GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
災害公営住宅 [南三陸町 町営入谷復興住宅]
事業主体名
独立行政法人 都市再生機構
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社遠藤剛生建築設計事務所 (大阪府)
受賞番号
15G090837
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

南三陸町と都市再生機構の相互協力により建設された災害公営住宅である。志津川湾より4KMほど内陸に入った小高い丘に3階建て住棟2棟と木造の集会所、総戸数42戸を計画した。元々沿岸部の居住者が内陸部に移り住むための計画であり、周辺にかつてから居住していた人たちと新たな居住者の交流を促進することが重要と考え、木造の集会所、軽トラ市のできる広場、菜園を設けた中庭、住棟の1階にひだまりテラスを配置した。

プロデューサー

南三陸町+独立行政法人 都市再生機構

ディレクター

独立行政法人都市再生機構 宮城・福島震災復興支援本部 南三陸復興支援事務所/東日本賃貸住宅本部 設計部 復興住宅チーム

デザイナー

株式会社遠藤剛生建築設計事務所 遠藤剛生+株式会社E-DESIGN 長濱伸貴(ランドスケープ)

遠藤剛生/えんどう たかお

利用開始
2014年8月
販売地域

日本国内向け

設置場所

宮城県本吉郡南三陸町入谷字桜沢43

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

屋外とつながる住戸と地域とつながる共用・屋外空間をもつ共生住宅

背景

東日本大震災により住居を失った被災者に対し自治体が供給する住宅である。通常の公営住宅とは異なり家賃は収入や住宅の広さによって世帯ごとに決定される。居住者の世帯構成、希望の間取りは事前に把握されたため、計画中に調整を行い希望に沿った住宅の供給が可能になった。

デザイナーの想い

住戸の工夫(和室を活用した田の字プラン・通り土間・インナーバルコニー)、住棟の工夫(ひだまりテラス・ベンチコーナー)、屋外空間(中庭・菜園・軽トラ市広場)の工夫、コミュニティ形成の核となる集会所計画により、それぞれが有機的につながった生活空間の実現を目指した。

企画・開発の意義

災害復興公営住宅として迅速な建設、入居の実現が求められるが、同時に地域の自然環境や特性になじむ環境応答性の高い住戸、住棟計画を実現し、復興後も住み続けられる良質な公営住宅を目指した。

創意工夫

住戸には玄関からバルコニーへ抜ける通り土間を設け、共用廊下と玄関に間にはアルコーブを設けた。住戸プランは伝統的な和室のフレキシビリティーを活かした「田の字」をベースに、個室型など入居者要望に対応するバリエーションを計画した。住棟には1階に屋内のひだまりテラスを設けた。集会所は木造とし、キッチンは共同作業のできる設えにし、中庭に面してテラスを設け内外を一体的に使用できる。屋外では、駐車場を外周に配置し、EVホールへの寄り付き以外には車の入らない中庭を設け、共同菜園を設けた。計画地入口には軽トラ市場のできる展望広場を設けた。

仕様

用途:共同住宅/構造:RC造、木造(集会所)/階数:地上3階/戸数:42戸/敷地面積:7,833.54㎡/建築面積:1,732.73㎡/延床面積:3,476.33㎡/最高高さ:10.815m

どこで購入できるか、
どこで見られるか

宮城県本吉郡南三陸町入谷字桜沢43
南三陸町
UR都市機構

審査委員の評価

地形と敷地の形状に馴染ませるように、異なった角度をもつくの字の配棟によって、柔らかく囲まれた中庭ができている。共同菜園やそのほかの緑が成長すれば、豊かな共用部分となることが予想される。住棟は、共用廊下がゆったりとられており、住戸のプランニングは、その共用廊下とバルコニーが土間を介して繋がるように計画されている。居住者の生活のしかたによっては、共用廊下からバルコニーがかつての縁側のような公私の中間領域を生む可能性もあり、住戸の計画もまた評価できる。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   中村 拓志   松村 秀一  

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