GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
かばんを核とするまちづくり [トヨオカ カバン アルチザン アベニュー]
事業主体名
豊岡まちづくり株式会社
分類
都市づくり、地域づくり、コミュニティづくり
受賞企業
豊岡まちづくり株式会社 (兵庫県)
受賞番号
14G141208
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

国産鞄の最大の生産地である兵庫県豊岡市に新設された販売と教育を軸にした鞄の拠点施設を中心にした地域活性化プロジェクト。歴史豊かな地場産業である鞄を様々な側面において、いかに地域の魅力的な地域資源へと具現化し情報発信するかが重要である。本事業においては企画から3年にわたり鞄企業や行政、地元商店街、周辺観光地と密接に連携しながら産地ならではの手法で情報発信、空間整備、人材育成、商品開発を同時に考え拠点施設を中心にまちづくりデザインに展開しようとしている。

プロデューサー

豊岡まちづくり株式会社  マネージャー 林健太

ディレクター

株式会社LEM空間工房  代表取締役 長町志穂

デザイナー

<建築デザイン>ルイジ・ヴェラーティ+長町志穂<鞄デザイン>森田陽子+株式会社 由利+エンドー鞄 株式会社+株式会社 ウノフク +松下ラゲッジ 株式会社

詳細情報

http://www.artisan-atelier.net/

利用開始
2014年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

兵庫県豊岡市中央町18-10

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

産地ならではのモノづくり、空間づくりをコンセプトに企画より対話を重ねた次世代につながる デザイン

背景

豊岡の鞄のルーツは西暦27年の柳細工とされ時代と共に形状を変化させながら現在では国産鞄の約7割を製造している生産地である。OEM製造が中心で海外生産の影響が受けやすく、さらに職人や鞄に関わる従事者の減少や高齢化が進んでいる。また、人口減少や高齢化が進む地域において、Iターン施策や交流人口を増やすことが求められており地場産業ブランドと地域拠点の立上げにより問題に活路を見出そうとした。

デザイナーの想い

情報弱者の地域の製造業において安直なデザイン志向は、その後の産業を疲弊させる恐れが ある。コミュニケーションを重ね、地域の強みや弱みを把握し将来を見据えた産地らしさを見出すことが重要である。状況に応じコンサルタントやデザイナーのような立場で取り組む ことが地域デザインに求められると考える。デザインの意味を地域に理解してもらい次世代に繋がるデザインを目指したい。

企画・開発の意義

地域において「誇れる地場産業」が求められている。本事業は、地域社会が持つ人口減少や 高齢化等の諸問題に、地域社会と連携しながら地場産業を核に真正面に取り組んでいる。 地域ブランドと地域拠点を立ち上げることで人の流れや消費を生み出し、地場産業に携わる若者を着実に呼び寄せ育成することで社会環境と密接に関わる地場産業となり地域ブランとして消費者のみならず生産者の価値観を変えたいと考える。

創意工夫

本事業では、複数の鞄企業と密接に連携を取りながら豊岡の製造業が持つ強み弱み分析を実施し複数企業が連動し商品開発や人材育成に展開した。商品開発では、複数企業参画し各企業の強みを生かしながら共通のブランドを立ち上げた。強み分野では外部コンサルタントを採用しデザインに至るまでの過程を入念に検討し、弱み分野においては外部デザイナーを採用しデザイン以降のディテールにこだわった。人材育成においては、一般的な派手なデザイン教育を主眼とせず、産地として実際の現場、本来のモノづくりに加えスケッチやCAD、商品企画など基礎となる内容を強く意識した一般向けの1年間の集中的なカリキュラムと鞄企業の社員を対象にした社員コースのカリキュラムとした。また、地域拠点としては鞄を観光資源とした産業観光の兆しもあり「鞄を核にしたまちづくり」をめざした。周辺の観光地と連携しながら、モノづくりを感じさせる空間づくりを進めた。

仕様

建築;大型空き店舗改修(鉄骨造3階建)建築面積165.39㎡ 延床面積589.54㎡ オリジナルブランド鞄;11型

どこで購入できるか、
どこで見られるか

Toyooka KABAN Artisan Avenue
Toyooka KABAN Artisan Avenue
Toyooka KABAN Artisan School

審査委員の評価

国産鞄の最大の生産地としてその地場産業を継承しつつ、未来の担い手である若者を呼び寄せ育成するため、行政、商業、周辺地域と連動し、商品開発だけで無く、鞄産地ならではの魅力的なまちをつくるところまで踏み込んで、誇れる地場産業を目指している。今後のさらなる進展を期待したいが、魅力的な鞄をつくるという命題を忘れず、世界に誇れる鞄産地を目指して欲しい。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

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