GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ショールーム [三昌レザーパビリオン]
事業主体名
株式会社三昌
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
マツヤアートワークス一級建築士事務所 / KTX archiLAB (兵庫県)
株式会社三昌 (兵庫県)
受賞番号
15G100967
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

姫路市の伝統産業である皮革のショールーム。クライアントは膨大な種類の皮革を扱うタンナー。その商品の多様性を来場者に伝えることのできる手法が求められた。要望は300㎡の展示スペースに皮革3000点以上を展示。1フロアだけでは展示しきれず、展示室を2ないし3階に積み上げる必要があったが、より迫力ある形で展示できるよう、展示室を分断せずに巨大な立体什器を設置することとした。スチールパイプでジャングルジム状に巨大な骨格を組み、通路に回遊性を持たせることで、多様な皮革素材との出会いが、よりエキサイティングなものになることを試みた。

デザイナー

松本哲哉

Tetsuya Matsumoto

詳細情報

http://ktx.space/

利用開始
2015年4月21日
販売地域

日本国内向け

設置場所

兵庫県姫路市四郷町山脇字丁田150-1

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

建物は折紙の方舟をイメージ。レザーが未来においても身近であってほしいという詩的表現でもあります。

背景

皮革を製造するタンナーであるクライアントが、皮革を材料とする鞄や靴のメーカー等ビジネスパートナーとの商談のために計画したショールームです。圧倒的なアイテム数を見せ、安定的な供給と多様なオプションを確保できることを印象付けることのできる展示手法の考案が重要でした。

デザイナーの想い

私達はただ美しい箱を作るために設計しているのではありません。クライアントが何のためにその建築を必要としているのか、その目的を達成するための設計を目指しています。今回のクライアントは事業拡大のため大手メーカーと渡り合うツールとして、このショールームを必要としていました。メーカーの担当者にどのような印象を与えることがクライアントのメリットにつながるのかを常に意識しながら設計を進めました。

企画・開発の意義

建物は伝統産業のためのショールームという側面とは裏腹に、宇宙船のようなフォルムを持たせました。これは折紙からインスピレーションを得たものです。このプロジェクトでは折り紙で作った巨大な方舟に、3000点余りのレザーをのせ、未来へ出航させました。このフォルムは人類が古来より身に着けてきたレザーという素材が、未来においても身近な存在であり続けてほしいというクライアントの願いを込めた詩的表現でもあります。

創意工夫

このショールームは新幹線の線路沿いに位置しており、毎日数百本もの新幹線を見送っている。高架線路と敷地の間に横たわる前面道路は幅5メートルにも満たない生活道。つまりこのショールームは生涯において、それを見る人間の圧倒的多数が新幹線の乗客であることを意味している。奇しくもここは、日本最速で新幹線が駅を通過することで有名なJR姫路駅の間際であった。建築物が一瞬のうちに乗客の視界に現れては消えるという特殊な状況において、最も印象的な建築物の形状を模索した。 新幹線の進行方向と平行に空を裂くボディライン。新幹線のスピードが、この宇宙船のような建築に推進力を与える。 また、目をひくデザインは往々にして特殊な工法を必要とするため、建設費が膨れ上がってしまう。このプロジェクトでは、特殊な形状を創出しながらも、一般的な鉄骨造在来工法の範疇から逸脱しないよう設計を進めることによって建設費を抑えている。

仕様

鉄骨造2階建 建築面積438.77㎡ 延床面積435.55㎡ 高さ7.62m

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社 三昌 兵庫県姫路市四郷町山脇150-1
ORIGAMI ark

審査委員の評価

3000点を超える非常に多くの商品を、限られた展示空間の中に配さなければならず、かつ敷地も限られ建物を重層しなければならないというのは、ショールームの機能とは背反する建築条件であるが、多くのショールームプロジェクトが直面する課題である。本作は、その課題に対し、内部を思い切ってラビリンス化し商品を所狭しと積み上げ、外部には一転してシンプルなワンシェイプを与えることで解決を図ろうと試みた意欲作である。

担当審査委員| 千葉 学   五十嵐 太郎   石川 初   日野 雅司   山梨 知彦  

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