GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [Shine On]
事業主体名
市川満之
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社bandesign (愛知県)
受賞番号
15G090868
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

密集住宅市街地にたつ住宅の場合、特に3階建ては光が入らない部屋ができて非居室としか使用できないことが多い。そのような環境に対して建築基準法を応用したユニークな解法によって光と風を送り込むことを実現した住宅である。また、密集地に光が差すことで住民のみならず閉鎖的になりがちな街並みに心地よい環境を提供し、新たな街の息吹として波及することが期待できる住宅である。

プロデューサー

株式会社bandesign 伴尚憲+株式会社ライヴズ 恒川仁志

ディレクター

株式会社ワタケン・ホーム 渡邉貴史、石井桂子

デザイナー

株式会社bandesign 伴尚憲+株式会社飯島建築事務所 道倉隆夫

bandesign 伴 尚憲

詳細情報

http://www.bandesign.jp

利用開始
2013年5月27日
販売地域

日本国内向け

設置場所

愛知県名古屋市

仕様

木造3階建て・建築面積57.89㎡・延床面積141.07㎡

受賞対象の詳細

背景

当該敷地の千種区振甫町の歴史を遡ると、第二次世界大戦中度重なる空襲の末、名古屋市地域の4分の1、千種区の3分の2の住宅が焼失した。しかしこの地帯だけ奇跡的に戦災を免れたため、昔ながらの区画が今も尚残っている。敷地の並びは、東側に3.5mの道路に間口が6〜7m、奥行きが20m程度といった敷地が連続する。南側採光を放棄しひしめき合いながら建つ密集住宅地に、何かしらの採光に対するアイデアが必要となった。

デザインコンセプト

密集住宅市街地に建ちながらも光や風の環境に優れた住宅

企画・開発の意義

南側隣地に切迫する採光や換気が得られ難い敷地にて、有効的に採光が得られるように建築基準法の有効採光面積の計算式を応用して外壁の斜め角度を算定した。それによって健全な室内環境を実現する建物形状を導いた。密集市街地の中で住宅単体の採光確保という利点だけでなく、街に対してもその効果を発揮すると考えた。隣地側とこの建物から生まれた空間は、過密度や圧迫感の緩和と同時に光と風を送り込むことができた。

創意工夫

当該敷地は、南側既存の住宅が隣地境界線に迫る状況で採光計画が困難であった。実際には1階の西側は有効な採光が得られないため、建築基準法の有効採光面積の計算式を応用し有効的な採光を得られるような外壁面の角度を算定して建物形状を導きだしている。通常狭小間口のプランは有効な採光が得られないため、どこかは非居室を配置しなければならないことが多い。しかし、この建物形状はどの場所にも居室が配置できる。斜めの外壁により光が満遍なく入る良好な住環境を実現している。尚、北側については北側斜線制限が許す可能な限りの高さを確保している。この敷地で許される限りの空間を、遍くかつ有効に使うことができた。内部空間は斜め壁がダイナミックに競り上がり、有意義な光と風を得られる特別な空間が実現した。

デザイナーの想い

建築基準法上の集団規定は、他者への配慮、すなわち建築物と都市との関係を規定しているが、単体規定は建物を直接使用する人に限定されている。今の密集市街地は、これら集団規定と単体規定でつくられている。その状況下、単体規定の採光確保だけでなく集団へと拡大解釈することでこの住宅はつくられた。単体だけでなく集団への相互関係に移行することが、今後新たな街並みを形成する住宅の在り方として適する方法であると考えた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社bandesign
Shine on

審査委員の評価

都市の高密度な立地の中で、隣地側に斜め壁を挿入することで、隣家との関係を緩衝させることができる。斜めの断面が正面に表情を与えデザインとしても巧みなものとなっている。アイディアは高い汎用性がある。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   中村 拓志   松村 秀一  

ページトップへ