GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
商業施設 [平成建設世田谷支店]
事業主体名
株式会社平成建設
分類
業務用の建築・施設
受賞企業
株式会社平成建設 (静岡県)
受賞番号
15G100977
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

静岡を本社に置く建設会社、平成建設の首都圏進出への足がかりとなるフラッグシップ的支店の自社オフィスビル。一見するとただの箱に見える建築だが、新しい都市型オフィスを様々な角度から提案した建築物になっている。「1.階高を低くすること」「2.フラットな構造体であること」「3.躯体や建設材料がそのまま見えること」「4.マテリアルを徹底的にコントロールすること」を軸に、職人の手仕事の痕跡を残す建築を提案した。

プロデューサー

逸見康彦、奥村賢史

ディレクター

株式会社宮田構造設計事務所 宮田雄二郎

デザイナー

中村圭佑、和知祐樹、図師和晃

詳細情報

http://www.heiseikensetu.co.jp/company/bo/setagaya.html

利用開始
2014年11月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都世田谷区桜3-25-4

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「自社職人を活かしたコンパクトなRC造」をコンセプトに根本からRC構造構法を見直すことにした。

背景

静岡を拠点とする200名を超える職人を擁する建設会社が、首都圏に向けて支店を開設するにあたり計画がスタート。職人不足が叫ばれる中、「建築を内製化し、職人を育てる会社」としてのブランドイメージに貢献できる建築を目指した。

デザイナーの想い

「建築・サスティナブル・オフィス」の項目=基本的に機能追加、高性能化、ダブルスキン、雨水利用、風力、地熱、low-Eガラス・・・いずれもハイテクニックな検討で、皆が必ずしも享受できない高コスト体質の回答。より広範囲に貢献する、建築的な持続可能性≠付加=「身近なものの問い直し」ではないだろうか?ありふれた汎用解を、ローテクニック=構法構造で少しずつ積み上げて、現代解へとフィットさせることを考えた。

企画・開発の意義

「構法」の本質まで深く考察せずに、盲目的に建築を生み出す設計・施工に対して、別回答の提示を行った。事前段階からシビアな検討をし、逃げや余裕を限りなく0につなげる=省資源につながる。足元を疑う姿勢から新たにものづくりを行うことで、現代性を新たに獲得できているのではないか。

創意工夫

オフィスのレイアウト可変性を維持しつつ、天井高2.8mと二重床20cmを確保しながらも階高を3.25mとし、3層で10m以下とした。階高を低く抑えつつも、必要床面積は確保し、躯体材積を減らすことで省資源に貢献している。オフィス向きな大空間をボイドスラブやメガ梁などの特殊解を使わず、わずか15cm角のS柱を数本落とすという在来的な解き方で空間を構成している。S柱も現場溶接をせず、スラブ配筋に編み込む構法を新たに開発。将来の改修を念頭に、邪魔になる梁を削除し、水平な天井面を構築。施工もよりスピーディに。マテリアルも施工生産性優先のローコストな人工材料を極力避け、木や石、コンクリートやガラス、漆喰など天然由来の材料を使うことを優先。人工材製造過程での余剰エネルギー削減につなげている。

仕様

鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造。地下1階、地上3階 建築面積:398.64平米。延床面積:1,407.53平米

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都世田谷区桜3-25-4
平成建設 世田谷支店

審査委員の評価

建設会社が支店ビルの設計と施工を行うにあたって、支店ビル自体を、自社のデザイン力、施工力、職人の手わざを示すショールームとすべく計画された意欲作。すでにやりつくされている感のあるRCであるが、ここではフラット化をキーワードに平断面計画を丁寧に見直し、さらに鉄骨細柱を組み合わせて、内部空間をいじめることなく階高を抑え、さらに内部の一体的で美しい空間を実現している。

担当審査委員| 千葉 学   五十嵐 太郎   石川 初   日野 雅司   山梨 知彦  

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