GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
幼稚園 [第一幼稚園]
事業主体名
学校法人 第一学園
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
株式会社日比野設計+幼児の城 (神奈川県)
受賞番号
15G101036
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

昨今の幼児施設においては求められる教育プログラムも多様化しており、施設には柔軟性が求められている。合同授業や英語教室、楽器演奏等、その日の教育カリキュラムに合わせて、部屋の形や規模も最適な形に変更する事が出来る様に、建物には極力固定化した物を設けない計画とし、可変性を持たせた自由度の高い空間提供をコンセプトとした。 具体的には保育室には間仕切りを設けず、家具で間仕切りを行う計画にしており、自由にクラスの形や領域を変化させる事が出来る。又、建具は全開放出来る為、建具を全開放する事で建物全体を半屋外空間として開放的に使う事も出来る。内部空間を外部空間としても使用出来る自由度の高い構成になっている。

プロデューサー

株式会社日比野設計+幼児の城 安藤 達郎

ディレクター

株式会社日比野設計+幼児の城 日比野 拓

デザイナー

株式会社日比野設計+幼児の城 鈴木 渉太

写真(左) 日比野 拓 (右) 鈴木 渉太

詳細情報

http://e-ensha.com/

利用開始
2015年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

熊本県熊本市中央区坪井4丁目20-22

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

多様化する教育ニーズに対して柔軟な教育プログラムを提供すべく、可変性や拡張性を持たせた計画を行った。

背景

計画地である熊本市の待機児童数は全国でも上位にランクしており、待機児童の解消は急務となっている、併せて地域の保育ニーズも多様化してきており、このニーズに柔軟に対応出来る施設を目指して第一幼稚園の改築計画はスタートした。第一幼稚園は熊本市内で長年に渡り教育の基盤を支えてきた歴史ある幼稚園であるが、ここに保育所の機能を追加する事で幼保連携型認定こども園へと新たに移行する事を目的として事業は進められた。

デザイナーの想い

このプロジェクトにおいては施設が目指すソフト面の方向性からも、可変性のある自由度の高い空間を提供する事が命題となった。その結果、家具を動かせば大空間を作る事が出来、建具を全開放すれば内部であっても屋外空間の様に使える自由度の高い空間が生まれた。結果として、ランダムな家具配置や空間が持つ高い開放性は、無意識に子ども達を走り回らせる活動的な空間を作っており、元気一杯の子供達の姿を目にする事が出来る。

企画・開発の意義

今年度から子ども・子育て支援新制度がスタートし、幼稚園と保育所の機能を併せ持つ認定こども園においては多様なサービスの提供が必要となった。今後も周辺地域の子育て世帯の変遷による、子育てニーズの変化も考え合わせると、変化に合わせた柔軟な保育サービスの提供が必要になるはずである。又、様々な教育プログラムを提供する為にも、可変性のある自由度の高い空間提供は幼児施設にとって必須であり、その実現を目指した。

創意工夫

可変性を持たせる為に、保育室には間仕切りを設けず、子供達のロッカーで空間を仕切れる様にしてあり、カリキュラムやクラスの人数に合わせて間仕切りを変形させる事が出来る。ロッカーは毎年、入園時に購入して貰い卒園時には自宅に持ち帰って貰う方式にした事で、ロッカー自体も毎年、形状を変化させていく事が可能になっている。この為、保育室の大半を占めるロッカーは毎年1学年分が更新される事になり、常に綺麗な環境を保つ事が出来る。 又、2階の建具は東西南北全面が全開放可能な掃き出し窓となっている為、内部空間でありながら半屋外空間としても使用出来る。 ピロティは厨房に面する事でランチルームとしても使用出来る。天気の良い日には、開閉式の屋根を全開放し外回りの建具を全開放する事で開放的なランチルームにする事が可能である。逆に全閉する事で雨天時の屋内運動場にする事も出来る。施設全体がこの様な自由度を持つ事を目指した。

仕様

鉄骨造2階建/3084.57㎡(敷地面積)/1213.26㎡(建築面積)/1161.63㎡(延床面積)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

日比野設計+幼児の城

審査委員の評価

無味乾燥に思われがちなユニバーサルな空間に、水たまりの出来る中庭がしつらえられただけで、素敵な幼稚園が生まれている。ユニバーサル空間の可能性、水たまりが持つイメージアビリティの高さなど、幼稚園の施設計画にとどまらず、各種建築のデザインに対して刺激を与えてくれる作品である。一つの水たまりが、デザインされた遊具を超える魅力を放つと共に、その水たまりをもデザインする術があることを示唆する作品である。

担当審査委員| 千葉 学   五十嵐 太郎   石川 初   日野 雅司   山梨 知彦  

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