GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
オープンディスカッションによる住宅企画 [Tokyoイゴコチ論争]
事業主体名
野村不動産株式会社+三井不動産レジデンシャル株式会社+阪急不動産株式会社+積水ハウス株式会社
分類
個人・家庭・住人向けの活動・取り組み
受賞企業
野村不動産株式会社 (東京都)
三井不動産レジデンシャル株式会社 (東京都)
積水ハウス株式会社 (大阪府)
阪急不動産株式会社 (大阪府)
受賞番号
14G141142
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

より豊かでイゴコチの良い暮らしを実現する住宅づくりを目指し、総戸数1229戸の再開発プロジェクトであった「Tomihisa Cross」の一度完成したプランをベースに、より住まい手の視点に立って議論するため、WEB上に企画会議室「Tokyoイゴコチ論争」を設置。誰でも参加できるオープンな環境で様々なアイデアを収集・議論する作業をプラスすることで、事業者主体の従来の方法と異なる、新しい住宅の作り方をデザインした。4万人の参加者と10万の声を基に、住宅に新しいアイデアを採り入れ、より有効に使いこなすことのできる「1,000のイゴコチ」アイデアをまとめ、プランを磨き上げることができた。

プロデューサー

野村不動産株式会社 事業開発二部 泉山秀明/プロジェクト推進部 沼大継/大阪支店 住宅営業部 石原聡史/営業企画部 佐々木まどか

ディレクター

野村不動産株式会社 プロジェクト推進部 内野靖夫、花篤洋介/商品開発部 石原菜穂子+株式会社DGコミュニケーションズ 和田祐樹+株式会社プライムクロス 馬瀬隆、十河彰子

デザイナー

日本女子大学大学院家政研究科住居学専攻 篠原研究室 篠原聡子、竹内光子+株式会社DGコミュニケーションズ 野原俊彦+株式会社プライムクロス 眞見嘉浩+株式会社LPD 高橋靖一郎+株式会社スタジオテラ 石井秀幸

詳細情報

http://www.tokyo-igokochi.jp/

利用開始
2013年2月21日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

オープンな環境で「住まい手」と一緒に議論してベースプランを磨く、新しい住宅の作り方をデザイン。

背景

一般的に建築確認取得前は消費者に対し、広告はもとよりその商品に関する意見を求める活動すらできないことが宅地建物取引業法等に定められている。しかも建築確認取得後は事業性の観点からすぐ工事が始まるため、商品検討および決定の作業を行うには、工事日程の関係上、時間的に大きな制約を伴う。住まい手の声を「リアルタイム」で建設中のプロジェクトに採用することで、住宅の商品企画に変革を起こしたいという思いがあった。

デザイナーの想い

集まった声をもとに、住宅の共用部においては、使用者の動線や視線にも配慮した設計とした。専有部の延長のようなイゴコチを共用部に追求することで、専有部以外にもう一つ空間を手に入れたような生活が実現、集住の強みを最大限に高めることができた。元々富久町は人が行き交う魅力的な場所であった。人が集まり、住む人も地域の人も、愛着を深め、自分の街に誇りが持て、好きだと思えるようにしたいと考えていた。

企画・開発の意義

ベースプランを基に多くの声を聞き、議論する中で、新しいアイデアが得られ、同時に共用部が使いにくい、利用法がわかりにくいなど、住宅の従来のプランと「住まい手」のミスマッチが明確になった。そこからプランを見直し、採用されたアイデアは「1,000のイゴコチ」として公表。入居者には住まいを使いこなすための指針に、またこれを一般に公開することで社会全体でもアイデアを共有できる。

創意工夫

多くの声を収集するため、参加しやすく、波及性が高く、かつ即時性のあるWEB媒体を主に使用し、高い頻度で更新していくことにより、議論の活性化を図り、参加者のモチベーションを高めた。さらに互いの顔が見え、より深い議論やアイデアの抽出が可能な座談会等の活動も加えた。コミュニティデザイン、景観設計、施設運営等の専門家を交えて集めた声を随時議論し、形になっていない「想い」も実現できるようなプランに反映。単に多数決でなく、細かなアイデアも積極的に採用した。通常、販売センターオープン時にお客様に伝達すべき商品企画やプラン決定のタイミングを、当初より2ヶ月遅れの住戸売買契約直前にするなど、細かな調整をしながらの進行となった。アイデアは順次公表し、集大成として「1,000のイゴコチ」にまとめた。この中では、具体的な使い方のシーンを描いたイラストを入れ、アイデアを分かりやすく伝達できるよう工夫している。

仕様

4万人の参加者、10万の声

どこで購入できるか、
どこで見られるか

Tokyoイゴコチ論争

審査委員の評価

住宅づくりにおける住民の巻き込みは年々、進化している。その中でも、このプロジェクトは取り組みの質と量で卓逸している。4万人の参加者から10万の声を集め、専門家も交えて、居心地の良さを実現する1000のアイディアとしてまとめ、空間に反映した。着工タイミングを計算し細かくゾーニングすることで、住まい手からの声をできるだけ構造や空間デザインに反映するプロセスデザインが優れており、より多くの住宅メーカーによる採用を期待したい。1000のアイディアの中には、建てる時だけでなく、住民によって継続的な取り組みが必要なものも含まれており、住み始めた後の住民間のコミュニケーションの礎になっている点も素晴らしい。「提供されるのではなく、自分たちでつくるもの」、そんな新しい住宅の作り方が見えてくる。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

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