GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
非営利活動 [桜ライン311]
事業主体名
認定特定非営利活動法人 桜ライン311
分類
公共向けの活動・取り組み、社会貢献活動
受賞企業
認定特定非営利活動法人桜ライン311 (岩手県)
受賞番号
14G141152
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東日本大震災にて発生した津波により甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市、その津波到達地点は約170kmに及びます。 もう一度同じことが発生した時に被害を最小に抑えるために。 桜を津波の到達地点に植樹し、後世に伝承することで被害軽減を目指します。 また津波のこわさ、備えの重要性を子孫の世代まで風化させない為に、全国各地で講演会を実施。災害の多い日本という国にすむうえでの意識啓発をしています。 桜ラインを陸前高田市の財産として、住民の皆さんに受入れられていくために、陸前高田市との連携を行ない「まちづくり」として提言していきます。

プロデューサー

認定特定非営利活動法人 桜ライン311 代表理事 岡本 翔馬

ディレクター

認定特定非営利活動法人 桜ライン311

デザイナー

認定特定非営利活動法人 桜ライン311

詳細情報

http://www.sakura-line311.org/

活動開始
2011年10月
仕様

岩手県陸前高田市内にある、2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波の到達地点約170km

受賞対象の詳細

背景

2011年3月11日発生した東日本大震災。最大高18mの大津波により岩手県陸前高田市は壊滅的な被害を受けました。死者・行方不明者・震災関連死は人口の約10%にあたる2,199名。震災以降に地質調査が直後に行なわれ、1,100年前にも同等の津波がこの地域を襲っていた事が分かりました。このことが震災以前に住民の中に「生きた知識」として残っていたら、ここまでの人的被害を出さずに済んだかもしれません。

デザインコンセプト

震災の記憶を石柱や石碑ではなく、「桜」で後世に伝えていきたい。

企画・開発の意義

以前の津波の際、石柱や石碑で震災被害を伝えようとする取組みがありましたが、残念ながら忘れ去られていました。そこで桜を最大到達地点に植樹する事で、後世に残します。春に美しくも儚い花を咲かせ、日本人にとっても最も愛される樹。毎年花を咲かせ、地域に「愛される」ことでより長く人々の記憶に、街の記憶として残っていく筈です。まだ植樹には全国の方に参加してもらい、広く震災を伝えていくことも目的にしています。

創意工夫

メンバーは殆どが市内出身者。私たちが植える場所は、170kmのべ本数は17,000本分にもなります。植樹地の確保は住民の皆さまの協力と行政連携が必要不可欠です。一カ所ずつ協力しながら進めています。また私たちだけで植樹、植樹したラインの管理をしていくだけでは、風化は止められません。植樹会には地元高校のボランティアさんにも運営参加して頂き、市内の学校単位での植樹会なども実施しています。私たちが創りたいのは、後世に残っていく「街の財産」にもなるものです。今までに169カ所、718本(2014年4月時点)を植樹していますが、土地の状況や土地所有者の希望を勘案しながら、強健な3品種を選定して植樹をしています。また植樹会は全国の皆さんに参加してもらえるように実施。今までに1700名を超える方に参加。市内だけで伝えていくのではなく、日本全国の皆さんにも「語り部」として参加してもらえるようにしています。

デザイナーの想い

東日本大震災は日本歴史上最大の広域災害ですが、陸前高田市と同じ規模の災害が起きる可能性は何処にでもあります。もう一度同じ規模の津波が発生した時に被害を軽減し、今回の震災の教訓を全国に広める事で災害に対する意識喚起として機能させます。また次の世代に引き継いでいくためにも、「愛される」ものを創りたい。陸前高田=津波という今の認識が、後世に陸前高田=桜となってくれればと思っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

岩手県陸前高田市内(住所などについてはお問い合わせ下さい)
桜ライン311応援map(株式会社mapion提供)

審査委員の評価

東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市の津波到達地点に桜の木を植樹し、後世に伝えていくためのプロジェクト。数百年後の未来に向けた具体的な活動が高く評価された。植えた桜は時が経つにつれ大きくなり、花見の季節には人が集まり震災について語り続けるだろう。大災害の記憶を負のままに終わらせず、未来の安全のための前向きな取り組みとして、参加者と一緒に作り上げていく点が素晴らしい。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

ページトップへ