GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅構造用部材 [古民家耐震パネル型面格子壁]
事業主体名
一般社団法人全国古民家再生協会
分類
素材・部材/生産・開発・製造技術/製造法
受賞企業
一般社団法人全国古民家再生協会 (東京都)
受賞番号
15G070639
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

古民家の耐震補強方法として開発された「パネル型面格子壁」は、これまで多く利用されてきた構造用合板等のマイナス点を改善させた耐震補強資材となります。例えば、これまでの耐震補強方法として構造用合板などを使用する際、建物内部の美観面を失うだけではなく、壁内部の湿気による機能低下が問題視されてきました。「見た目の美しさ」を保ち、古民家などの伝統木造建築物の耐震改修に適合させる事で「自由な設計空間づくり」を可能にし「通風」「採光」等、居住空間に優れるだけでなく格子材の太さや間隔・角度を変化させることが可能な為、規格が統一されない古民家に於いても対応ができ、これまでの耐震要素にはない優れた特徴があります。

プロデューサー

一般社団法人全国古民家再生協会 理事長 園田 正文/事務局長 井上 幸一/監事 河野 公宏

ディレクター

高田 豊文(滋賀県立大学 環境科学部 環境建築デザイン学科 教授)

デザイナー

滋賀県立大学 環境科学部 環境建築デザイン学科 教授 高田 豊文

詳細情報

http://www.g-cpc.org/g-pannel

発売予定
2016年2月
価格

60,000 ~ 100,000円

販売地域

日本国内向け

仕様

W910〜1000×H1800〜2200×t60〜t120(いずれも対応可能寸法)材料は軸組・格子とも国産杉材

受賞対象の詳細

背景

伝統木造建築物である古民家に於ける耐震改修技術は、これまで確立されておらず現行法に対応させるには、構造用合板や土塗壁を用いる事が一般的であり、伝統木造建築物本来の良さが損なわれてしまう中、「パネル型面格子壁」の技術確立によって地方に多く残る伝統木造建築物を「安心」「安全」に耐震改修を施し、使用する木材は国産の間伐材を活用する事で燻る国内の木材自給率向上を目指しました。

デザインコンセプト

建具や内装に使用する事が多かった面格子を耐力壁としてシンプルな自由設計空間を生み出し環境に寄与する点

企画・開発の意義

パネル型面格子壁は、地域の間伐材を活用し統一したマニュアルを構築する事で全国各地の職人によって製作が可能となり人口減少・人口流出が進む地方に於いて「地域活性化」に繋がります。また「安心・安全な古民家の活用」「職人の仕事確保」「職人技術の向上・継承」「国産間伐材の利用推進」、パネル型面格子壁の促進によって日本の伝統・技術・環境面等にも大きな効果が期待できます。

創意工夫

これまで一般的に用いられていた面格子は建具や内装に利用され耐震改修時には、構造用合板や土壁塗を用いられていました。 パネル型面格子壁の企画・開発に際して従来の耐震改修時の構造用合板を利用しての施工では「デザイン性」「美観面」「構造面」等、伝統木造建築物には十分な確証がない状況でした。「通風」「採光」に優れた「パネル型面格子壁」ですが、伝統木造建築物の様々な空間で耐震機能を持ち、その空間に合致した商品を提供する為に、水平加力実験等を行い格子材の乾燥収縮を原因とする初期スリップが発生することが多いですが格子材90mm角のパネル型面格子壁について1年間に4度の長期的実験を行い、剛性・耐力に対する初期隙間の影響について詳細調査をおこないました。そうした力学性能の把握と実験検証データーの蓄積・解析を実施し優れた構造性能性とデザイン性を持った「パネル型面格子壁」の開発を行いました。

デザイナーの想い

パネル型面格子壁を全国各地に残る伝統木造建築物に対して、活用頂く事で耐震性能の向上に寄与し、伝統木造建築物を所有されている方の不安要素(耐震問題)を軽減させ、より「安全」と「安心」を提供していきたいと強く願っています。 また、伝統木造建築物は一般に古民家として時代のニーズも高まる建築物であり地域の残すべき宝として、この活動が「地方創世」に繋がって欲しいと考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

一般社団法人全国古民家再生協会
パネル型面格子壁ウェブサイト

審査委員の評価

「パネル型面格子壁」は、古民家の耐震補強のための優れた選択肢となる方法である。審査において、間伐材を使っていること、また面格子形状でありながら耐震性能を確保していることが評価された。面格子形状を使うことで、耐震ベニヤを使うのとは異なり、風通しがよく、格子形状そのものが表われるが、これは多くの場所に邪魔ならず、適用可能なものである。

担当審査委員| 小林 昭世   内田 毅彦   内田 まほろ   緒方 壽人   村上 存  

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