GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
商店街振興キャンペーン [本郷百貨店]
事業主体名
本郷商店会
分類
宣伝・広告・メディア・コンテンツ
受賞企業
本郷商店会 (東京都)
NPO法人街ing本郷 (東京都)
タイラーデザイン事務所 (東京都)
受賞番号
15G111100
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本郷百貨店は文京区の本郷商店会の魅力を伝える商店街振興キャンペーンです。「個性溢れる店主というブランドが揃う百貨店」というコンセプトのもと、商品やサービスの紹介はせず、店主自身の想いやお店の背景を中心に紹介し、店主の人柄を伝えて人間味溢れる商店街の魅力を発信する3ヶ月間のイベントです。商店街全域にフリーペーパーやポスター、店主の似顔絵が描かれた街灯フラッグの設置、また統一した買い物袋や包装紙を利用して盛り上げています。特に「本郷百貨店オリジナルカタログ」と銘打ったフリーペーパーには店主の素顔がショートストーリーとして記され、普段感じることができない彼彼女らの魅力が伝わるものになっています。

プロデューサー

長谷川大

ディレクター

杉本和歳

デザイナー

杉本和歳、駒井和彬、いだりえ、久保夕香

タイラーデザイン事務所_杉本和歳

詳細情報

http://hongohyakkaten.com/

利用開始
2015年1月10日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都文京区、本郷商店会界隈

仕様

文京区本郷商店会の魅力を伝えるキャンペーンです。商品の紹介ではなく、店主自身の想いやお店の背景を中心に店主の人柄を発信することで人間味溢れる商店街の魅力を伝えます。期間中はフリーペーパー(B5、28ページ)を各月1号づつ発行し、商店会加盟店や大学に設置するほか、ポスター、街灯フラッグの掲示、本郷百貨店の紙袋や包装紙、シールの利用、WEBサイトの開設やレシートラリーイベントを行ないました。

受賞対象の詳細

背景

文京区本郷は都心回帰による住民の転入者の増加、歴史的文化的な街、東大を中心にしたアカデミックな街を散策する人々の増加がありながら、商店街への誘導ができていません。また商店街は昔から地域コミュニティの担い手であり、特に個人商店はその側面が強いが、近年大手チェーン店の出店により減少し続けています。商店街の魅力を効果的に伝え、増加する来街者の誘導と、地域コミュニティの基盤を維持していく必要があります。

デザインコンセプト

お金と商品の交換の場ではなく人と人、人と街とが交流する場であるよう、人の素顔が伝わるよう試みました。

企画・開発の意義

転入者、来街者、既存住民に対して、商店街の人の魅力や店の物語を新たな価値(=ブランド)と捉え、それらを拾い集めて「百貨店」という集合体として伝えています。価格競争から一線を引き、商店街だからこそ持ちえる価値を伝えて、地域の担い手である商店の持続を目指し、店を続けたい、出店したい、行きたい、訪ねたいを生み出すことに寄与させています。

創意工夫

商品やサービスの紹介を極力なくして、店主の人柄が感じられるような物語やお店の背景などを紹介して、店主自身に共感をもってもらおうとした点です。大手チェーン店と比べるとマーケティング力や商品力、そして価格は個人商店の弱点であることが多いので、チェーン店に真似することができず、個人商店の魅力でもある「人の魅力」や「店の背景」という価値を伝えています。本郷百貨店オリジナルカタログは全3号作成し、ひと月に1号づつ商店街180店舗と大学やイベントで配布すると同時に、WEBサイトやFacebookページにも同じ内容が書かれた記事を載せて周知させています。一方、街の大通りには1枚1枚違う商店主の似顔絵が描かれた街灯フラッグを掲示して人が中心の商店街の魅力を訴求しています。期間中に商店で買い物をすると本郷百貨店の紙袋や包装紙が使われるので街全体が本郷百貨店と感じていただけるよう工夫しています。

デザイナーの想い

3年前に本郷商店会の方々と出会い継続的にお話を伺うことで、商店街の魅力はお店よりもそこで働く人自身が魅力であると感じました。話せば話すほどにじみ出てくる彼彼女らの魅力を当企画ではいかに自然な形で伝えるかを試行錯誤。お店に行けば面白い人がいるという印象を持ってもらい、商店街への関心につなげられたらと思うます。また本郷百貨店のような形式は違う商店街でも実施可能であるので、多くの地域で取り組みたいです。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

文京区本郷商店会加盟店
本郷百貨店オフィシャルウェブサイト

審査委員の評価

まず「本郷百貨店」というネーミングが秀逸であり、新しい親しみのルートを創りだしている。商店街は平場に広がっているものであるが、「百貨店」という言葉により、ヨコだけでなく、上下左右立体的につながる街をイメージさせ、商品でなく店主を前面に出すことで、商店街と来街者との関係づくりが図られている。店同士のつながりを強めたり新しい店の加入など、インターナルな効果も期待でき、全国に存在するシャッター通りとなってしまった商店街を元気にする一つのモデルケースになるのではないか。

担当審査委員| 廣村 正彰   齋藤 精一   中谷 日出   レイ・イナモト  

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