GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
地域材による住宅建設推進の取組み [信州の家は信州の木で 工房信州の家づくりグループ]
事業主体名
株式会社フォレストコーポレーション・工房信州の家
分類
ソフトウェア・サービス・システム/インターフェイス
受賞企業
株式会社フォレストコーポレーション (長野県)
受賞番号
15G121166
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

“食”の世界では「地産地消」が持てはやされている。しかし、こと“住”に関しては、地の素材で家づくりをすることには大変な困難を伴う。それが、輸入材依存の高度経済成長期から今に続く、日本の住宅業界の現状だ。私たちは地域に根差した住宅会社として「信州の家は、信州の木で」を合言葉に長野県産材での家づくり一筋に取り組んで15年。地元製材所・山仕事師とグループを組み、工房信州の家専用木材一貫生産システムとして全国でも前例のない共同事業を確立。今や年間80棟の新築住宅すべてにおいて85%以上の県産材使用率を誇る。さらに、すべての方が山で大黒柱を選木するなど、参加し愛着を育む家づくりの取組みへ発展させている。

プロデューサー

株式会社フォレストコーポレーション 代表取締役社長 小澤仁

株式会社フォレストコーポレーション 代表取締役社長 小澤 仁

詳細情報

http://www.kobo-shinshu.com/co_navi/article/UKj20140918161750-495.html

利用開始
2003年11月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「信州の家は、信州の木で」

背景

高度経済成長期に新築ラッシュに沸いた住宅業界は安価な輸入材利用へと流れ、国産材自給率は一時20%まで落ち込んだ。森林資源はその価値を見失い、林業は衰退し山には人の手が入らず、今や自身の所有地すら定かでない山主も多い。県土の78%を森林が占める緑の国でありながら、新築住宅のうち県産材利用率はわずか5%。目前に広がる豊かな森を前に、不安定な木材供給ルートにより地域材の調達もままならない状況にある。

デザイナーの想い

日本の風土には、木の家がいちばん適しています。緑豊かな信州は、身近な木で家をつくる条件に恵まれた地域です。信州の風土に育まれた木が、信州で暮らす私たちの家になるのが最も自然で、人にも環境にも最善の選択であるのは自明のこと。そんな、本来の在るべき家づくりを取り戻すための取組みです。そして地域材の安定需要を築くことで、地域に雇用を生み、森を再生し、明日の信州の風土づくりにつながると考えています。

企画・開発の意義

長野県産材を将来にわたり安定的に活用していく体制を整えることによって、本来長野県の基幹産業であるべき林業を再生し、健康な森を育む森林整備へと発展する。ユーザーに対しては、信州の気候風土に育まれた地域材によって健康で長寿命な住宅を安定供給でき、木材のトレーサビリティーによる安心も提供できる。輸入材に頼った規格住宅からの脱却は、職人技の復権にもつながり、地域の景観向上にも貢献する。

創意工夫

木材流通に携わる川上から川下までをグループ化し、産地〜製材〜乾燥〜プレカット〜建設までを一括管理。工事情報が早期にグループ全体に行き渡ることで、安定的な生産・流通体制を確立した。また県産材の安定供給の拠点とするべく、地元の製材所二社(都築木材株式会社・菅沼木材株式会社)と共同し“県産材天然乾燥ストックヤード”を開設。地域材流通をグループ内で一括管理する体制が整ったことで“自分の山の木で家づくり”が可能に。さらに自山の家づくりの感動をすべての方にご提供するため“あなたが選ぶ山の木で家づくり(2014年度グッドデザイン賞受賞)”を開始、同時期に開始した“ひとてま工房”と共に、家づくりに参加することで愛着を育む取組みへとつなげている。また薪ストックヤードを設け、NPO法人森の座と共同して、地域の森で切り捨て間伐されていた材を薪材として供給する体制を整え、森林整備のさらなる促進に貢献している。

仕様

■グループ構成/山仕事師、製材業者、当社 ■沿革/H12 工房信州(株)設立・県産材住宅に特化、H15 長野県より“信州木づくりの家”グループ認定、H18 県産材天然乾燥ストックヤード設立、H21 自分の山の木で家づくり開始・薪ストックヤード設立、H24 あなたが選ぶ山の木で家づくり・ひとてま工房開始 ■ストックヤード概要/常時約40棟分(約400㎥)の長野県産建築用材を保管、6~8ヶ月の天然乾燥

どこで購入できるか、
どこで見られるか

「工房信州の家」住宅展示場(長野中央・長野南・上田・松本・諏訪・伊那)
「工房信州の家」オフィシャルホームページ

審査委員の評価

木材の「地産地消」は、日本全国で広がっている中、ディテールまでよく考えられていることが評価できる。また地域内で垂直統合を行うことで、地域経済にインパクトを与えるものとなっている。また施主にとっても、一緒に大黒柱を選定するという貴重な体験を提供できるものであり、地域の木材を使用することは建物の耐久性を高める方法であることも推測され、地産地消以上の利益ももたらしている。細やかに仕組みをデザインすることによって、新しい価値を提供できている点を評価した。

担当審査委員| 久保田 晃弘   石戸 奈々子   ナカムラ ケンタ   暦本 純一  

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