GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
紙工作キット [「紙宝(しほう)シリーズ」 埴輪]
事業主体名
KeiCraft
分類
教材・教育用品
受賞企業
KeiCraft (東京都)
東京国立博物館 (独立行政法人国立文化財機構) (東京都)
受賞番号
15G010078
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東京国立博物館の収蔵品である国宝・重要文化財(宝)を紙で作る自作キット。収蔵品に親しみ、日本の文化を学びやすくすることが当商品の狙い。そのため、誰にでも親しみやすく歴史教科書でも馴染みのある「埴輪(はにわ)」をモチーフに選定。購入後の持ち帰りも楽にできることを考慮し商品自体は平面に、はさみと接着剤があれば立体が出来上がる。紙で宝を作ることから「紙宝(しほう)シリーズ」と命名。博物館から帰宅後に収蔵品を自作することによって、見ただけでは気づかなかった造形などを体感、博物館公式WEBサイトで知識を深め、再び博物館に赴いて気付きの確認をしたくなるなど、「学びのサイクル」の創出を期待する商品。

プロデューサー

KeiCraft 後藤美帆

ディレクター

KeiCraft ごとうけい、後藤美帆

デザイナー

KeiCraft ごとうけい

ごとうけいと大きなキリンの紙工作立体

発売予定
2015年10月12日
価格

432 ~ 1,080円

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京国立博物館ミュージアムショップ

仕様

・商品サイズ:A4サイズ(商品サイズ:横220mm×縦298mm,厚さ2〜5mm)、A5サイズ(商品サイズ:横160mm×縦210mm, 厚さ2〜5mm) ・完成立体サイズ:幅50〜170mm×高さ50〜250mm×奥行き35〜60mm ・「組み立て説明書」にある指示に従い、図柄をはさみで切り抜き、折りを入れ、接着剤を使いながら、東京国立博物館収蔵の埴輪を組み上げる商品。

受賞対象の詳細

背景

日本で最も長い歴史を持つ博物館である東京国立博物館の年間来館者数は約150万人。来館者には子ども達も多い。館内のミュージアムショップには、収蔵品をモチーフとした来館を記念するためのグッズが多く取り揃えられている。当商品開発の背景には、来館を記念するだけに留まらず、一度見ただけではわからない収蔵品の細部に至るまで興味を抱かせ、何度も博物館を訪れたくなるしかけ・きっかけを作りたいという思いがあった。

デザインコンセプト

切り抜いた紙が立体になる驚きや達成感、博物館収蔵品の擬似的な創作体験によって、文化への造詣を深める。

企画・開発の意義

現在、博物館や公民館・学校などの公共の「学びの施設」では、教育学習活動・生涯学習に関する手法への興味関心が高まっている。中でも、その場の学びだけではない「ふりかえり」による学習効果に注目が集まっており、学習者の自立性や自主性が増すものとされている。博物館で先人が守り伝えてきた「宝物」に触れて見聞を広め、紙工作を作ることでその歴史的背景に想いを馳せつつ見識を深める効果が期待できる。

創意工夫

埴輪の色と素材感に風合いが近く、加工しやすい紙として「くるみ」色のマーメイド紙を選定。素焼きを手にした時のような暖かな風合い・感触を味わうことのできる紙である。紙の他には、はさみと木工用接着剤、出なくなったボールペンのようなもの(鉄筆)に少々の根気を持ち合わせていれば、小学校高学年以上の力で作ることが可能なレベルになっている。商品には、立体を制作する上での制作難易度を★印で表記。専門家監修のもと、大人にも十分に楽しめるクオリティーを実現。埴輪の展開図の他、名品解説リーフレットがつく。東京国立博物館オフィシャルサイト上の「名品ギャラリー」や「e国宝」の対象埴輪掲載WEBページへのリンクアドレスをQRコードで、また、公式スマートフォンアプリも紹介。親しみやすいアナログな紙工作を入り口にしながら、デジタルコンテンツによる充実した「ふりかえり」に繋げることができる商品にした。

デザイナーの想い

何でも出来上がったものが簡単に手に入り、欲しい情報も時間をかけずに入手できる手段が多々ある現代、ものを「作る」こと自体を億劫がる風潮が多くあるように思う。誰にでも身近で加工も容易な「紙」を素材とし、「はさみとのりさえあれば作ることができる」商品は、「作る」ことへの心のハードルを大きく下げる。出来上がった時の完成度にも満足でき「作って楽しい」ことが結果的に「学び」につながる商品開発を心がけた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京国立博物館ミュージアムショップ
東京国立博物館ミュージアムショップ
東京国立博物館
KeiCraft - paper craft studio -

審査委員の評価

博物館に行く人の多くはそこでの体験を楽しみ、良い思い出を持ち帰るが、博物館の工芸品に触れる機会を得るのは稀である。この知育玩具は東京国立博物館に収蔵された作品に親しみ、単に見るという博物館での体験を、触れるという経験に結び付けることができる。

担当審査委員| 松田 朋春   遠山 正道   廣田 尚子   安西 葉子   柳原 照弘   Hrridaysh Deshpande  

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