GOOD DESIGN AWARD

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2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
障子 [KITOTE 障子]
事業主体名
中井産業株式会社
分類
住宅設備
受賞企業
中井産業株式会社 (和歌山県)
受賞番号
15G050477
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

和歌山の、建具職人による天然木の建具ブランド。KITOTEの障子は、建具に必要な鴨居・敷居枠も同規格で設計し「枠一体型建具」として製品化した商品です。職人が作る天然木の国産製品でありながら、建材メーカーと同様の現場施工性を実現しました。デザインは、現代の建築空間との調和を考慮し、部材の寸法体系を統一、「スタンダードタイプ」「ストラクチャータイプ」「レイヤータイプ」の3タイプ全6デザインに対し、各デザイン10通りのサイズ展開を揃えています。障子が抱える問題点を見直し、流通・施工・デザイン各方向から、現代の建築施工の需要に対応できるようにすることで、商圏や販売先の拡大を可能にしました。

プロデューサー

中井産業株式会社 代表取締役社長 尾崎義明

ディレクター

株式会社エイトブランディングデザイン 代表 ブランディングデザイナー 西澤明洋

デザイナー

株式会社エイトブランディングデザイン デザイナー 西澤明洋、柴田和花子

株式会社エイトブランディングデザイン 代表 西澤明洋

詳細情報

http://www.kitote.jp

発売
2015年1月
価格

136,800 ~ 369,400円 (※ 価格はサッシ呼称16520の定価です。(敷・鴨居4方枠+障子2枚セット価格))

販売地域

国内・海外共通仕様

仕様

[サッシ呼称]16520   [枠寸法]H2,060㎜ × W1,710㎜ × D115㎜  単板,集成材芯  [障子(1枚)寸法]H2,009㎜ × W834㎜ × D30㎜ × 2枚  無垢材,障子紙両面貼り     [樹種]ヒノキ・スギ   [備考]記載寸法は、規格サイズ(10種)の中から、最も一般的なサイズを抜粋

受賞対象の詳細

背景

天然木の障子は、心地よい木の肌触りや調湿性等の優れた特性がありますが、和室の減少で需要は激減しました。住宅設計における障子の関心度は低下し、多様性なく画一的な大量生産品ばかりが現状です。「職人の技にデザインの力を加えれば、障子には空間づくりの起点となる力がある。」KITOTEは流通・デザインでの弱点を改善し、和の空間に限らず日常の空間で使いたいと思える製品のブランドを立ち上げました。

デザインコンセプト

現代の建築空間と調和する、天然木の美しさを生かした建具ラインナップ。

企画・開発の意義

和室が減少した住環境では、障子の採用が激減しています。やわらかな採光で断熱・遮熱効果が高い等、機能面で優れた障子を採用してもらうために、「障子=和のデザイン」から脱し、和・洋を問わず「現代の建築空間との調和」を考慮したデザインのラインナップを揃えました。KITOTEでは「木と手」をブランドコンセプトに、建具を通じ、木(天然木)と手(職人の技術)の素晴らしさをお届けする製品をご提案します。

創意工夫

天然木は、同じ樹種でもそれぞれ木目の細かさ、曲がり具合、硬さ、含水率等が異なります。1本ずつ性格の違う材を、職人の目利きと熟練の技術で製品に仕上げる。目に見えない小さな工夫を積み重ねたからこそ、どこか味があり、温かみのある障子となります。また、一般的な障子には、部材(框・上桟・下桟・縦横の組子)の寸法に慣習化された寸法比率がありました。KITOTEではこの慣習的な寸法を見直し、部材全てが18㎜を基準にした寸法体系で統一。試作・検討を1㎜単位で繰り返し、現代の空間に調和するデザインへと仕上げました。また「レイヤータイプ」の障子では、二重構造の組子という新しい手法にも挑戦しています。桟を立体的に組み、奥行きを作ることで、光の強さに合わせて桟の陰影が変化する、光の透過の美しさが特徴的な障子が生まれました。障子紙を両面貼りしたので、通常の障子より断熱性に優れています。

デザイナーの想い

今、障子は需要の減少に伴い、職人の減少・高齢化による後継者不足が深刻な問題となり、知識や技術の継承が年々難しくなっています。障子は、特別な物ではなく私たちの生活の中にある身近な建具です。手仕事だからこそできる質の高い製品を、日常に取り入れていただくため、単に伝統を重んじるのではなく、現代の建築空間と調和するデザインを目指しました。この取り組みが建具業界の技術継承の一助になれば幸いです。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

中井産業株式会社
中井産業株式会社 KITOTE窓口
中井産業株式会社

審査委員の評価

鴨居・敷居・枠も一体となった障子。枠と障子の桟の樹色が揃い美しく華やかに感じる。天然木の障子は、日本の和室には欠かせない建具であったのだが、今は和室と共に減少している。障子の和紙を透したふんわりと優しい陽射しはインテリアとしても魅力があり、断熱遮熱効果が高く軽量。このとても優れた建具が普及減少の理由となる職人不足や部材寸法の慣習や工法の問題に向かい、現代に合う仕組みを提案しながら、和空間に限らずに広く使いたいと思える製品の企画開発に対して評価したい。障子の優れているところと使いやすさを多くの方々に知っていただけるよう頑張って欲しい。

担当審査委員| 五十嵐 久枝   鈴野 浩一   長町 志穂   服部 滋樹   山田 晃三  

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