GOOD DESIGN AWARD

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2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
長屋 [CON-FLEX]
事業主体名
個人
分類
住宅・住空間
受賞企業
河野有悟建築計画室 (東京都)
受賞番号
15G090886
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

木造住宅が密集している地域に3戸の住まいを計画する。路地の奥に住まいを持つという、地域性を投影したメゾネットが3軒連なる賃貸長屋。定型の住まい方を投影しない自由でニュートラルな生活空間をもつ。L型の外形に対して“コア”を扇状に配することで、どの住戸にも陽が差込むと共に、構造強度にも寄与する。コアが多様な方向からの水平力を負担することで、大開口や横連窓を設けることが可能になる。“コア“によって、1棟のボリュームを3住居に分節、コアには生活に必要な設備や機能を集約し、リビングスペースをサポートすることで、その間に自由度を確保した、ニュートラルな生活空間生み出した。

ディレクター

mg 藤崎麻衣

デザイナー

河野有悟建築計画室 河野有悟

河野有悟

詳細情報

http://hugo-arc.com/

利用開始
2015年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都品川区大井3丁目

仕様

木造/2階建て/建築面積:82.58㎡/延床面積:152.65㎡

受賞対象の詳細

背景

更新時期を迎えつつある、都内の路地の残る木造密集地に3つのメゾネット住戸からなる賃貸長屋の計画。L型の敷地形状のため、必然的に建物はL型形状となる。密集地にあって、さらにL型のプランでは中央の部屋、住戸に光が届き難く暗くなるため、いかにして光を取り込み、この立地ならではの価値を生み出せすことが求められた。

デザインコンセプト

構造と機能を集約したコアとニュートラルな生活空間/路地から連なるスケールと公私のグラデーション

企画・開発の意義

密集した地域でL型プランの、光が届きにくい中央の住戸に等しく光を届けることで、他の住戸と変わらない価値つくる。これから変化する街に対応すること、路地空間を継承することを、路地を引き込み、自由度の高い空間をつくることで、単に住むだけによらない様々な使い方を可能にし、この場所ならではの地域性を持った新たな空間性を生み出すと共に、他の賃貸住宅に無い価値を付加する。

創意工夫

生活に必要な設備や機能を集約したコアを戸境に設け、リビングスペースをサポートする。その間に生まれた”SPACE”は、特定の用途に限定されない自由でニュートラルな空間となる。斜めのコア配置と開口の関係が、路地とのつながり方が異なる3つの住戸をつくり、メゾネット形式のひと連なりの空間構成が、路地に開かれた1階から、プライバシーの守られた2階へ、パブリックからプライベートへと、徐々に性質が変化する空間性を付与する。 “コア”の扇状の配置が、様々な方向から到達する地震波にそれぞれ対応する構造計画となり、水平力を全て負担させることで、”SPACE”には自由な開口計画が実現し、1階には間口一杯の大開口や雪見窓、2階には横連窓と間口に並行した吹抜けが可能になった。間口一杯の横連窓は住戸内の広い範囲に光を届け、斜めのコア配置と横連窓の組み合わせが、通常光が届き難い中央の住戸へ良好な採光をもたらす。

デザイナーの想い

東京には建物の更新時期が迫っている木造密集地が多くある。画一的な建替えによって路地空間は失われ、どこも変わらない、普通の街並みに置き換えられていく。このような立地だからこそ変化の中で生き、かつ、路地空間の魅力を継承した住空間のあり方を目指した。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都品川区太井町

審査委員の評価

木造長屋建ての集合住宅に、その弱点となる場所にコアを挿入して、遮音的にも構造的にも効かすアイディアは普遍的に展開可能なものである。爽やかな居住空間を実現している。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   中村 拓志   松村 秀一  

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