GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
産婦人科医院 [ばらのいずみクリニック]
事業主体名
医療法人幸泉会
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
産科婦人科 ばらのいずみクリニック (愛媛県)
黒田潤三アトリエ (東京都)
受賞番号
15G101029
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

愛媛県松山市郊外の以前は農業用のバラ園があった所に建つ、産婦人科医院である。 開業する医師と相談し、この医院計画にはこの「土地の記憶」を継承し、新たに人や街と「つなぐ」ために医院名、建築デザイン 、CIデザインにバラを取り入れて計画することにした。 建築の全体構成は医療ゾーンを主にした「白いボリューム」と療養ゾーンを主にした「茶色のボリューム」がダブルウォールで混成されており、その2つの壁の間のバッファーゾーンである部分にバラゾーンがある。 そのバラゾーンの中庭やバルコニーには、バラが生育し、外構に計画した立体バラガーデンは、バラが地面から誘引されて、四季折々のバラが変化するようになっている。

プロデューサー

黒田潤三アトリエ:黒田潤三(建築、クリエィティブディレクション)

ディレクター

黒田潤三アトリエ(設計監理)+株式会社一宮工務店(施工)

デザイナー

黒田潤三アトリエ:黒田潤三(建築設計監理、CI、ロゴ)+内海聡建築設計事務所:内海聡(実施設計監理協力)+小西泰孝建築構造設計:小西泰孝(構造)+ZO設計室:柿沼整三(設備)

詳細情報

http://www.baranoizumi-clinic.com

利用開始
2014年7月
販売地域

日本国内向け

設置場所

愛媛県松山市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

建築、CI、ランドスケープを総合的にデザインすることで、「つなぐ=コミュニケーション」をデザインする

背景

単に医療機能を機能的にパッケージするだけでなくて、街に根ざし、愛され、地域と育っていく建築が求められた。計画地は、かつてはバラ園であり、その土地の歴史を継承し、空間やデザインの各媒体に「バラ」を取り入れることで新しい産院のデザインに物語性とシンボル性を持たせ、建築も連動して「コミュニケーションデザイン=つなぐ」をつくることができればという思いであった。

デザイナーの想い

建築はその規模、視覚情報の面から見ても産院のブランディングおいては最大のメディアの1つになるものだと思うが、医療というソフトやコミュニケーションとどう連動させていくかということも重要である。そういう思いで全て一貫し、どの媒体もフラットに総合的にデザインした。そしてその媒体全てが連動して、地域の人、クリニックスタッフ、患者の皆が共感持てる新しい価値創造をするとができればと想う。

企画・開発の意義

ここで提案しようとしたのは建築、インテリア、ランドスケープ、CIデザインなどを貫きつつ、かつ地域や人々も「つなぐ」ことができる強いデザインコンセプトである。産婦人科院状況はフェミニンな商業主義的な様相を持ったものが多いように思われるが、その強いコンセプトがその地域においては、本質的に医療、療養空間を相対化し、かつ貴重な瞬間をすごす居心地も重要視した空間形成のデザイン戦略にもなればという思いである。

創意工夫

空間的には高機能な医療ゾーン(白色)とやさしい療養ゾーン(茶色)を重層させ、それらに隣接させたランドスケープのバラゾーンを立体的に構成した。ワイヤーメッシュ状の壁面・ボリュームやバルコニーのボイド部分にそのバラのゾーンはある。バラは日々育ち季節によっても花が変わり、それが育っていくことで有機的に建築に彩りを与え、街の新しい風景になればという思いである。壁面には4種類の開口部の「マド」を設け地域とも多様なつなぎ方を行えるようにした。患者と産院をつなぐ重要なコミュニケーションツールであるCIデザイン(名刺やロゴやパンフレットなど)、サインデザインも建築と連動させて一貫してデザインを行った。さらに産院でのアンケートやWEBなども監修し、単なる形や色や建築単体のデザインだけではない、その地域にコミットするような産院の理念と戦略を総合的にコミュニケーションのデザインとして構想した。

仕様

鉄骨造、3階 延床面積:1442.53m2

どこで購入できるか、
どこで見られるか

松山市 産科婦人科ばらのいずみクリニック
黒田潤三アトリエ
松山市 産科婦人科ばらのいずみクリニック
株式会社一宮工務店

審査委員の評価

産婦人科のクリニックである「ばらのいずみクリニック」は、デザイン性の高いクリニックとしてだけではなく、その建築の居心地の良さや屋内外の関係性の魅力が評価されました。 昨今、産婦人科は商業的なデザインを重視し、やや表層のイメージにとどまってしまう傾向が感じられます。このプロジェクトはバラをテーマとして、受診者と地域どちらにも貢献できるデザインが実現していると思います。

担当審査委員| 千葉 学   五十嵐 太郎   石川 初   日野 雅司   山梨 知彦  

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