GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ものづくり国際会議・ワークショップ [FAN1 (ファブラボアジアネットワーク第一回会議)]
事業主体名
FabLab Asia Foundation
分類
公共向けの活動・取り組み、社会貢献活動
受賞企業
FabLab Asia Foundation (India)
受賞番号
14G141175
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ファブラボとは、デジタル工作機械(3Dプリンタなど)を備えインターネットで相互に接続された、世界的な草の根ものづくり工房・ネットワークで、世界400箇所以上、アジア30箇所以上の拠点がある。FAN1(ファブラボアジアネットワーク第一回会議)とは、アジアのファブラボ運営者とユーザー、デジタルファブリケーター/クリエイターが一堂に会し、共同でアジア共通の問題を解決する為の共創のプラットフォームたることを目指して開催された国際会議である。アジア8カ国から200余名が参加し、アジア共通の社会問題に対するデザイン提案や、アジア共通のローカル素材・リサイクル素材を用いたデザインワークショップなどを行った。

プロデューサー

FabLab Asia Foundation 代表 / FAN1 実行委員長/JICA 青年海外協力隊 徳島 泰

ディレクター

比国貿易産業省 Nannette Arbon+ボホール島州立大学 Zina Sayson+比国科学技術省 Marcial Tangaan+国際協力機構 仲宗根邦宏+慶應大学(COI-T)  田中浩也

デザイナー

フィリピン、日本、台湾、インドネシア、イスラエル、インド、韓国、東ティモールの、FabLab運営者とFabLabユーザー、およびデジタルファブリケーターからなる、FAN1参加者。

詳細情報

http://fablabasia.net

開催日
2014年5月
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

FabLab Bohol, Philippines (メイン会場)

仕様

対象者・参加者:アジア地域のFabLab運営者・ユーザー、デジタルファブリケーター・クリエイター(デザイナー・アーティスト・エンジニアなど) 期間:2014年5月2日〜7日(6日間) 内容:アジア各地のラボの活動紹介、アジア共通課題解決(今回は震災・復興)に向けてのデザインコンペ、マテリアル開発ワークショップ、FabLab機器使用ワークショップ、シンポジウム、問題発見のためのフィールドサーベイなど

受賞対象の詳細

背景

これまでアジアのFabber(デジタルクリエイター/ファブリケーターの愛称)は、農業用機械開発、義足開発、21世紀型スキルの啓蒙、スタートアップ支援など、それぞれの地域固有の問題解決のために多様なデザインを行ってきた。しかしそれぞれが単独で活動する例が多く、また、複数の国・エリア・ラボが共同で共通の問題を解決しようとする活動例が少なく、「ネットワーク」や「コミュニティ」であるとは言い難かった。

デザインコンセプト

Weave Asian Fabbers!!:アジアのFabberコミュニティを一枚布の様に紬ぎ上げる

企画・開発の意義

アジアには地震、台風、地域格差と貧困など、共通の問題が数多くある。FAN1では、デジタルファブリケーションとファブラボのもつ「ネットワークによるものづくり」の力を最大限活用し、アジア地域のFabberが協力してデザインの力で問題解決を行い得る「共創のプラットフォーム」を紬ぎ上げようと、アジア地域のFabberが一堂に会し、以後のネットワーキングとコミュニティとしての協力・共創を確認しあった。

創意工夫

FAN1の目的は「アジアのFabberコミュニティを紬ぎ上げる」事であり、この為には各国Fabber間の深い相互理解が必要であった。しかしアジアは他の地域と比較しても言語、文化、宗教的な隔たりが大きく、これは容易ではない。このため会期を国際会議としては長期の6日間とし、コンテンツを、各々のスキルを詳細に紹介し得る「Fab Presentation」から始まり、各々がスキルを教え合う「ブートキャンプ」、バナナ繊維利用やリサイクルなど持続可能なものづくりスキルをシェアする「素材開発」、震災復興・貧困の現状を共有する「フィールドサーベイ」などを全員で行う『ものづくり合宿』として会を催した。このような共創の為の一連のデザイン活動を通じ、最終日には参加した各国のFabberが、文化、宗教、言語の壁を越え、昔からの友人のように接し合い以後の協力と共創を約束しあう、強靭なコミュニティを得る事ができた。

デザイナーの想い

ものづくり環境に恵まれ、伝統的な知恵も豊富に保存された日本等の先進国では、アジアの貧困地域の、ものづくり環境が乏しく、植民地支配を通じて伝統的なものづくりの知恵が消失し、自力では最早ものづくりが不可能であるという現状に気付く事は難しい。FAN1を通じて日本と先進国のクリエイターに、アジアのこの現状と、伝統技術やものづくりスキルのシェアと共創の必要性を理解してもらうことも、大きな意義であると考えた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

FabLab Bohol(FAN1メイン会場:フィリピン国ボホール州タグビララン市)
FAN1 - FabLab Asia Network 1st conference
FabLab Asia Foundation

審査委員の評価

ファブラボのように草の根活動として世界に広がるムーブメントには、その成長スピードに対し、拠点間でのノウハウ共有や連携の難しさが課題として残る。それに対しFAN1は、キャンプ形式でアジアのリーダー200人を集め、共通課題を洗い出し、問題解決を図るまでを6日間のプログラムに集約することで、共創プラットフォームを作り上げた。ここで生まれた人間関係は、デジタルファブリケーションの可能性を超え、未来をつくりだす大切な人的ネットワークになっていくに違いない。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

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