GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
若手大工職人育成のための建築技術訓練校 [ポラス建築技術訓練校]
事業主体名
職業訓練法人ポラス建築技術振興会
分類
産業向けの活動・取り組み
受賞企業
職業訓練法人ポラス建築技術振興会 (埼玉県)
ポラスハウジング協同組合 (埼玉県)
受賞番号
14G141144
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

21世紀を担う確かな知識と高い技能を持つ建築大工技術者を、企業内で独自に育てることを目的とし、1987年に開設された職人養成訓練校。2014年3月時点で641名の修了生を輩出し、現在28期生が学ぶ。修了生のうち150名はポラスグループ内の社員大工として、300名は、同社他部門の経営幹部等として活躍し、グループが推進する直営施工体制を支えている。プレカットの進歩や工期短縮のため手加工の技術向上の場が減少する中、サシガネ・ノミ・カンナ・ノコギリといった大工技能継承の機会をを創出し、技能士資格の取得や技能五輪全国大会・技能グランプリ挑戦への支援を行い、若手大工の夢の実現・建築業の未来に貢献していく。

プロデューサー

職業訓練法人ポラス建築技術振興会 中内晃次郎

詳細情報

http://www.polus.co.jp/feature/training/

利用開始
1987年9月
仕様

・敷地面積:921.64㎡ ・建物面積:832.07㎡ ・構造:木造亜鉛メッキ鋼板葺3階建 ・階数:3階

受賞対象の詳細

背景

1987年当時、大工職は3K(きつい・汚い・危険)の職場として敬遠され、大工の子息でさえホワイトカラーを目指す時代であった。加えて同時期、施工現場に対してmm単位の高い精度を求める顧客の要望に直面し、地域に根差すハウスメーカーとしての社会貢献の方法を模索。伝統技術の継承・技術精度のボトムアップ・21世紀の木造建築を担う人材の育成を目指し、大工技術者を自社内で育成する訓練校を立ち上げるに至った。

デザインコンセプト

「学働遊合」を実現し、若手大工職人を育成する、木造軸組み技術訓練校。

企画・開発の意義

21世紀の木造建築を担う人材を育成すると共に、日本で長い時間をかけ確立されてきた木造技術を後世に継承している。また、近年更に顕著になってきた深刻な大工職人不足の問題に対し、教育と労働を融合させた企業内訓練機関として、一石を投じている。「盗んで覚える」が当たり前だった大工技術を、「系統立った教育により習得・実践する」に変化させ、組織化することで、現代の若手大工職人育成を継続的に行う体制を構築した。

創意工夫

職人を自社内で抱え、一から育てるということは、大きなコストとリスクを伴う。開設以来赤字続きであったが、大工養成への想いをひとつにポラスグループ内の各企業が出資を行い、職業訓練法人を設立。グループ全体で、若年施工者育成を支援する体制を構築した。入学者は、一通りの建築技術を学び卒業する。その後は同グループ内の企業にて住宅建築に従事し、学びを現場で活かしつつ技能を高めるフローとした。また、卒業生で構成する施工部隊を、赤字から黒字体質に育成したことで、「職業として成立する大工像」を確立。精神的な面からも職人の将来を支え、日々研鑽に打ち込める環境を形成している。訓練校卒業生に対し、世界や国内で大工技術を競う、技能五輪や技能グランプリなどへの出場支援を積極的に行い、より一層の技能の向上を促す風土を構築している。

デザイナーの想い

働くだけでは学び足りず、学ぶだけでは身につかないからこそ、「現場で働きながら学ぶ」という道の設立に至りました。建築技術訓練校は、深刻な職人不足という問題を抱える時代の要請に応え、確かな木造軸組みの技術を伝えていく場であります。加えて、大工職人を育てていくだけでなく、職人たちの未来、そして、職人が学働遊合の精神の下歩めるような道そのものも、共に育てていく場で在り続けられるよう、支援を続けて参ります。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ポラスグループ

審査委員の評価

深刻な職人不足に悩む大工業界の問題を解決しようとする取り組み。いままで親方のやり方を見聞きして覚えてきた大工仕事を、「現場で働きながら学ぶ」の考えのもと、系統だった教育プログラムにまとめなおし、習得・実践がしやすい仕組みをつくった。また1社だけでなく、グループ企業全体でこの問題に対して取り組んでいる点も評価された。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

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