GOOD DESIGN AWARD

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2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
駅舎及び駅前広場、自由通路 [西鉄柳川駅、柳川駅西口駅前広場、柳川駅東口駅前広場、柳川市道西鉄柳川駅自由通路線]
事業主体名
西日本鉄道株式会社、柳川市
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
西日本鉄道株式会社 (福岡県)
柳川市 (福岡県)
受賞番号
15G101001
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本事業は、市民と観光客の利便性・快適性を高める為、西鉄と柳川市の協働により行った「西鉄柳川駅周辺整備事業」である。 柳川市中を南北に走る西鉄天神大牟田線により分断された東西エリアを繋ぐ為、市により自由通路が整備された。駅舎を橋上化し、改札を2階へ移設させ自由通路とフラットに接続させることで、アクセス性が向上した。また、西鉄柳川駅は観光都市柳川の玄関口としての役割があり、市民と来訪者の交流空間となる駅前広場が整備された。 本事業では、「市民WS」など市民が携わる機会を計画段階から数多く設けた。事業を通して、まちづくりの理解を深めると共に、市民が誇りと愛着を持った「みんなの居場所」が生まれた。

プロデューサー

出口敦

ディレクター

篠原修、辰巳浩、高尾忠志

デザイナー

辻喜彦、小野寺康、 南雲勝志、渡邉篤志、五十嵐淳

利用開始
2015年3月21日
販売地域

日本国内向け

設置場所

福岡県柳川市三橋町下百町

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

柳川市の玄関口として、市民・来訪者の交流空間の創出

背景

水郷都市柳川には年間約120万人の観光客が訪れる。西鉄柳川駅は観光客及び市民の交通拠点ではあったが、観光情報の発信が薄く観光地への誘導が不明瞭であり、市民も送迎の利用だけなど、駅は単なる通過点でしかなかった。また、駅へは西側からしかアクセス出来ない不便さと、それに伴い駅前通りは慢性的な渋滞問題を抱えていた。

デザイナーの想い

柳川は日本を代表する水都である。しかし、旧市街地から離れて立地する駅周辺では、なかなかその観光資源を表現する場がなかった。まちの魅力を玄関口である柳川駅で示すことにより、観光地としての情報発信と歓迎空間の創出が必要であった。水や舟を連想させる形態と和のデザイン、地場の八女杉など自然素材を生かした柳川らしさの演出を図った。市民に親しまれ、地域の魅力と活性化の向上に繋がることを願う。

企画・開発の意義

駅へのアクセスの不便さや交通渋滞を解消すると共に、交通結節機能としての駅前広場の交通処理を出来るだけコンパクト化し、利活用可能な空間を創りだした。これらを利用し、観光客への観光情報発信だけでなく、市民による観光客へのおもてなしにより柳川文化を体験出来る機会を図り、交流を促進していきたい。

創意工夫

・事業主体は西鉄と柳川市であるが、効果的で効率的な整備内容の策定と全事業のデザインを統一する為、西鉄と市に加え学識者や地元関係者を含めた「西鉄柳川駅周辺地区デザイン検討会議」を組織した。 ・市民にまちづくりへの興味を深めてもらう為、地元の子供から高齢者まで参加している市民団体との連携を積極的に図った。本事業にあたって、「市民WS」、「ものづくりWS」、「柳川らしいデザインを考える会」などが組織された。柳川らしいデザインや施設の利活用の検討、駅前広場に設置するベンチやフェンスなどの製作を行った。ベンチには、平成24年7月の九州北部豪雨によって流出した岩を用い、子供達は災害に対する理解も深めた。 ・駅前広場に自らの名前を刻む刻印レンガについて市民に広く募集した。 ・柳川らしさを表現する為、街灯などのストリートファニチャーのデザインでは「水」、「木」、「さげもん」をモチーフとしてデザインした。

仕様

事業エリア約9,500㎡

審査委員の評価

駅がどんどん変わっていく。20世紀においては、都心にも地方にも一律に「駅ビル」と称された画一的なデザインが適用されていたが、最近では都会ではTOD(Transit Oriented Development:. 公共交通指向型都市開発)や駅ナカが、地方都市でもその地の特性に合わせた丁寧な駅づくりがなされ、好感が持てる。この西鉄柳川駅も同様、駅を「みんなの居場所」へと転換することを目指したプロジェクトである。駅に不可欠な階段を上手に用いたデザインで、ほかの公共施設では見られない空間が形成されている。

担当審査委員| 千葉 学   五十嵐 太郎   石川 初   日野 雅司   山梨 知彦  

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