GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
カップ/ボール [frill(フリル)]
事業主体名
小田陶器株式会社
分類
キッチン用品
受賞企業
小田陶器株式会社 (岐阜県)
受賞番号
15G030193
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

手にしっくり馴染む柔らかい表情のカップとボールは、内側と外側それぞれに模様(レリーフ)があり、日が当たりカーテンのように透けると内側と外側が交差してあらたな模様が浮かび上がります。模様の薄い部分からは飲み物の色が透けて見えるという愉しみも。全体的に薄手にしつつ、強度に配慮した構造を意識して模様をデザインしたので普段使いで安心して使用出来ます。使用感の良さと意外性のある白磁の美しさがバランス良く融合し使う人の暮らしに潤いを与えます。生産方法は、自社の持つ機械ロクロ成形技術の、内側にも同心円の模様なら付ける事が出来る、という特徴を生かして生産し、陶磁器の量産という世界で表現の可能性を拡げました。

デザイナー

小田陶器株式会社 デザイン室 天野里栄

詳細情報

http://www.oda-pottery.co.jp

発売
2014年9月1日
価格

900 ~ 1,600円

販売地域

国内・海外共通仕様

仕様

ミニカップΦ65×h50(90cc)、フリーカップΦ81×h65(210cc)、タンブラーΦ85×h82(280cc)、ロングタンブラーΦ79×h101(280cc)、マグカップ110×85×h65(280cc)、ボールSΦ95×h47、ボールMΦ132×h65

受賞対象の詳細

背景

自社が得意とする機械ロクロ成形技術(同心円のものを成形する技法)と透光性のある美濃地方の白磁素材を生かすと、薄く、品良く、透光性のある商品が出来る。外側だけにレリーフがあり透ける商品は以前から市場にあり人気があるが、自社の生産設備をより効率的に稼働する為には更なる機械ロクロ成形技術の発展と白磁の特性を最大限に生かした新たな商品開発は必要不可欠であり予てからの課題であった。

デザインコンセプト

自社の機械ロクロ成形技術と白磁素材の特性を最大限に生かし、暮らしに感動と潤いを与える美しいうつわ。

企画・開発の意義

食器という分野で大切な、シンプルで使い勝手が良いという事を根底に、意外性のある白磁の美しさで感動をプラスし、使う人に愛着を持って長く大切に使う暮らしを提供したい。また、窯業界のロクロ成形技術は同心円のもののみを制作するシンプルな成形方法の為、一般にその表現の幅は狭く感じられている。その表現の可能性を見出し拡げる事で、職人技術の向上と商品デザインの幅を拡げ、窯業界の更なる発展を担いたい。

創意工夫

外側のみ透ける模様を付けるという事は自社でも以前から行っていたが、frillは白磁素材の新しい表情を見つける為に内側と外側の両側に透ける模様をつけるという事に挑戦した。内側は機械ロクロ成形の特性から横線(ボーダー)模様に限り付ける事が出来る。その模様に合う様、外側に対しあらゆる模様の試作を重ねた。その中で、構造的に強く、生産上に問題がなく、1番ワクワクする模様として縦線(ストライプ)模様(透けてチェック模様)に行き着いた。また、frillは内側にもレリーフがある為、茶渋などの汚れが溜まらないようにする必要があった。その結果、模様を透かす為に従来多いハッキリとしたレリーフではなく、しっくりと手に馴染み、汚れが溜まりにくい、カーテンのような柔らかいレリーフとした。肉厚は、綺麗に透ける、口当たりが良い、量産可能、という点を重視し、工場の職人と共に細かく肉厚を変えて試験を重ね決定した。

デザイナーの想い

食器のデザインを手掛ける上で大切にしている事は、料理や飲み物を引き立てるシンプルさと使い勝手の良さ。そこにささやかに新たな感動をプラスする事で、愛着を持って長く使ってもらえる商品開発を目指している。frillはその想いを最大限に具現する事を目指した。自社の生産設備と職人の技術を生かしたこの商品は自社デザイナーだからこそ知り得、生まれた商品。使う人、売る人、作る人全てに感動を提供出来れば幸いである。

審査委員の評価

量産の製造技術を前提とした中で新たな表現の可能性を追求している点や、内側と外側の関係によって効果的な表現を生み出すという発想などが評価できる。持ちやすさや洗いやすさなどの機能面も考慮されている。レリーフの模様もシンプルさを基本としており違和感がない。

担当審査委員| 鈴木 元   川島 蓉子   倉本 仁   佐藤 弘喜   Ulrich Schraudolph  

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