GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
食器 [五感で楽しむ自立支援食器IROHA]
事業主体名
大成樹脂工業株式会社
分類
キッチン用品
受賞企業
大成樹脂工業株式会社 (東京都)
受賞番号
15G030199
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ペースト状の介護食をすくいやすくした機能性と、一般の食器と遜色のないデザイン性を兼ね備えた食器セットです。器底面のくぼみとスプーンの丸みを合わせた形状、偏肉により重心を下げた器、トレイに施した滑り止めで食事をすくいやすくするだけでなく、塗物工房とコラボレーションした色とりどりの丸い器が食卓を明るく彩ります。

プロデューサー

大成樹脂工業株式会社 開発部次長 宮崎仁芳

ディレクター

T.K OFFICE 代表 河野壮美

デザイナー

MIKAKO SEMBO 千坊美佳子

MIKAKO SEMBO

詳細情報

http://liver-u.net/

発売
2015年2月
価格

15,800円 (税別)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

五感で楽しむ自立支援食器

背景

開発のきっかけは、自身が親御さんの介護をしている弊社スタッフの一言でした。 体の自由が利かないため、思うように食事ができず、つまらない。機能食器はいかにも福祉という感じがするので使いたくないといった悩みを聞きました。 介護施設で食事風景を見学した際、ペースト状の介護食を食べている方が、食べ終わりにとても 苦労している姿を見て、具体化させた商品です。

デザイナーの想い

デザインするにあたり、介護施設で食器の使い方を観察しました。お話を伺うと食事の時間が楽しくないという一言が印象的で、出来るだけ自分の手で食事を楽しんでもらいたいと感じました。自ら食事することで、充実感と手先の運動にもつながります。手で触れたくなるような温かみ溢れるデザインを大切にしました。高齢者や障がい者にとって生活における食事の時間が、明るく、楽しく過ごせるような食器になっていけばと思います。

企画・開発の意義

介護食を召し上がる方は、自立した生活に対し何らかの障がいを持つ方が殆どです。せめて食事のひとときは楽しく、器に盛られた食材を見、香りに食欲をそそられ、支障なく食事の動作ができることで、味わい、会話も弾むことで五感を研ぎ澄まし、生活を豊かにする。ひいてはより健康になり、自立した生活を送ってもらいたいと考えています。

創意工夫

「機能性とデザインの両立」を前提に、ペースト食をすくい易くするため、丸い器の内壁に沿って環状にくぼみを配置し、くぼみにスプーンの輪郭を合わせることで、沈んだ食事を集められるようにしました。すくったスプーンを口元に運ぶ際、外にこぼしにくいよう器の内壁の中間を極力垂直に近づけ、まっすぐ上げられるようにしたほか、器がぐらつかないよう、器の底面と土台のみ肉厚にすることで重心を下げ、トレイの底面に滑り止めを施すことで、片手で食事をすくい上げることができます。いずれの器もシンプルな丸形とし、外観に加飾を施すことで高級感を演出しました。素地は樹脂製ですので、非力な方でも持ち上げやすく、手から落ちにくいように縁を若干外側にまくれさせています。

仕様

<お茶碗>Φ11.4cm×高さ6.6cm <汁椀>Φ10.4cm×高さ6.6cm <お新香皿>Φ8.4cm×高さ3.6cm <小鉢(黄土色・灰色)>Φ9.3cm×高さ5.0cm <大皿>Φ16.8cm×高さ5.0cm <スプーン>全長約20cm <御膳/トレー>縦31cm×横40cm×高さ2.7cm <素材>合成漆器、樹脂スプーン

どこで購入できるか、
どこで見られるか

もの創株式会社(台東区鳥越)、兵庫県社会福祉事業団 福祉のまちづくり研究所 展示ホール(神戸市西区)
リーベル ユー ウェブサイト
Yahoo!ショッピング オンラインショップ

審査委員の評価

ペースト食もすくい易い自立支援食器である。内壁に沿った底面のくぼみと付属のスプーンの輪郭が重なっている。内壁の立ち上がりは垂直に近く、こぼさずに掬える配慮が細部にまで行き届いている。しかし最も評価が集まった点は、その努力がすべて隠されている点である。通常の食器と同様に、器に盛られた食事が美味しそうで、食欲をそそる。開発者ご自身の親御さんへの介護経験がデザインのきっかけになったのだそうだ。愛情と敬意に満ちたデザインである。

担当審査委員| 鈴木 元   川島 蓉子   倉本 仁   佐藤 弘喜   Ulrich Schraudolph  

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