GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
電動義手 [HACKberry]
事業主体名
exiii株式会社
分類
装身具
受賞企業
exiii株式会社 (東京都)
受賞番号
15G020160
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

電動義手は、手のない人が残された腕の筋肉を使い直感的に操作できる電動の義手です。その技術自体は半世紀前に商用化されているものの、広くは普及していません(国内普及率2%)。その理由は、未だに150万円以上ととても高価であるから、そして、機能・デザイン面での選択肢が少なく、多様なニーズに応えられていないからだと考えられます。 HACKberryは、3Dプリンタを活用することにより製造コストを大きく抑えました。また、設計データをすべてウェブ上に公開し、世界中の開発者・デザイナーに無償で提供することで、機能やデザインの選択肢が連鎖的に追加されていくしかけをつくっています。

プロデューサー

近藤玄大

ディレクター

小西哲哉、山浦博志

デザイナー

小西哲哉

左から)小西哲哉 近藤玄大 山浦博志

詳細情報

http://www.exiii.jp/hackberry.html

オープンソース
2015年5月25日
販売地域

国内・海外共通仕様

仕様

480mm×130mm 635g 家庭用3Dプリンターで作成可能

受賞対象の詳細

背景

我々の目標は、義手を単に安くするのではなく、義手に対する社会の見方を変えることです。従来の義手は身体機能を補うためのもの、すなわち、マイナスをゼロに近づけるための存在でした。HACKberryはマイナスをプラスに変えます。靴のようにシーンに応じて色や機能を変えたり、指先に電子部品を組み込みサイボーグ化することができます。このように思わず健常者が義手を羨ましいと思ってしまう世界を目指しています。

デザインコンセプト

ユーザーにとって「気軽な選択肢」となる義手

企画・開発の意義

気軽に入手できる義手があれば、複数のカラーやデザインをユーザーは所有することも可能になり服装や気分によって義手をスニーカー感覚で選ぶことができるようになります。更に指先に電子部品をいれてカスタマイズすれば健常者には真似できないスマートな生活ができるようになります。

創意工夫

HACKberryの製品精度を上げるため多くの開発者にオープンソースコミュニティに参加してもらうことが進化を続けるために不可欠です。そのために誰でも作成、編集ができるよう、3Dデータは再編集可能なデータ形式を無償で公開しています。他にも使用しているモーター等の部品は世界中で手に入るものを使用したり、部品は家庭用プリンターで造形可能なサイズで設計する等、開発に参加しやすい工夫をしています。

デザイナーの想い

もともと眼鏡は視力が悪いという障害を持った人のための製品でしたが、今では視力が正常でも伊達眼鏡をかける人がいる程ファッションとして受け入れられています。義手も同じように健常者にとっても羨ましいと思える魅力的なモノにすることで、デザインの力によって社会の中での障害に対する意識を変えることを目指してデザインしています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

オープンソースコミュニティサイトよりダウンロード
オープンソースコミュニティサイト
自社サイト
facebook自社ページ

審査委員の評価

製品開発の方向性として、高価格帯になってでも、良いものをつくっていく方向性もあるだろうが、電動義手の分野では、それが市販価格150万円、国内普及率約2%という普及のブレーキの一因となっている。この電動義手HACKberryは、設計データを全てウェブ上に公開し、世界中の開発者やデザイナーに無償で提供することで、機能やデザインの選択肢がどんどん追加改良、拡充されていく仕掛けをつくっている。データを公開し、オープンソースで開発を進める、製造は3Dプリンターを利用して安くつくるというそのコンセプトに先の可能性を大いに感じた。従来品より非常に安価に作成できるということが、その後のアップデートの可能性も含め、ユーザーにとって生活を変えるツールを手に入れる大いなるチャンスを提供すると期待している。

担当審査委員| 佐々木 千穂   中坊 壮介   濱田 芳治   平林 奈緒美   山田 遊   Boonsanong Ratanasoontragul  

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