GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
企業情報
CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
コミュニケーションツール [聴覚障がい者参加型コミュニケーションツール「LiveTalk」]
事業主体名
富士通株式会社
分類
ソフトウェア・サービス・システム/インターフェイス
受賞企業
富士通株式会社 (神奈川県)
受賞番号
15G121136
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

LiveTalkは、聴覚障がい者と聴者が双方向でリアルタイムなコミュニケーションができるICTツールです。 聴覚障がい者が不便を感じていることの1つとして、会議の内容がわからないことがあります。 この問題を解決するために、聴覚障がい者が自らが開発メンバーとなり、会議に参加できるツールとして音声認識入力を備えたソフトウェアを開発しました。聴者と円滑なコミュニケーションが行えるようになると、人間関係が構築でき、自身の能力を発揮する機会も増え、障がい者の職場定着率を高められると考えています。

プロデューサー

富士通株式会社 グローバルマーケティング本部 総合デザインセンター 森淳一

ディレクター

富士通株式会社 グローバルマーケティング本部 総合デザインセンター 高本 康明、小野 晋一

デザイナー

富士通株式会社 グローバルマーケティング本部 総合デザインセンター 内田 奈津枝、松田 善機

詳細情報

http://www.ssl.fujitsu.com/products/livetalk/?mn=r101

発売
2015年5月
価格

200,000円 (5ライセンス)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

聴覚障がい者と聴者が双方向でリアルタイムなコミュニケーションができるICTツール

背景

従来、聴者と聴覚障がい者の会議では、聴覚障がい者への周りのサポートを必要でした。しかし、サポートする側の負担を軽減すること、聴覚障がい者の発言を支援するという課題がありました。そこでサポートする方々に頼らず、聴者も聴覚障がい者も自身の発話手段を用い双方にリアルタイムにコミュニケーションできるツールがあると良いと考えました。

デザイナーの想い

LiveTalk開発者の1人が聴覚障がい者であり、当事者でしかわからない困難さを解消したい思いで携わっています。LiveTalkの開発では、聴覚障がい者と聴者の双方から意見を聞き、会議に参加時の不満、不便さ、理解のギャップを解消し、手軽でリアルタイムなコミュニケーションにこだわりました。LiveTalkが様々な聴覚障がい者に役に立ち、どこでも活躍できるツールにしたいと考えています。

企画・開発の意義

LiveTalkによって、会議に参加したときのこれまでの不満や不便さ、理解のギャップを解消し、円滑なコミュニケーションがとれることを目指しています。それを実現することで、聴覚の障がいに関係なく自身の能力を発揮しやすい社会参加が可能になると考えています。

創意工夫

会議での発話を実際に音声認識しようとすると、複数で話した内容やその人特有の話し方をどのようにして表示するかが課題となります。そのため、課題の1つ1つを試用評価を行いながら解決することに努めました。例えば1人が話し中に他の人から割り込みが入ると話した文が分断されて表示されることがあります。そこで話者が話し中に割り込みがあっても内容が1つにまとめて表示されるようにしました。また、話しと話しの合間で発声がない無音区間があっても、従来の音声認識では表示されないことが多く、文だけを見ると話が連続した表示にみえてしまいます。そこで、前の話が終わっているか続いているかがわかるよう無音区間を検出し、話しの間に区切り線をいれました。そのほか、聴覚障がい者の発言手段がキーボードだけだと入力に時間がかかるため、スタンプや定型文入力の機能をつけ、すぐ発言が行えるようにしました。

仕様

音声認識エンジンを活用し、すべてのパソコンにテキストを表示することができるWindows対応ソフトウェア

どこで購入できるか、
どこで見られるか

富士通ソーシアルサイエンスラボラトリのWEBHPにより問い合わせ
FUJITSU Software LiveTalk

審査委員の評価

当事者も開発に参加をしたということもあり、会話の割り込みや無音区間の対処など、聴者と聴覚障がい者のコミュニケーションにおける課題が明確であり、その解決となる設計がしっかりと実装されている。また定型文やスタンプを用意する等、テンポのよいコミュニケーションを実現するための工夫もなされている。実際に、本サービスを通じて聴覚障がい者の方とやりとりをしてみると、非常に円滑にコミュニケーションがとれる。職場においても日々の生活においても、聴覚障がい者のコミュニケーションにおけるストレスを軽減できるソフトウェアである。また、聴覚障がい者とのコミュニケーション利用以外に、音声が途切れがちなオンラインでの会議等での活用も有効に思える。音声認識の精度のさらなる向上を期待する。

担当審査委員| 久保田 晃弘   石戸 奈々子   ナカムラ ケンタ   暦本 純一  

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