GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
服薬用補助剤 [コドモトモリモト -服薬における子供のQOLのデザイン研究-]
事業主体名
こども×くすり×デザイン実行委員会
分類
研究活動、研究手法
受賞企業
こども×くすり×デザイン実行委員会 (福岡県)
株式会社モリモト医薬 (大阪府)
特定非営利活動法人こどもとくすり(研究グループ) (福岡県)
九州大学 (福岡県)
受賞番号
14G141177
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

薬は、食べ物と違って噛むことができないため、唾液の代わりに水で飲み込むが、水ばかり飲んで薬が口に残ったり、うまく飲み込む(嚥下する)ことができずに薬が喉に付着してしまうなど、服薬を苦手とする子供が多い。また、家庭外で服用する機会がある学童期の子供は「人前で飲むのが恥ずかしい」「煩わしい」などの理由から薬の飲み忘れ・飲み残し、服薬アドヒアランス低下の問題がある。服薬時の子供や服薬管理を行う保護者の身体的・精神的負担の軽減、安心・安全を担保に子育てしやすいQOL向上につながる服薬のデザインの可視化を目的に、調査・研究を実施した。研究対象として、水よりも飲み込みやすい服薬補助ゼリーキットを用いた。

プロデューサー

平井康之

ディレクター

秋田直繁、松尾紘出子

デザイナー

平井康之、秋田直繁、松尾紘出子、中村守男、田中恭子、平野由記

ブックレットの配布
2014年5月20日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

安心・安全を担保に子供のQOL向上につながる服薬のデザイン研究

背景

薬は性質上、食べ物と違って噛むことができないため、唾液の代わりに水で飲み込むが、水ばかり飲んで薬が口に残ったり、うまく飲み込む(嚥下する)ことができずに薬が喉に付着してしまうなど、服薬を苦手とする子供が多い。また、家庭外で服用する機会がある学童期の子供は「人前で飲むのが恥ずかしい」「煩わしい」などの理由から薬の飲み忘れ・飲み残し、服薬アドヒアランス低下の問題がある。

デザイナーの想い

最初の段階から子供たちと共に取り組むことで、日常に潜在する子供たちが抱えている課題やニーズを抽出することができた。子供たちと共に「こんな飲み方できたらいいな」を考え、さらに「どうすればより飲みやすくなるか」の観点から子供たちの思いや気づきを可視化することができた。これにより、ネガティブになりがちな服薬に対する心身の負担を軽減し、安心安全を担保に、楽しい服薬管理が行えるデザインとした。

企画・開発の意義

服薬を補助するためのゼリーを用いた製品がいくつかの企業で研究・開発されている。それらの多くは嚥下のしやすさに着目し研究されているが、実際に使用する子供の気持ちに配慮した服薬のデザイン研究は見られない。そこで、水よりも飲み込みやすい服薬補助ゼリーキットを用いて、子供のための服薬デザインを行った。それにより、服薬時の子供や保護者の身体的・精神的負担を軽減し、子育てしやすいQOLの向上を目指した。

創意工夫

既存の研究との違いは、服薬補助ゼリーキットの単なる機能改善のための調査を行ったものではなく、ユーザーである子供の思いや視点を重視し、子供と保護者、医療専門家と共に子供の服薬のあり方を考え、服薬シーンごとに課題を整理した点である。 デザイン研究は、ユーザー参加型デザイン手法を用いて実施し、小学生の子供をメインユーザーに、その保護者、薬剤師らと共にワークショップを通じて、子供たちの日常生活の「気づき」から「課題」を抽出した。さらに、それらの課題をより的確に捉え、課題解決を検討する指標として、九州大学ユーザーサイエンス機構により開発された「感性の項目」を用いて、「安心・安全」「利便・適応」「心地・感動」の観点から分類・整理、子供の服薬シーンにおける課題を明らかにした。子供たちの日常生活から抽出した「気づき」をもとにプロトタイプを製作し、研究の内容を検証するために、ブックレットにまとめた。

仕様

子供の服薬においては、水ばかり飲んで薬が口に残ったり薬が喉に付着するなど、うまく飲み込めない子供が多い。また、薬の飲み忘れ・飲み残し、服薬アドヒアランス低下の問題がある。そこで、子供と服薬管理を行う保護者の身体的・精神的負担の軽減、安心安全を担保とする子育てやQOL向上につながる服薬のデザインの可視化を目的に、調査・研究を実施した。研究対象として水よりも飲み込みやすい服薬補助ゼリーキットを用いた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

照会先:九州大学 大学院 芸術工学研究院 准教授 平井康之/ 助教 秋田直繁

審査委員の評価

着眼点もよく、服薬が苦手・困難な子供への有効性も高いと思われます。服用する薬の量や種類、頻度などとパッケージのデザインの関係など、更に可能性が感じられました。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

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