GOOD DESIGN AWARD

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2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
全国工務店の相互支援ネットワーク [JAHBnet(ジャーブネット):全国250社の工務店による相互支援ネットワーク]
事業主体名
株式会社アキュラホーム
分類
ビジネスモデル
受賞企業
株式会社アキュラホーム (東京都)
受賞番号
15G131201
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ジャーブネットは1998年に発足した全国250社の工務店による相互支援ネットワークである。従来型工務店の問題点である①旧態依然な建築技術②提案力の欠如③品質管理体制の未熟④根拠薄弱な価格を克服する一方で工務店の長所である地域の気候風土・文化・人を熟知した家づくりを最大限活かす仕組みがある。特徴はフランチャイズ型ネットワークのように先頭に立つ一社の知識やノウハウの限界がフランチャイズ全体の能力を限定したり、商品サービスの過度なマニュアル化やロイヤリティ負担で経営自由度を制限することなく、地域特性や顧客の要望への対応力を最大化するための相互支援にあり地域工務店の経営を補完する。

プロデューサー

株式会社アキュラホーム 代表取締役社長 宮沢俊哉

ディレクター

株式会社アキュラホーム ビルダー事業部 仲野正治

デザイナー

株式会社アキュラホーム ビルダー事業部 課長 時田正則/AQレジデンス推進室 課長 田湖博/経営企画室 課長 阿部浩士/ 商品開発部 山口ゆかり

左上:田湖 左下:阿部 右上:山口 右下:時田

詳細情報

http://www.jahbnet.jp/

利用開始
1998年11月
販売地域

日本国内向け

設置場所

各ジャーブネット会員の活動拠点

仕様

全国250社の工務店が参加する相互支援ネットワーク

受賞対象の詳細

背景

戦後の住宅不足による大量供給という行政方針のもと大資本による工業化住宅が推進され、地域の家づくりを担ってきた工務店は高い技術を持ちながらも不安定な経営体質ゆえに、大資本の下請として衰退の一途を辿りつつある。地域に根ざす工務店だからこそ実現できる地域の気候風土・文化・人を活かした家づくりを再生するために、従来型工務店が持つ経営課題の解決を支援する相互支援ネットワークの構築が急務であると考えた。

デザインコンセプト

工務店がノウハウを集結することで従来型工務店が持つ経営課題の解決を支援する相互支援ネットワーク。

企画・開発の意義

多様な地域性を持つ日本では地域特性や顧客の要望に合わせた変更容易性や高い技術力が顧客へのサービスの高度化に繋がる。しかし経営的に弱体化した従来型工務店ではその責任を十分に果たすことができず地域を活かす家づくりは実現しない。不足する体系的な仕組を選択的に活用できるネットワークを構築することで工務店が地域特性に精通した知識と匠の技術を存分に活かし顧客の家づくりの要望に最大限対応することを支援している。

創意工夫

代表的な工夫は①フランチャイズ型ネットワークにおいては先頭に立つ一社の知識やノウハウの限界がフランチャイズ全体の能力を制限してしまう。そこでジャーブネットでは1998年の発足当初より要素毎に優れた経験や知識を有する工務店がリーダーとなって先導教示する有機的進化モデルを想定してきた。②画一的な家づくりに繋がる部材や工法の限定を行わないことで時代環境や地域性に応じて工務店がその時々に必要な経験や知識を選択的に活用できるようにした。③工務店経営合理化システムであるアキュラシステム[2010年Gマーク]を共通基盤とすることで商品開発・販売戦略・建築技術・品質管理といった面で互いのノウハウの浸透性を高め全国に点在する地域工務店の相互支援を容易にした。④家づくりの技術的な情報だけでなく顧客を含む地域住民との関係性を強化する情報も共有化されることで地域に根ざす企業としての戦略性を高めやすい仕組とした。

デザイナーの想い

「地域の家づくりは地域の工務店が担う」という志で工務店を支援するために立ち上げたジャーブネット。当初は主宰するアキュラホームからの発信が中心だったが、17年間に全国各地にリーダー工務店が生まれその実践情報を先導教示されるようになり、今では工務店の活動をキッカケに地域住民のコミュニティに影響を与えるまでになった。地域の衰退が叫ばれる昨今、工務店が経営を安定化し地域活性化に寄与することを切に願う。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社アキュラホーム ジャーブネット事務局
株式会社アキュラホーム ジャーブネット事務局

審査委員の評価

地域ごとに気候風土・文化・人は異なる。それを踏まえた建築を行えるのは、地域に根ざす工務店である。しかし旧態依然とした工務店には技術力・提案力の不足、根拠薄弱な価格設定など、大型住宅メーカーの画一的な住宅に劣る要素があるのも事実だった。アキュラホームは当該問題を解決するため、価格算出のための詳細なデータ・経営の収支バランスなど、膨大なノウハウをシステム化し公開した。しかし地域工務店ごとの異なった事情に対して、システムを一方的に公開するだけでは不足があることを鑑み、相互支援コミュニケーションの仕組みを開発した。これがJAHBnetである。特筆するべき点は『相互支援』の要素であり、アキュラホームが指導する形式はなく、工務店がそれぞれノウハウを共有することによって地域工務店全体のクオリティ向上を達成する。17年に渡るJAHBnet活動の中で『地域活性化のためのプロジェクト』『建築会社が倒産しても複数工務店が継続的に補完するシステム』など様々な取り組みが派生し、地域ごとにノウハウを提供するリーダー工務店が誕生している。その実績とノウハウ共有ネットワークの成功例として高く評価した。

担当審査委員| 日高 一樹   青山 和浩   櫛 勝彦   林 千晶  

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