GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
リノベーション住宅 [六本木のリノベーション/空間の補助線]
事業主体名
個人
分類
住宅・住空間
受賞企業
髙田博章建築設計 (東京都)
受賞番号
15G090823
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

築20年以上経過した複合ビルの1住戸を改修しました。部屋を隔てる壁の代わりとして、本棚、飾り棚、収納、作業机の機能を併せ持った家具を配置しました。その重厚感のある家具を宙に持ち上げ、家具の下には引戸、上部にはガラスの欄間を設えることで、軽やかで柔らかな境界を実現しました。引戸を開放することで、通風を確保するという環境的性能の向上はもちろんのこと、屈めば人の往来も可能になっています。小さな子供や床に座るなど視点を下げると、住戸全体がワンルームへ拡張します。住宅内で繰り広げられる活動は、個々に切り取られたり、つなぎ合わすことができるため、ここでの暮らしは、間取りに囚われることがありません。

プロデューサー

髙田博章建築設計 髙田博章

ディレクター

髙田博章建築設計 髙田博章

デザイナー

髙田博章建築設計 髙田博章

詳細情報

http://www.tkdaaa.com

利用開始
2014年12月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都港区

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

部屋を間仕切る境界にゆとりをもたせて、冗長性のある室内計画を行いました。

背景

当該物件は繁華街の中心地に位置し、店舗や事務所などのテナントが入るビルの最上階にあり、間取りが1LDK、床面積19坪の住戸です。こうした建物の1室をリノベーションする場合、対象は主体構造から切り離されている部分が主となり、さらに効率的かつ画一的に設けられた開口部と外部に広がる繁華街との関係性も希薄なために、都市と切り離された操作可能な内部空間の充実化が1つの基調となります。いわば都市の反風景です。

デザイナーの想い

空間とは、間取りや断片的な視点などによる情報の集積ではなく、体験するシームレスな活動や、経験した視点を結び合わせた全体性の表れだと考えると、壁であり家具であり建具でもあるこの境界面は、ぼんやりとした曖昧なものです。こうした曖昧なもので、かつて日本家屋が部屋や屋内外を建具で柔らかく仕切ったように、ここでの暮らしを柔らかく包み込むことを目指しています。

企画・開発の意義

クライアントは多くの書籍や衣類を所有しており、それらを収納しつつ、生活空間を確保しなければなりませんでした。こうした条件は住宅の場合に多く見受けられる課題のため、こうした問題に対するポジティブな解法は個別解以上の提案になることを期待しています。また、従来のリフォームとは異なり、新たな価値を付加するリノベーションの可能性を示すことができたと考えています。

創意工夫

間仕切り家具の下部にある引戸を開閉することで、境界としての強度を調節することができます。引戸を開放することで、通風を確保するという環境的性能の向上はもちろんのこと、屈めば人の往来も可能にします。小さな子供や猫の視点、または平座位など視点を低くすると、2つの居室と廊下や玄関までが1つの大きな部屋へと伸張します。引戸は型板ガラスの框戸になっており、視線をほのかに遮りつつも、光を充分に透過させるため、閉扉して部屋を区切った状態でも閉塞感のない居室となります。 欄間部分は採光や視覚的拡がりを得るばかりではありません。間仕切り家具の上部は、猫が歩けるように計画しており、猫の行き来を妨げぬように欄間のガラスを一部外しています。その名の通りキャットウォークとなっています。人も猫も、どこにいても住戸内の様子を感じるとることができます。

仕様

築20年以上経過している鉄筋コンクリート造の地上7階、地下1階建ての複合ビルです。その内の7階にある床面積が71.33平米で、間取りが1LDKの住戸を改修しました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

髙田博章建築設計
髙田博章建築設計

審査委員の評価

既存ビル内の住戸空間の改修手法として、部屋ごとに壁で仕切るのではなく、全体に吊り戸棚の形式で床を一体に連続させた点がユニーク。空間に広がりを生むアイディアである。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   中村 拓志   松村 秀一  

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