GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2015
グッドデザイン賞
鼻腔挿入デバイス
ナステントクラシック

分類タグ

ヘルス/ビューティ

事業主体名

seven dreamers laboratories株式会社

受賞番号

15G020158

受賞対象の詳細

睡眠中に、気道の閉塞により、いびきをかく、呼吸が止まる(無呼吸)などの症状があると、十分な睡眠が取れないため、日中の眠気や倦怠感、集中力の低下を引き起こす。また、糖尿病・高血圧・心不全・心筋梗塞等の病の原因と考えられている。本申請は、気道の閉塞を防ぎ呼吸確保を補助することを目的とした、患者自身で鼻から簡単に挿入することができるチューブ状の使い捨て医療機器である。これまで無かった全く新しい発想の睡眠治療デバイスで、使い捨てコンタクトのように手軽に使用できる。睡眠の質を改善させることで、居眠り運転による事故防止、日中の活動量の増加、健康改善による医療費削減により、経済発展に貢献できる。

※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります

プロデューサー

seven dreamers laboratories株式会社 代表取締役社長 阪根信一

ディレクター

seven dreamers laboratories株式会社 代表取締役社長 阪根信一

デザイナー

株式会社ライゾマティクス 清水啓太郎+OSSA MONDO A&D株式会社 長田桂太

詳細情報

発売

2014/07/14

価格

4,536円 (一箱7本入 税込)

販売地域

国内・海外共通仕様

背景

米国で人口3.1億人に対して、無呼吸患者が5千万人、いびき患者が9千万人いるように、世の中には非常に多くの人がいびきや無呼吸に悩んでいる。いびきや無呼吸患者を放置すると、山陽新幹線居眠り運転(時速270kmで8分間運転)、アラスカ沖タンカー事故(損害額約20億ドル)等の大きな事故が起こり、成人病罹患の患者が年々増加していく。本申請の医療機器を提供することで、これらの問題を解決できると考えた。

経緯とその成果

安心、安全、高機能、高品質な医療機器。高級化粧品のような外観かつ親しみ易いパッケージ。

デザイナーの想い

①医療機器でありながら、高級化粧品のような外観かつ使い易い仕様にする②鼻腔に挿入するチューブを、全体的にシンプルにする③痛みなく固定でき、あらゆる鼻の形状に対応できる固定具にする④装着時に周囲から目立たないようにする ことで、できるだけ多くの患者に使用してもらえるようにする。結果として、多くの人々の睡眠の質を改善させることができ、結果として、事故防止、活動量増加、医療費削減に貢献することができる。

企画・開発の意義

①患者自身で装着できる②いびき・無呼吸に治療効果を保ち、挿入時の痛み・違和感を最小限にする鼻腔チューブである③睡眠中に痛みなく固定できる④出張等でも持ち運びができる⑤装着が周囲から目立たない構造である⑥患者毎に最適なものを選択できるように様々な長さのものを揃えている⑦パッケージに高級感があり女性も使用しやすい という点が考慮されており、簡便に使用できて快適な眠りを提供できる医療機器である。

創意工夫

①人肌に近い硬度のシリコンゴムを主成分としてチューブの材質に使用しているため、治療効果を保ちつつ、挿入時の痛み・違和感に出来る限り配慮している。②チューブの先端に潤滑剤として成分の80%以上が水で構成されているハイドロジェルを塗布して、スムーズにチューブが挿入できるように、工夫している。③鼻の固定具を、針金部分を独自のかえし構造にして左右の鼻の穴を隔てている鼻柱に引っ掛けることで、チューブを睡眠中にしっかり固定することができる。④この固定具は鼻の穴に入り込むため、装着時に周囲から目立たないようになっている。⑤チューブと鼻の固定具のみの構成になっているため、医療機器でありながら、電源が必要なく、いつでもどこでも気軽に持ち運びできる。⑥女性が気軽に持ち運びできるように、高級感がありおしゃれなパッケージ仕様にしている。

仕様

気道の閉塞を防ぎ呼吸の確保補助を目的とした、自身で鼻から挿入可能なチューブ状の使い捨て医療機器。鼻孔の間の鼻橋とよばれる部分に固定するクリッパー機構を備えている。外径5.7mm、長さ約140mmの湾曲した低硬度シリコンチューブで、本体重量はわずか約2gしかなく、軽量である。チューブ先端に挿入をスムーズにする水溶性ジェルが塗布されている。アルミパウチに個包装された滅菌済品。一箱7本入り。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

都内では芝公園と銀座、大阪梅田の直営3店舗で販売。さらに、全国の取扱い施設約100ヶ所。
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

佐々木 千穂中坊 壮介濱田 芳治平林 奈緒美山田 遊Boonsanong Ratanasoontragul

評価コメント

日本にはSAS(=睡眠時無呼吸症候群)の潜在的な患者が約250万人以上いると考えられているが、一般医療機器としての承認は受けており、また、SASの軽度の患者に対しては、気道確保の効果がある、というデータも存在し、既に医療の現場でも利用展開が始まっていることからも医学的にその有効性が証明されている。長さや形状のバリエーションも幅広く、自身の鼻腔の形状に合ったチューブを選ぶことができ、また、先端にジェルが塗布されているため、スムーズな装着を可能にしている。さらに固定具についても、しっかりと挿入した製品本体を固定しつつも周囲から目立たないよう配慮されており、サイズもコンパクトで携帯性が高い点も、外泊時等の使用を考慮すると注目すべきだ。本体はもちろんのこと、パッケージデザインも、シンプルで清潔感があり高く評価できる。製品の持つ将来性にも期待したい。
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