GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
地域復興とデザイン教育の連携プロジェクト [十三浜プロジェクト]
事業主体名
十三浜仮設住宅自治体 水守の郷・七ヶ宿 山の自然学クラブ 日本工学院八王子専門学校 登米町森林組合
分類
公共向けの活動・取り組み、社会貢献活動
受賞企業
仮設相川運動公園団地 仮設自治会 (宮城県)
登米町森林組合 (宮城県)
特定非営利活動法人 水守の郷・七ヶ宿 (宮城県)
特定非営利活動法人山の自然学クラブ (東京都)
日本工学院八王子専門学校 (東京都)
受賞番号
14G141151
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東日本震災で被災した地域の「復興への挑戦」と、都会で建築を学ぶ「学生の挑戦」。双方の軌を一にし、持続的な復興につなげる地域再生プランの取り組み。津波被害で枯れた樹木を伐採・製材し、日本工学院八王子専門学校の学生が授業課題「はじめての建築」として2m四方の小屋などを制作、現地に返します。現地を支援するNPO法人と専門学校の教員が宮城県石巻市十三浜地区の自治会から要望を聞き取り実施。生活や仕事に役立つよう、仮設住宅の休憩スペースや、作業小屋、子育て支援センターの遊具などを学生がデザイン・制作し、現地に設置します。今後の高台移転や産業再生計画の中でも継続的に展開される予定です。

プロデューサー

仮設相川運動公園団地 仮設自治会 小山清+水守の郷・七ヶ宿 海藤節生+山の自然学クラブ 中村華子+日本工学院八王子専門学校 渋田雄一

ディレクター

仮設相川運動公園団地 仮設自治会 小山清+水守の郷・七ヶ宿海藤節生+山の自然学クラブ 中村華子+日本工学院八王子専門学校 渋田雄一

デザイナー

庄司将人,富崎一真,吉田達也,田島葵,上野萌子,伊藤晴弥,金井基,三浦愛純,勝見亮介,松森裕也,重松和樹,太田浩紀

詳細情報

http://www.shizen.or.jp/tohoku/aikawa_project.html

利用開始
2015年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

被災地や高台移転地(宮城県石巻市北上地区十三浜)

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

都会の学生が住民と対話し、地産材でミニマルな小屋を設計・製作。運搬や手直しが容易なつくりに配慮。

背景

宮城県石巻市十三浜地区では津波塩害のため人工林のスギが多数立ち枯れ、倒木の危険もあり、伐採と有効活用が課題でした。現地で支援活動を行っているNPO法人水守の郷・七ヶ宿とNPO法人山の自然学クラブが自治会と活動し、日本工学院八王子専門学校の教員がその要望を聞きアイデアを練る中で、今回の活動が、学生の建築デザイン学習においてニーズ発想を培う良い機会でもあることに気づき、プロジェクトがスタートしました。

デザイナーの想い

デザインして組立てたものが完成形ではありません。この計画は組立てた小屋に現地で使用者の意見を取り入れた調整を行うことが特徴です。これまで直接触れあう機会のなかった、都会で建築を学ぶ学生と、海と共に暮らす住民たち。両者がこの活動で結びつきます。例えば、八王子で制作したベンチを実際に座る仮設の方から話を聞き現地で修正制作などを行うことで使い手の意見を取り入れてより愛用していただけるようにしています

企画・開発の意義

使い手と、使われ方を良く知らなくては優れた建築は生まれない。そのことを地元の方々との交流の中で若い学生に学んでもらい、デザイン・制作を進め、成果を地元の復興につなげます。地元の木材を使った温もりのある小屋や休憩スペース、遊具が少しずつ増え、人々が楽しく前向きに仕事をし、子どもたちの笑顔が戻るようになります。学生のフレッシュな創造性を、無理のないスキームで地域の活力につなげていくことができます。

創意工夫

木材の伐採・製材は宮城県、デザイン・制作は日本工学院がある八王子、設置は再び宮城県と、離れた地域を結ぶ取り組みを、関係諸団体のほか、地元の森林組合などの協力も得て実現しました。制作物は、2m四方という法規的に問題なく、通常のトラックで運搬できるサイズとしました。学生が発想を拡げられる自由を確保しつつ、運搬のためキット方式で分解・組立がしやすい工夫が必要でした。高齢者や子供たちも使用するので安全面に配慮し、いずれも無垢材で木材の手触りを楽しめるものにしました。こうした小屋などの建築物は地域の特性を考慮したものであるべきと考えます。風が強い沿海部の地域には、スチール製の市販の小屋ではなく木製の重量のある小屋のほうが適しています。このプロジェクトが浸透すれば、日本全国同じ小屋が並ぶ風景ではなく、地域ごとに特徴を持った地産材の小屋が増えていき、間伐材や小径木の利用にも寄与できると考えています。

仕様

被災樹木・地産材 構造材 杉、松材60□ 運搬を考慮してWxHxD =2000x2000x2000 程度の大きさ 用途:農作業、漁具小屋、仮設店舗、ベンチ 現地NPO+仮設自治体:現地のニーズの整理と現地活動受け入れ担当自然再生活動を担うNPO:地域間連携や行政交渉・手続き担当 専門学校:建築物のデザイン、設計、製作、設置を担当 それぞれの活動を実践すると同時に継続的な地域間の人的交流を担う

どこで購入できるか、
どこで見られるか

宮城県石巻市北上地区十三浜相川・大室
山の自然学クラブ 十三浜プロジェクトのサイト
日本工学院八王子専門学校

審査委員の評価

宮城県石巻市における、地域住民と都会の建築学生が協力しておこなう復興の取り組み。地域再生に役立たせるための機能的な小屋や遊具を提案し、実際に使う住民との意見交換を繰り返しながら、デザインをブラッシュアップしていくしくみとしている。地域住民を巻き込んだ仕組み、そして復興支援と教育のためのトレーニングをバランス良く両立させている点が評価された。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

ページトップへ