GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
かみこみX線検査機 [SXS2154C1D]
事業主体名
株式会社システムスクエア
分類
生産・製造用機器・設備
受賞企業
株式会社システムスクエア (新潟県)
受賞番号
15G070672
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

業界初となる、X線と光学系、2種の手法で撮影した画像を利用して「かみこみ」「異物」「重量」検査を1台で同時に行える装置である。 食品の安全・安心品質に対して生活者の意識は益々高まっていることから、従来の「異物」「重量」検査に加えて、包装材への「かみこみ」検査の需要が増大している。 かみこみ検査とは、食品などの包装袋の口を閉じた部分(シール部)に内容物の一部が噛み込んで密閉性が悪くなる不良を見つけるものである。密閉性が悪いと食品の鮮度低下や、カビ・腐敗の原因となり、安全性が著しく損なわれる。食品メーカーにとって、商品回収や企業イメージダウンに繋がるため、経営上の大きなリスク要因となっている。

プロデューサー

株式会社システムスクエア 代表取締役 山田清貴

ディレクター

株式会社システムスクエア デザイングループ長 斉藤寿満

デザイナー

株式会社システムスクエア デザイングループ長 斉藤寿満

斉藤寿満

発売
2014年12月
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

最新技術であるX線と光学系を組合せた検査装置を、誰もが安全に、確実に操作できるような形で実現する。

背景

従来、かみこみ検査は人の目によって行う方法が主流であった。しかし、毎分数百個のペースで生産される商品全数を目視検査するのは容易ではない上、作業者の熟練度や疲労状態によって検査の質にバラつきが生じる点も問題となっていた。 保存機能の高いアルミ蒸着包装材は遮光性が高く、目視での検査は不可能である。 また、「かみこみ」という新たな検査ニーズに対し、装置設置スペースの確保が困難なケースもある。

デザイナーの想い

安全・安心を縁の下で支える装置のデザインとして、間違いなく確実に操作できることを最優先に配慮した。 造形処理については、検査装置としての信頼感や誠実さの表現を大切にすると共に、日々の清掃性に配慮してシンプルな構造・造形を心がけた。 ステンレスの磨き材による外装は、異物となりえるサビの発生や塗装剥がれを防ぐためである。 装置の平均寿命15年程の間、できるだけ気持ちよく使ってもらえるよう心掛けた。

企画・開発の意義

従来より広く行われている「異物」「重量」検査に加えて、包装材の種類に左右されない高精度な「かみこみ」検査を実現する。これら3種の重要な検査を1台の装置で可能とし、生産現場の省スペースニーズに応える。人の目という不確実な方法に代えて、明確な判定基準による正確な自動検査を実現する。かみこみ検査がボトルネックとなっているケースでは解消して生産性を高め、抜取検査のケースでは全数検査にして安全性を高める。

創意工夫

X線と光学系、2種の検査方式を1台に搭載しており、通常の2装置分の情報表示や設定操作が必要になる。その条件の下、開発過程で試作機を食品工場へ実際に持ち込み、使われ方を観察、意見収集した。ユーザーからのヒアリングを元に表示すべき情報の優先順位や重み付けを行った。例えば、最も頻繁にチェックされるトータル検査数、OK・NG品数、歩留まり率などの数値表示スペースを多めに取り、文字やボタンサイズも重み付けを元にサイズを変えた。 基本となる操作ボタンを抽出して画面下部にまとめ青色で統一、検査状態を示す情報は緑色でまとめ、異常時は赤色で示している。 モノトーンをベースに、意味的に必要な場合のみ最小限に色数を使用し、視覚的なノイズを減らすよう努めた。 誰にでも扱いやすい操作性と、逆に不用意な設定改変による検査不良への配慮として、作業者のレベルに合わせ「ユーザ」「管理」「メンテナンス」の3つのモードを用意。

仕様

寸法/幅1000×高1340×奥570mm、重量/150Kg、X線最大出力/管電圧(最大)50kV・管電流5.0mA(150W制限あり)、 カメラ(光学)/CMOSカメラ、表示操作部/カラーTFT12.1 inch・タッチパネル操作、搬送速度/20〜60m/min、予約数/100件(検査設定登録が可能な品種数)、電源/AC100V±10% or AC200V±10%・1kVA・50/60Hz

どこで購入できるか、
どこで見られるか

JAPAN PACK 2015
JAPAN PACK 2015 HP

審査委員の評価

包材のかみこみ検査だけでなく、異物や重量の検知も可能とした画期的な検査機である。従来2台の装置を必要としていた機能を1台に集約することで、工場の限られた空間の省スペース化を可能とした。ステンレスによる筐体は、食品包材の検査機に相応しい清潔感のある佇まいとなっている。多機能を使いこなすためのGUIは、機能ごとに明確なカラー計画がなされており、現場のニーズに真摯に耳を傾けた開発姿勢を評価した。

担当審査委員| 重野 貴   遠山 正道  

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