GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
歩行支援機 [ACSIVE(アクシブ)]
事業主体名
株式会社今仙技術研究所
分類
衛生・美容・健康用品/家庭用医療器具
受賞企業
株式会社今仙技術研究所 (岐阜県)
名古屋工業大学 佐野研究室 (愛知県)
受賞番号
15G020159
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

脳卒中片麻痺の方、高齢で歩きの弱い方向けの無動力歩行支援機です。 12年以上の歩行ロボットの研究から生まれた、モーターも電池もない軽い装置です。人間本来の自力歩行の原理を応用し、歩きの調子を整えます。 歩行動作で自然に腰部のバネに力を蓄え、一歩一歩の膝の振り出しをアシストします。 無動力・シンプルなので施設だけでなく自宅での歩行訓練に使え簡単に扱えます。 足が軽くなる感じで歩き易く、歩幅が拡がり歩行スピードも上がります。 ゴルフ・仕事・山岳レジャーなど幅広いシーン、健常者での利用も可能で、歩行支援を身近にします。

プロデューサー

名古屋工業大学 佐野明人+株式会社今仙技術研究所 山田博

ディレクター

名古屋工業大学 佐野明人+株式会社今仙技術研究所 鈴木光久

デザイナー

株式会社今仙技術研究所 鈴木光久+名古屋工業大学 佐野明人、坪井和

佐野明人+鈴木光久

詳細情報

http://www.imasengiken.co.jp/acsive/image/ACSIVE.pdf

発売
2014年9月
価格

180,000円(税別)

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

身近な歩行支援機。マイナス10歳の歩行記憶の再生。

背景

超高齢社会。歩行不安になり外出が億劫になると認知症・ロコモリスクが増す。 歩行原理の究明・受動歩行ロボット研究から、マイルドな腰バネが歩行を格段に安定化すること提唱した。 過度の制御・大きな動力がなくても、人の歩行を支援できると確信した。 昨今ロボット技術が介護ロボット、ウェアラブル機器などのヘルスケア応用が活発で成果を上げている。 ACSIVEはそれらのプラットホームになると考えた。

デザイナーの想い

ちまたにACSIVEがあふれる風景。 小さな不調でも外出が億劫になるように、小さなアシストが自身の持つ能力を引き出す。 杖や歩行器に抵抗感が強い、外出が億劫になった方の気持ちが10年若返りワクワクするような装置を。 そして、装着したことを忘れ、歩行に気を取られることなく人生そのものを明るく元気に謳歌してほしい。

企画・開発の意義

自分の足で自由に歩けなくなると、外出などの活動も少なくなり、悪循環スパイラルに落ち健康を損なう。 人々にとって歩き続けられることはかけがえの無いもの。 いつでもどこでも誰にでも簡単に扱うことのできる身近な歩行支援機ACSIVEは、つらくなった歩行を無意識にし、外出をモチベートする。 すべての人が歩き続けることで身心を共に健康にし、人生そのものを明るく元気に、社会全体をも明るく元気にする。

創意工夫

社会に溶け込む意匠。伊達めがねのように、 身に着けて闊歩したくなる意匠性能を要件とする。 プリミティブな腰膝関節形状は、ユーザらから拒絶されぬよう安心と丸さを付した。 開発途上、健常者での試用は視力の良い人にめがねを試すようなものであるので、歩行健常者の感想はこの装置を不要とする人の意見と定めた。 歩行アシスト・装着感を無意識にするため、軽量にこだわって設計した。2本のカーボンチューブと、中空の膝関節部構造は無動力と軽さの説明をしながら、柔らかさの機能を引き算で統合した。 徹底的に機能を省き、できるだけ単純な構造とすることで、結果として誰もが扱いやすくなった。 無感覚を目指しながらも、脚が軽くなる感覚をどう出すかの禅問答をアンチスペック・官能評価を繰り返し歩み寄った。 購入した人が届いたACSIVEをワクワクして開梱する様子、療法士の施設使用シーンを想いパッケージと荷姿を試みた。

仕様

長さ600mmx幅250mmx厚さ40mm・重量540g・脚長に応じてカーボンロッド交換(3種同梱)・ナイロンベルト(腰囲100cmまで対応)・右用/左用

どこで購入できるか、
どこで見られるか

全国のACSIVE取扱店/導入施設(義肢製作所・福祉用具取扱事業者/病院など)
ACSIVE取扱店
導入施設(病院・リハビリ施設・ケアセンター)
動画など紹介動画(ポータルサイト)

審査委員の評価

膝が悪く歩行ができなくなる、あるいはそれによって歩く意欲が薄れてしまうのは、寝たきりや車椅子生活に向かうはじめの一歩となってしまう。歩行支援機 ACSIVEでは、高齢で歩きの弱い方、そして脳卒中片麻痺の人の利用まで考えられており、モーターも電池もない軽量な歩行支援装置でありながら、腰部のバネに力を蓄えることで、一歩一歩の膝の振り出しをアシストできる。このACSIVEでは、先端技術である二足歩行のロボティクスで培った技術を、足の運動に難がある人々の歩行介助ツールに応用している。技術開発してきたものの有用性を見出し、人々の生活に直接役に立つところに落とし直すというアプローチは素晴らしいと思うし、より一層の普及展開を期待したい。

担当審査委員| 佐々木 千穂   中坊 壮介   濱田 芳治   平林 奈緒美   山田 遊   Boonsanong Ratanasoontragul  

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