GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

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受賞対象名
輸送計画システム [輸送計画ICTソリューションSaaS (TrueLine®)]
事業主体名
株式会社 東芝
分類
産業用のサービス・システム
受賞企業
株式会社東芝 (東京都)
東芝ソリューション株式会社 (神奈川県)
受賞番号
14G131134
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

鉄道などの輸送・物流事業者向け輸送計画業務用クラウド型SaaS。従来のインデント開発による高価格なオンプレミス型ではなく、低価格で高機能を提供する。規模の大小に関わらず世界中の鉄道事業者等をターゲットとしているため、専門性の高い複雑な表現・操作を排除する一方で、ダイヤグラムに代表される当該業務ならではのツールをソフト上に再現することで、専門知識がなくても業務に適した方法で計画立案ができるシステムとなっている。直感的な操作と一目で状態が分かるユーザインタフェースにより、複雑な専門業務を簡単かつ短時間で行えるソリューションを実現した。

プロデューサー

株式会社東芝 社会インフラシステム社 社長 横田岳志

ディレクター

株式会社東芝 デザインセンター デザイン第一部 参事 西川太一郎

デザイナー

株式会社東芝 デザインセンター デザイン第一部 土肥匡晴

利用開始
2013年10月
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

専門知識がなくても複雑な仕組みを理解でき、従来ツールの利点も活かしながら手に取るように計画できる。

背景

鉄道の輸送計画は事業者ごとの路線や所有設備の違いから、要求仕様に差異が生まれ個別開発をすることが多い。そのため売価が数千万円を超え、中小規模の事業者が導入するためには大きな障害となってきた。このような事業者は表計算ソフトや手書きによる非効率的な代替手段を用いるしかなく、業務効率を安価に改善するソリューションが必要であった。

デザイナーの想い

業務用製品では、購入を決める調達担当者と実際のユーザが異なることが多い。調達担当者が機能仕様と価格を元に選定した製品の使い勝手が良くなかったとしても、ユーザはそれを普通のものと受け入れがちである。そこでユーザの立場で考えた扱いやすい操作性も機能仕様や価格と同じくらい重要な選択要素として認識してもらうため、調達担当者にも使い勝手の良さが一目で伝わるデザインの実現を開発メンバー間で共有して開発した。

企画・開発の意義

日本の緻密な鉄道運行の一翼を担う輸送計画業務は、表計算ソフトや手書き作業により膨大な手間と時間を要する。特に人員が限られる中小規模事業者では当該業務の効率化は切実である。そこで、作業の手間を徹底的に排して簡単かつ短時間に輸送計画を検討できる安価なソフトウェアを実現し、海外の事業者も含め広く提供することで、鉄道事業者の本来の目的である「高質な輸送サービスによる社会貢献」に注力していただけると考えた。

創意工夫

従来型システムによる計画の作成は、文字や数値のキー入力のみに頼った煩雑な操作が必要であり、システムの習熟には専門職でも時間を掛けた訓練を要する。これと同じ業務内容を、専門職でなくとも正確に簡単かつ短時間で行えるようにするには、業務の本質を一目で理解できることと、単純な作法で素早く操作できることを両立させたユーザインタフェースが必要不可欠であると考えた。その実現のために、当該業務の本質を表すシンボリックな要素をオブジェクト化して直接操作することをデザインの方針とした。その実装例として、今まで数値を入力してグラフ化していたダイアグラム作成では、シンボリックな折れ線グラフを直接手で書くような手軽な入力操作とした。また車両運用スケジュール作成では、きっぷの切り欠きをモチーフにした駅を表す凹凸をパズルのように繋ぎ合わせる操作によって、効率的な車両の配車を手早く検討出来るようにした。

仕様

Full Color, 推奨解像度 1920*1080pixel 以上, インターネット接続環境

どこで購入できるか、
どこで見られるか

輸送計画ICTソリューションSaaS TrueLine® 製品紹介サイト
ユーザーエクスペリエンス 事例紹介
導入事例(株式会社ゆりかもめ 様)

審査委員の評価

鉄道のダイヤを作る仕事は専門性が高く、いわゆるスジ屋と呼ばれる専門家が一手に手掛けてきた業務である。そのようなダイヤを作るためのインターフェースをクラウド上に作り、SaaSとして提供した。ダイヤ策定などの計画時だけでなく、事故発生時などの非常時にも使えるシステムとなっている。従来鉄道の輸出といえば、いわゆる車両などの物の輸出が主だったが、ここではそれに加え、鉄道の運行プログラムというソフト面の取り組みを輸出しようとしている。日本の運行技術の高さは世界的にも知られているが、そのような日本のソフト面での技術力の高さを輸出しようとする取り組みであり、高く評価したい。

担当審査委員| 暦本 純一   江渡 浩一郎   中川 淳   日高 一樹   松下 計  

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