GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
アートプロジェクト [道後オンセナート 2014]
事業主体名
松山市
分類
公共向けの活動・取り組み、社会貢献活動
受賞企業
松山市 (愛媛県)
受賞番号
14G141176
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

日本最古の温泉といわれる道後温泉では、2014年、街の中心である道後温泉本館が改築120周年を迎えた。道後オンセナート2014は、これを記念したアートイベントであり、「最古にして最先端」をテーマに、多彩なメディアアートをまちなかに展開している。なかでも、道後温泉の9つのホテルが参加した「ホテルホリゾンタル」では、ホテルの客室1室をまるごと作品化しており、草間彌生や荒木経惟など著名なアーティストも参加したこともあり、全国的な注目を集めた。地元の若手クリエイターがブランディングを担当するなど、まちに持続的に作用するアートプロジェクトの展開が志向されている。

プロデューサー

スパイラル/株式会社ワコールアートセンター  チーフキュレーター:岡田勉  チーププランナー:松田朋春

デザイナー

荒木経惟、石元藤雄、KIKI、草間彌生、ジャン=リュック・ヴィルムート、谷川俊太郎、谷尻誠、中谷芙二子、葉山有樹、ひびのこづえ、皆川明、森山開次、ライゾマティクス 他

詳細情報

http://www.dogoonsenart.com/

イベント開始日(グランドオープン)
2014年4月10日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

松山市道後温泉地区

仕様

道後温泉地区全体を会場としたアートイベント

受賞対象の詳細

背景

道後温泉本館改築120周年を記念したイベントとして企画。道後温泉本館は重要文化財であると同時に現役の温浴施設でもある全国にも類例のない施設であり、長く道後温泉観光の中心となってきたが、2017年以降、保存修復工事が予定されている。本記念事業は、この工事期間中にも、道後が魅力的な観光地であり続けることを目指して計画された。

デザインコンセプト

最古にして最先端。温泉アートエンターテイメント。

企画・開発の意義

道後温泉は伝統的な温泉の魅力を有することがイメージ調査からあきらかであり、新たに現代的な魅力を付加する手法として現代アートによるフェスティバルを開催するに至った。温泉を、五感を駆使し楽しむ体験型メディアアートとしてとらえるとともに、特に滞在型観光集客による地域への経済効果を高めることを目指し「夜」に楽しめるコンテンツの充実に務めた。

創意工夫

主役である道後温泉本館には国際的アーティスト中谷芙二子を起用、「霧の彫刻」により幻想的な風景を生み出した。「ホテルホリゾンタル」では、長期のフェスティバルで温泉街に効果的に溶け込む作品のあり方を検討し、ホテルの客室そのものの作品化というアイデアに至った。改装実費は各ホテルの負担がルールであるが、大きな集客効果によってホテル側にもメリットのある展開ができた。 地元のクリエ―ターの活躍の場となるよう、ブランディング、運営、地域イベントについて地域主導での実施体制を敷くとともに、国内外への効果的な情報発信を図るため豊富なネットワークを有する外部プロデュース機関を活用し、観光集客効果を担保した。 その他、地元小中学生300人以上が衣装制作から参加したアートパレードや、商店街店主によるキャラクター開発プロジェクト、民間協力のもとまちなかに影絵を点在させる作品など、豊富な地域参加の枠組みを用意した。

デザイナーの想い

地方でのアートフェスティバルが多数開催され、飽和状況との指摘もある中で、単に作品の設置・展開ではなく、目標設定を明確にしたプロジェクトのデザインが不可欠になっている。美術館やギャラリーではなく、生活やビジネスの中でアートを展開する意義にこだわり、地域を巻き込むことにチャレンジした。また、アーティストと市民との接点を増やすことが、本当の意味での現代アートの教育普及活動につながると考えている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

愛媛県松山市道後地区
道後オンセナート2014公式ホームページ
ホテルホリゾンタル特設ページ

審査委員の評価

温泉を楽しみながらアートも満喫できる仕掛けは、温泉という資源だけでは接点を生み出すことができなかった新たな層の集客を実現している。地方におけるアートフェスティバルは数多く開催されているが、ビジネス連携を意識し、恒久的な仕掛けとしてホテル全体を作品にしてしまった点がユニークである。古い歴史をもつ温泉街に新たなビジネス機会を創出する仕掛けとして、継続的な取り組みになることを期待したい。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

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