GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
マンションのランニングコストの見える化 [業界初のマンションにおける環境性能を住戸ごとのランニングコストで表示する「新しい評価軸による見える化」と社内ものづくり改革システム]
事業主体名
三菱地所レジデンス株式会社+株式会社メックecoライフ
分類
業務用ソフトウェア・サービス・システム/業務用機器インターフェイス
受賞企業
株式会社メックecoライフ (東京都)
三菱地所レジデンス株式会社 (東京都)
受賞番号
15G131181
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

マンション事業は分譲時において入居後のランニングコストが見えづらい。対して車などの耐久消費財は燃費が商品選びの選択基準となっておりそれがエコロジーに繫がっている。我々はマンション生活に必要となるランニングコストを明確にする手法を考えた。マンションのランニングコストとは以下三点①家の省エネルギー性能による冷暖房費②暮らしにかかる冷暖房費以外の水道光熱費③マンション固有の維持費(建物管理修繕費、駐車場代、固定資産税・都市計画税等) これらを住戸毎に明確にし分譲住宅や他の分譲マンションと比較をすることで購入時の新たな評価軸を提供、購入後にはライフスタイルを再考するきっかけとなることを目標としている。

プロデューサー

株式会社メックecoライフ 常務取締役 平野一博

ディレクター

株式会社メックecoライフ 顧問 平生進一 + 株式会社バウ・フィジック デザインラボ 代表取締役(日本大学 理工学部) 二瓶士門

デザイナー

株式会社メックecoライフ 取締役 子安誠、三輪弘美、宮脇優子+株式会社バウ・フィジック デザインラボ 内野智之、佐々木亜美、林裕也

利用開始
2012年10月
販売地域

日本国内向け

設置場所

マンション販売センター

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

マンション選びの新しい評価軸の提供 「暮らしのランニングコストを見える化」

背景

マンション販売において入居後のコストを開示することは「商品を売りづらくする」という概念がありこれまでランニングコストを出す慣習はなかった。とはいえマンションのランニングコストは家計の支出においてかなりを占めるものであり予め開示することは消費者にメリットをもたらし、販売にも寄与すると考えた。

デザイナーの想い

環境・ユーザーの経済的観点から見ても省エネは有意義なものであり、車や家電などの耐久消費財が省エネ性能の優劣によって選ばれることは当たり前の時代となっている。しかし建物の省エネ性能とランニングコストの総計は様々な要素があるために、ユーザーの判断基準となる情報を提供できていなかった。その情報を数値化し、住居位置の選択とランニングコストの選択を同時に行えるようデザインした。

企画・開発の意義

ユーザーはマンションの販売価格だけではなく、集合住宅特有の維持管理費に加え、購入後にしか分からなかった住戸毎の長期的かつ莫大な経費である光熱費などのランニングコストを、商品の選択の判断材料とすることができる。このシンプルで見える化された情報は将来的にユーザーだけではなくマンション供給側の意識改革やひいては開発手法のきっかけとなる。

創意工夫

新しい評価軸となる「住んでからのランニングコスト」はマンション価格表と同じレイアウトとし住戸選びの際にユーザーが比較検討しやすいよう配慮した。また消費エネルギーの算出を改正省エネ法の基準はもとより弊社独自条件を付加。家の性能は季節、方位、立地条件、1住戸ごとの間取り・面積、日影環境、周辺他建物位置を踏まえ1住戸単位で夏季・冬季に分けて算出し冷暖房費の結果から見えてくる住戸ごとの性能をわかりやすく表現。暮らしにおけるエネルギー消費量は法では算出条件の必要ない上下水道代も含め、実際に導入する設備機器を考慮し実態に近いトータルの光熱費を算出。建物が単に基準値を満たしているかではなくユーザー視点で生活全体にかかるコスト把握ができるようにし、住宅所有における税金等もあわせて表現した。

仕様

A4サイズ10ページ程度

どこで購入できるか、
どこで見られるか

三菱地所レジデンスが販売する「ザ・パークハウス」をはじめとするマンションモデルルーム

審査委員の評価

マンション販売において入居後のランニングコストを明示するという概念は、これまで存在しなかった。マンション供給側からすると“販売価格に加えて維持費用を提示することはデメリットになる”という認識があるからだ。対して暮らしのランニングコストの見える化を行ったのが、本事業である。1住戸ごとの消費エネルギーを、省エネ法基準に自社独自の条件を付加し、様々な要素から夏季・冬季ごとの費用を算出・購入検討時に提示する。この見える化は、ユーザーのエコロジー意識を喚起させるのは勿論、マンション選びの新基準を創出することに繋がる。また当該システムの実施には、三菱地所レジデンスが自社商品の省エネ性能に信頼を置いていることが根底にあり、当事業から獲得した情報のフィードバックによって商品性能は更に高まっていくだろう。『開示したくない情報』をあえて開示することによりユーザーにメリットを、自社・業界全体に新基準をもたらす革新的な見える化として高く評価した。

担当審査委員| 日高 一樹   青山 和浩   櫛 勝彦   林 千晶  

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