GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
屋根一体型太陽電池 [カナメソーラールーフ]
事業主体名
株式会社カナメ
分類
住宅設備
受賞企業
株式会社カナメ (栃木県)
受賞番号
15G050560
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

太陽光発電の設備と屋根材を一体にした製品を提供することで、従来製品の意匠性や弱点を解消しました。 ①「雨もりのリスク」。防水の為の「雨仕舞い」加工を、工場での製造段階で太陽電池と屋根を一体化させることで、全体の9割ほどを済ませた状態で出荷。現場での「雨仕舞い」を1割にまで低減し、雨もりリスクを限りなく0に近づけました。 ②「デザイン性」。屋根全面を「フラット」に仕上げることで「屋根材一体型」システムでは初めて「フルフラット」のデザインを実現しました。 ③「搭載量」。従来の太陽光発電システムと比較した場合、搭載設置容量が同面積で約1.5倍に向上。「小さい面積でも大きな発電量」が可能になりました。

プロデューサー

取締役会長 渡部 渉、代表取締役社長 吉原 正博

ディレクター

鈴木 和浩

デザイナー

矢吹 真哉

詳細情報

http://www.caname-solar.jp/resident/solar_roof/index.html

発売
2010年7月
販売地域

日本国内向け

仕様

太陽電池パネルの底部に、ガルバリウム鋼板製の角波(かくなみ)形状の架台を一体化させることにより、屋根機能を付加しています。さらに、施工時においては角波形状の架台が設置のガイドレールの役割を果たすため、従来は太陽電池パネル毎に行っていた位置決め作業が必要なくなりました。また、専用の端部パーツ(軒先・棟・ケラバ・寸法調整パーツ)を用意し、全面フラットなデザインとなっています。

受賞対象の詳細

背景

従来の太陽電池パネルを屋根に載せる工法では、デザインとして完成された屋根を隠すことになり、見た目が洗練された物ではありませんでした。また、機能面でも太陽電池パネルの固定金具を、屋根の雨水が流れる部分にビス穴をあけて設置するため、屋根メーカーの立場からは非常に雨もりが懸念される状況でした。さらに、施工者の視点では傾斜のある屋根での重い太陽電池パネルの設置を改善できないかとの思いが開発の背景でした。

デザインコンセプト

太陽電池設置後の「美しさと容量」。 屋根としての「機能性」。 施工者に左右されない「品質の一定化」。

企画・開発の意義

屋根意匠を損なうことなく太陽光発電を搭載させ、さらに雨もりや積雪への安全性も確保することを目指しました。また、住宅屋根という限られた面積の中で、屋根面を最大限に活用することを追求しました。設計者に対しては太陽電池パネルの仕様に合わせて設計が束縛されないよう、設計の自由度の実現を意識しました。そして、施工者に対しては、細部までシステム化することにより施工手間の低減と施工品質の一定化を目指しました。

創意工夫

市販の太陽電池に、いかに最小限の加工で「美しい」屋根機能を持たせられるか?さらに、「施工手間の軽減」と「施工品質の一定化」の実現が課題でした。 これらの実現のために、屋根機能を果たす独自の「角波(かくなみ)架台」を新たに開発。角波形状にすることで雨水の流れを一方向にコントロールすると共に、屋根下地と太陽電池の間に通気層の役割も持たせる事ができました。 周辺部材に関しては、従来は現場での手加工であった為、職人の熟練度により品質にばらつきがありましたが、周辺部材もシステム化し、工場で生産することにより、現場手間の削減と、職人の熟練度に左右されない品質を実現しました。 設置に関しては、「ジョイント角波」にそって製品をスライド設置していくだけの工法を確立し、従来のような太陽電池パネル毎の位置決めが必要なくなり、施工時間と必要人数を軽減させることができました。

デザイナーの想い

本作品の「美しい」とは見た目だけではなく、機能美という側面を非常に意識しました。エコのために意匠や施工性を犠牲にするのではなく、従来のデザイン・文化を活かしながら、新たな機能を共生させることが作り手の使命と感じています。これからも変化する環境への対応、更なる革新のために、自分たちの土俵で屋根メーカーだからできることは何か?を常に自問自答しながら、よりよい社会・生活実現のために創意挑戦して参ります。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社カナメ、及び全国の提携工務店
太陽光発電のカナメ

審査委員の評価

ソーラーパネル付き屋根、あるいは屋根付きソーラーパネルといえる「一体型」の提案である。一体であれば発電容量は屋根最大。屋根とパネルの設置も工法は一回。事前に設計・製造されるゆえに現場施工も簡易である。職人の技量に左右されず品質の一定化、景観的な美しさも確保される。この発想に立てたのは、屋根メーカーとしての実績と経験からであり、このような専門領域からの独自性に今後も期待が持てる。

担当審査委員| 五十嵐 久枝   鈴野 浩一   長町 志穂   服部 滋樹   山田 晃三  

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