GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
イベント [燕三条 工場の祭典]
事業主体名
「燕三条 工場の祭典」実行委員会
分類
都市づくり、地域づくり、コミュニティづくり
受賞企業
「燕三条 工場の祭典」実行委員会 (新潟県)
受賞番号
14G141187
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「燕三条 工場の祭典」は、金属加工の産地である燕三条地域において、庖丁や調理器具、農具、大工道具などの、高い生産技術を誇る工場が、普段は閉ざされた空間であるものづくりの現場を、一斉に開放することで、職人の手仕事や各工場で実施されるワークショップを通して、一般の人々がものづくりを見学・体感することができるイベント。 ツアー形式ではなく、一般の方が自由に工場を訪問でき、見学できる工場は地域全域に渡っている。訪れた方は、ものづくりのプロセスを学び、工場の様子を感じることで、ものの価値や工場の魅力に気付くことができ、職人にとっては顧客の開拓、雇用の確保だけでなく、産地の価値の再認識につながっている。

プロデューサー

株式会社メソッド

ディレクター

株式会社スプレッド

デザイナー

株式会社スプレッド

詳細情報

http://kouba-fes.jp

利用開始
2013年10月2日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

新潟県三条市・燕市全域

仕様

燕三条地域の名だたる工場が、一斉に工場を開放し、訪れた方々に工場でのものづくりを体感していただくイベント

受賞対象の詳細

背景

首都圏に人口が集中し、過疎化が進む日本の地方都市。ここ燕三条地域もその例外ではなく、若者は街を離れ、住民の高齢化が進み、工場は雇用や後継者の問題を抱えている。 燕三条地域には外から集客を図れる観光資源はあまりないが、日本を代表するような高い技術を持った工場は数多く存在している。そこで、工場の魅力を多くの方に体感してもらおうと考えたアイデアが「工場見学」である。

デザインコンセプト

燕三条は、工場(こうば)で、人を繋(つな)げる

企画・開発の意義

ものづくりのプロセスや工場の様子を感じてもらう機会を一般の方やバイヤーなどに提供することで、ものの価値や工場の魅力に気付いてもらうとともに、地域資源である工場の魅力を最大限に発揮することで、地方都市である燕三条地域に日本全国・海外から人が集まることを目指している。そうした取り組みにより、顧客やファンの開拓、雇用や後継者の確保につなげていくとともに、交流人口の拡大を通じた地域活性を期待している。

創意工夫

一般的な「工場見学」といえば、事前に予約申し込みが必要なツアー形式が中心である。しかし、そのような「工場見学」は一般の方にとって自由度が低く、限られた方しか工場に訪れることができない。そこで、ツアー形式ではなく、開放工場の情報を冊子やウェブで発信することで、一般の方が自由に訪問できる形態を採用した。 また、工場は一般の方にとって非日常の空間であり、興味はあるものの、現場を体験できる、という事実を知らない。一方で、職人にとっては、工場は日常の風景であり、現場に潜むその価値になかなか気付いていない。この相反する状況を繋げる役割であるデザインとして、工場に馴染みのあるモチーフで(段ボールやテープ)を、新鮮且つ刺激的なイメージ(ピンクの斜めストライプパターン)に転換し、両者の中間である工場の入口から内部、また近隣を含む街の至る場所に、誘導サインや看板を作るなどの装飾を施して、来場者を迎え入れた。

デザイナーの想い

工場では日々、様々なものが生まれている。もちろん職人のものづくりにかける思いや、誇りが詰まっている場でもある。ただ、工場は普段は閉ざされた空間であり、実際にものづくりの現場を気軽に見る機会はまだまだ多くない。工場を開放し、職人が熱く語ることで、多くの人に「ものづくり」を感じてもらいたい。そして、工場の魅力を最大限に発揮し、燕三条地域を日本のものづくりの聖地にしていきたい。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

新潟県三条市・燕市全域で毎年秋に開催予定
「燕三条 工場の祭典」公式HP
「燕三条 工場の祭典」公式facebook
「燕三条 工場の祭典」公式twitter

審査委員の評価

燕三条には古くから優れた金属加工工場が存在していたが、若者との接点に乏しく、過疎化や後継者不足問題を抱えていた。このプロジェクトがユニークなのは、点在する工場をつなげて町全体をひとつの「工場」に見立て、訪問者がものづくりを楽しめる参加型イベントに仕上げた点だ。明快なメッセージは多くのファンを生み、日本全国から1万人が集まるイベントにまで育っている。工場の装飾デザインも視認性が高くイベント演出という点で効果的である。こういった取り組みは独自の産業を育んできた地方都市に新しい可能性を与えてくれる。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

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