GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
キッチンシンク [流レールシンク]
事業主体名
クリナップ株式会社
分類
住宅設備
受賞企業
クリナップ株式会社 (東京都)
受賞番号
15G050498
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

調理や洗い作業の水でゴミを流せるキッチンシンク。一般的なシンクは奥にある排水口に向けて底面が傾斜しているが、水栓は手前に向いており、水は排水口と逆に流れる。そのため洗い物の際にシンク手前にゴミが流され、それらをシャワーや手で集めるといった手間とストレスが発生していた。対して本製品は作業中の水を利用し、ゴミを流せる構造を有する。底面が水の流れる方向と同じ手前に傾斜し、ゴミを排水口まで導く水路を設けたことで効率的にゴミを流すことができる。また排水口がゴミの発生しやすい調理面側にあり、ゴミの広がりを最小限に抑える。結果、余計な水を使わずシンクがキレイになるので、節水、時短、ストレスの軽減につながる。

プロデューサー

開発本部 開発1部 部長 本田仁郎

ディレクター

開発本部 開発1部 デザイン課 課長 島崎龍太郎

デザイナー

開発本部 開発1部 デザイン課 間辺慎一郎、五代真規

詳細情報

http://cleanup.jp/kitchen/cleanlady/stainless_sink.shtml#nagareru

発売
2015年5月7日
価格

638,000円 (キッチンセット価格 W2550 Dクラス)

販売地域

日本国内向け

仕様

材質 SUS304 ステンレス一体成形 親水性セラミックコーティング仕様 内寸:W75(60)×D52×H18.5cm  ※()内は小タイプ

受賞対象の詳細

背景

シンクの不満は排水口の汚れに多く集まり、業界は清掃性の提案をしてきた。しかし、そのようなシンクでも、使用後はゴミが散乱し、それらを流す作業が必要となる。食器洗い乾燥機を用いる場合でも、予洗いを行うため結局この作業は必要となる。このゴミを集め流す作業は当たり前であり、ユーザーが不満として気づいて無いのではと考えた。実際に調査を行うと、この行為は大きな手間とストレスになっており、解決すべきだと考えた。

デザインコンセプト

調理や洗い物の水がゴミを流し、後片付けの手間とストレスを軽減し、日々気持ちよく使えるステンレスシンク

企画・開発の意義

キッチンでの洗い物は、食事の最後の家事として行う事が多い。その作業を気持ちよく終わらせたいが、実際はゴミを集め流す作業により知らず知らずにストレスを溜めてしまう。本製品は、調理や洗い物に使用した水がゴミを自然に流すことで、ユーザーが気持ちよく食事を終われる事を重要視して開発した。また、ユーザーがゴミを流す行為を当たり前として進化をしてこなかったシンクを、本来あるべき姿で提案したいと考えた。

創意工夫

作業中の水でゴミを流すために従来の構造を大きく変える必要があった。まず、ゴミをシンク全体に広げないために、排水口と水栓を調理面側に寄せた。そして調理や洗い物に使用した水を効率的に使うため、シンク底面を水栓の水の向きと同じ、手前方向に傾斜させた。最後に、手前に集まったゴミを排水口に導くための水路を設けた。水路は、溝が広いと水位が下がりゴミが浮かず、狭いとゴミが詰まってしまう。様々な検証作業により最適な形状を設定した。さらに抵抗を極力減らすために、この複雑な形状を一枚のステンレス板から成型し、表面に親水性のセラミックコーティングを施した。また、従来の網カゴ(ゴミを集めるカゴ)は規格品のステンレスメッシュを利用しているため、水がすぐに切れてしまいゴミが入口で止まってしまう。そこで、ステンレスの一枚板に、必要箇所だけ穴を開け、ゴミを滑らす平面を持つ構造に変えた。

デザイナーの想い

キッチンシンクは長年、大きな形状変化をしていない。排水口の清掃性という分かりやすいニーズがあり、その点のみ改善してきたためだ。またキッチンは一度購入すると10年以上使われるため、ニーズが更新されず、業界においても新機能の提案が停滞していた。今回、新たに潜在ニーズを発見し新しい使い方を提案したことで、今キッチンに満足している方へもより良い商品の提供ができ、ひいては、業界の活性化につながると考える。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

クリナップ 新宿ショールーム 東京都新宿区西新宿3-2-11 新宿三井ビルディング2号館 1F
クリナップホームページ ショールーム案内

審査委員の評価

シンクは食品を扱うところだけに、清潔を保ちたい。汚れやゴミはそのままにせず、さっとシャワーで洗い流す。当たり前のようになった最後のひと手間。水の流れを変えるという発想によって、最後のひと手間を軽減させるだけではなく、調理中によく目にしていたシンクに散らかったゴミも軽減される。見えるゴミが減ってゆくことは気持ちの良いことで、料理の回数が増えるかもしれないし、一手間加わるかもしれない。シンクに使われているステンレス材は汚れが落ちやすいようにコーティングされ、色も少し明るく感じられる質感。排水溝三角網カゴもトータルに合わせて美しくデザインされていて、汚れの集積となっていたエリアを美しく使いやすく整えることはデザインの大切な使命だと考える。気持ちの良い毎日のためのデザインに拍手を送りたい。

担当審査委員| 五十嵐 久枝   鈴野 浩一   長町 志穂   服部 滋樹   山田 晃三  

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