫

今までのカメラを必要最小限のカメラ機能モジュールと開発ツール(ソフトウエア開発キット<SDK>,3Dデータ)に再構成しました。 カメラモジュールはオープンプラットフォームカメラとして製品発売し、開発ツールはWebで公開することで、 ハードもソフトも使う側が自由な発想で"Hack & Make"できるようにしました。 製品の発売前から産学連携でワークショップを開催し製品開発にフィードバックしたり、 クリエイターとのコラボレーションを行い新しい映像体験の価値を模索し、 それらの活動をウェブサイトやソーシャルメディア、イベントを通じてオープンに伝えていきました。 このプロジェクトでは、製品の発売がゴールでなく、未来のイノベーションを共創していけるような メーカとユーザの新しい関係を継続的に探索、構築できるエコシステムをデザインすることを大切にしてきました。

仕様

カメラのソフトウエア、ハードウエアの一部を公開し、外部デベロッパーとのコミュニティによって、継続的に新しい映像価値を創出するエコシステムを構築し、今までにないビジネスを生み出すことを目的とした活動

どこで購入できるか、
どこで見られるか

Webサイト
OPC Hack&Make Project
オリンパス HACK&MAKE Projectコミュニティ

審査委員の評価

製造業はものの品質だけで差別化することが難しい時代に突入し、ユーザと価値を共創するオープンイノベーションが注目されている。オリンパスのOPC Hack&Make Projectはその流れを汲んだものだが、カメラ業界において機密性の高いソフトウエア領域まで情報をオープンにしているところが、この取り組みへの真剣さを表しているようにみえる。今後、メーカーは自社だけで開発から販売まで完結することがますます難しくなるであろう。むしろ、いかにファンやユーザを巻き込んで、自分たちだけでは生み出せない価値を創造していくかが重要になり、こういった取り組みの成否が業績に影響を与えるようになる。特に、カメラという製品ライフサイクルの短い市場において、オープンにすることで新しいユーザとの関係が生まれ、持続性の高いビジネスモデルが生まれるのかどうか、今後の展開に期待したい。

担当審査委員| 日高 一樹   青山 和浩   櫛 勝彦  

ページトップへ