GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
図書館 [南魚沼市図書館〈えきまえ図書館 本の杜〉]
事業主体名
南魚沼市
分類
都市づくり、地域づくり、コミュニティづくり
受賞企業
南魚沼市 (新潟県)
ナグモデザイン事務所 (東京都)
有限会社平澤設計 (新潟県)
受賞番号
14G141195
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

地方都市に於ける駅前の衰退は著しいものがある。このプロジェクトは図書館建設を通じ、地域の資産、素材を生かして駅周辺、さらに市全体の活性化に繋げようとする試みである。南魚沼市は合併後要望の多かった図書館を、利便性を活かし六日町駅前のショッピングセンター「ララ」内に設置する事を決定した。全体面積の1/3を図書館にコンバージョン、以前からのテナントである食品を中心とした店舗、医院との複合施設とすることで、文化、医療、食という日常生活と一体となった地域施設として再構築した。結果的に駅前の立地を最大限に活かした図書館という枠に収まらない、新たな地域コミュニケーションの場として蘇った。

プロデューサー

南魚沼市長 井口一郎

ディレクター

ナグモデザイン事務所 代表 南雲勝志

デザイナー

ナグモデザイン事務所 代表 南雲勝志

詳細情報

http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/site/library/

利用開始
2014年6月1日
設置場所

新潟県南魚沼市六日町101番地8

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

地域の資産や風土、気質を表現した、市民にとって身の丈にあった、親しみと誇りの持てる文化交流空間。

背景

南魚沼市は2005年に六日町と大和町が合併、翌年塩沢町を編入合併して誕生した(人口約6万3千人)。旧町にそれぞれ図書室はあったが、規模が小さく市民から本格図書館を望む声が多かった。そこで市は図書館整備検討委員会を設置して基本構想を策定した。図書館の位置については、交通機関などの利便性が良く多くの市民が利用しやすい場所、同時に市の中心部の核となるよう六日町駅周辺を候補として検討していた。

デザイナーの想い

地域にとって必要な価値はその地域に根ざした市民のための空間である。半年間近く雪に埋もれる厳しい気候風土。周辺は魚野川や坂戸山、背後に連なる越後三山など素晴らしい自然景観が広がる。米作りを始め、農業従事者も多い。またスーパーや医院との複合施設であることから立派な施設より老若男女、普段着での心地よさの方がより重要である。我々の役目はそんな地域性をきちんと読み取ったデザインを提供することであった。

企画・開発の意義

昭和30年代までこの地で多く使われていた杉材、それは長い間人々に親しまれて来た、懐かしく記憶に残る素朴な素材である。内外装の主要なエレメントに越後杉を丁寧に使用、気負わず、のびのびとした空間をデザインした。そこでは子供からお年寄りまで書架の間を気持ち良く散策し、楽しみ、興奮しながら、時間を自由に共有出来る。そして自然の本や情報に知識を得、人と人の交流や出会いを通し、創造力の生まれる場となっていく。

創意工夫

ゆったりと館内を移動出来るよう平面は書架を曲線で構成、緩やかに流れるような導線を確保した。中心部に大きな閲覧スペースをつくり、思い思いの使い方が出来るよう様々な家具を用意した。さらに学習スペースや子供コーナー、ギャラリーや情報・休息コーナーなど目的に応じた変化のある場をつくり、利用者が自由に使いこなせるフレキシビリティを持たせた。さらにそれぞれの空間が一体的に繋がるよう、書架の高さは1.5mに抑えている。 地域らしさの表現として地域産越後杉を積極的に使用している。外壁は優しさと知的イメージの表現として外壁を杉ルーバーで覆った。内部は天井ルーバーや書架、テーブルや椅子、ベンチ等、すべてをオリジナルデザインとすることで、親しみの持てる優しい空間にした。さらに共用部廊下の壁面のルーバーには市内行政区すべての集落名を表記、旧農協倉庫の鉄扉の再利用と合わせ、地域の記憶を込め、親しみを持たせた。

仕様

施設面積:約2500㎡【うち開架閲覧室:約1700㎡、閉架書庫:約240㎡、児童コーナー:約180㎡、多目的室:約100㎡】 越後杉使用箇所:外壁ルーバー、共用廊下壁面ルーバー、館内天井ルーバー、開架書庫、テーブル、椅子、ベンチ等【総使用量:88.7㎥】

どこで購入できるか、
どこで見られるか

新潟県南魚沼市六日町101番地8(六日町駅前すぐ)

審査委員の評価

地域の要望の多かった図書館を開設するにあたり、より公共性高く地域の人を繋ぐ場とするために施設内での区画形成や境界線を曖昧にし、食品の買い物袋をもったままや病院の待ち時間に気軽に利用できるよう設計されている。その素材やデザインに関しても地域のものを最大限に取り入れることで地域の住民の誇りとなり継続的な地域の活性化に貢献している。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

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