GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
都市再生事業 [札幌市北2西4地区]
事業主体名
三井不動産株式会社、日本郵便株式会社、札幌市、札幌駅前通まちづくり株式会社
分類
街区・地域開発
受賞企業
三井不動産株式会社 (東京都)
日本郵便株式会社 (東京都)
札幌市 (北海道)
札幌駅前通まちづくり株式会社 (北海道)
株式会社日本設計 (東京都)
受賞番号
15G101050
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

道庁赤れんが庁舎から東に延びる札幌発祥の道、北3条通。その出発地点100mが赤れんが舗装の広場になった。イチョウ並木と木塊れんがの土木遺産が重層する歴史を感じながら、四季を通じて大人の文化を享受できる「北3条広場(アカプラ)」である。 赤れんがは、札幌三井JPビルディングの「赤れんが テラス」と日本郵政グループ札幌ビルの周辺まで連続し権利関係の境界は全く感じられない。 赤れんが テラスは地下歩行空間(チ・カ・ホ)に賑わいをもたらし、アトリウムテラスや展望ギャラリーまで、アカプラ周辺の景色が立体的に繋がっている。 普段は上質な空間でゆったり過ごせ、季節毎のイベントも楽しめる新しい名所が誕生した。

プロデューサー

北3条広場検討委員会2008〜09 小林英嗣、倉田直道、村木美貴、小松正明+北3条広場デザイン検討会議2009〜10 小林英嗣、笠康三郎+チカホデザイン調整会議2013〜14 小林英嗣、蓮見孝

ディレクター

株式会社日本設計 プロジェクト管理部 山下博満

デザイナー

日本設計 都市計画群 岩永敬造/建築設計群 根本工、猪野明洋、廣瀬健+アーキテクトシップ 松岡拓公雄+スズキマコトアトリエ 鈴木理+スタジオタクシミズ 清水卓+アースケイプ 団塚栄喜

詳細情報

http://kita3jo-plaza.jp/

札幌市北3条広場利用開始:2014年7月19日、札幌三井JPビルディング,チ・カ・ホ接続部分利用開始
2014年8月1日
設置場所

北海道札幌市中央区北2条西4丁目、北3条西4丁目

仕様

100m角街区の3/4での建築物新築(札幌三井JPビルディング 約6万8千㎡)・改修(日本郵政グループ札幌ビル 約2万2千㎡)と、街区に接する札幌市北3条広場(アカプラ)(約2千8百㎡)整備、および札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)接続部分(約650㎡)整備からなる総合的都市再生。 赤れんが敷きのアカプラと建築外構のシームレスな広場をメインとし、チ・カ・ホから各種テラスまで繋がる立体的な新名所。

受賞対象の詳細

背景

札幌都心の賑わいは、大通すすきの地区と、1km以上離れた札幌駅前地区に二極化していた。またこれらの中間では、都心まちづくり計画に位置付けられた「にぎわいの軸(駅前通)」と「うけつぎの軸(北3条通)」が交差し、強い都市的ポテンシャルを持っていた。 老朽化した札幌三井ビルの建て替えにあたり、日本郵政グループの敷地を一体化して、このポテンシャルを活かして二極をつなぎ、札幌都心全体を再生しようと考えた。

デザインコンセプト

歩き出会い感じる新名所。 産官学協同の一体感あるデザインと運営で、上質な都市の豊かさを未来へつなぐ。

企画・開発の意義

質の高い都市空間は、そこを歩き楽しむ人々が、まちの歴史や四季の変化を感じながら出会うことでさらに人々を集め、都心部と札幌全体の価値を高める。 空間整備のみならず空間活用の主体としても官民が一体となり、分断されがちな建築と土木の領域も、歴史資産と現代技術も、地下と地上の動線や景色もシームレスにつながった体験を提供することで、個別に分割されない統合的・連続的な公共的生活の場を市民が獲得できると考えた。

創意工夫

公共空間整備にあたっては、学識者・地元関係者で委員会を組織してデザインと運営マネジメントのコンセプトを徹底して意思統一を計り、現在もコンセプトに沿った管理運営を行っている。 道庁庁舎と同じ江別産の赤れんがを、道庁のディテールを用いながら地区全体の舗装とベンチに使用し、道庁前の横断歩道は同色の材料で広場と同じ幅員とした。 立体道路制度の都市計画を活用し、歩道上に計画されていたチ・カ・ホからの階段とエレベータを建物内に取り込んで景観的に分断のない街路空間とした。 室内の立体的な公開空地を都市計画で位置づけることで、経済原理のみによるのではないまちづくりとしての建築計画を実現し、明治の道庁と大正のイチョウ並木の景観を地上各階からも楽しめる場所を作りつつ、室内外共に自由に座れる場所を飛躍的に増やした。 北3条通の広場化に先立ち、行政主導で空間活用の実証実験を行い、市民の公共空間活用意識を醸成した。

デザイナーの想い

広場の賑わいと札幌の空に溶け込む建築、雪片や氷片への安全性能を備えた細部による縦線の上昇感 松岡。れんが・緑・光・木をマッピングした商業環境、地下の顔は地上の銀杏並木からINSPIREされた光並木 清水。開拓という夢の出発点で未来の私達に託された開拓者精神、厳しい自然と向き合う銀杏並木と、道庁の素材や細部に宿る職人気質を、次の時代に受け継ぐタイムレスな広場 団塚。皆の想いを一つにする都市デザイン。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

札幌市北3条広場、札幌三井JPビルディング、日本郵政グループ札幌ビル、札幌駅前通地下歩行空間、道庁前
赤れんが テラス (札幌三井JPビルディングの商業部分)
札幌市北3条広場 (札幌駅前通まちづくり株式会社)
札幌市北3条広場 (札幌市)

審査委員の評価

札幌は大通公園を初めとして、魅力的な「通り」が整備されている都市です。そのコンテクストを十分に継承し、多大なる調整、関係者の尽力の上でこの公共空間との一体整備が実現している点は、審査会においても非常に高く評価されました。そのアーバンデザインの密度の高さ、質の高さ、また多くの人に楽しそうに使われている様子からも、大変成功した事例であることが感じられます。また、審査に提出されたプレゼンテーションの質の高さも、高い評価を得ました。

担当審査委員| 千葉 学   五十嵐 太郎   石川 初   日野 雅司   山梨 知彦  

ページトップへ