GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
品質管理 [C値測定による施工品質向上]
事業主体名
三交不動産株式会社
分類
住居に関するサービス・システム
受賞企業
三交不動産株式会社 (三重県)
受賞番号
14G131099
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

C値は住宅の隙間係数である。次世代省エネ基準で5c㎡/㎡と示されたが実測は稀で現在基準すら無い。しかし当社は全棟で実測定している。理由は施工品質との相関性にある。数カ月の工期中に多業種が工事を行う、各工程品質は施工者に委ねられ施工後品質確認は難しい。建方 部材取付 気密水密 造作 仕上全ての工程の正確な施工でC値は下がる。いわばC値は全工程を俯瞰した品質の代替指標となる。基準に達しない場合再施工する。当初再施工は常態化していたが現在は職方相互の競争意識、切磋琢磨で一度でクリアする。C値による管理は建築工事の宿命である施工者頼みの品質向上を数値と競争意識で高め技を伝承する仕組のデザインで有る。

プロデューサー

戸建事業本部 商品開発部 商品開発課

ディレクター

戸建事業本部 商品開発部 商品開発課

デザイナー

戸建事業本部 商品開発部 商品開発課

詳細情報

http://home.sanco.co.jp/special/thermal-insulation/

運用開始
2003年4月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

建築全工程の品質性能の数値による確認と、職方相互の技能向上と、その技を伝承する仕組みのデザイン。

背景

建築現場は数カ月に亘り多くの工手が工事を行う。その全てに現場監督が立会い品質確認する事は出来ない。後工程に進めば不十分な品質での施工を知る術は無くなる。たとえ全工程の全作業を見なくても、結果数値により各工程全てが確かな品質の工事を行ったかどうか判別できる手法を模索した。結果、顧客と約束した数値である隙間係数が新築工事に関るほとんどすべての業種の努力の成果であることが判り当品質管理手法を生み出した。

デザイナーの想い

工業製品の品質管理は工程管理と最終完成品の性能確認の2本建てからなる。しかし住宅建設においては中間検査は4回程で、現場管理者は全工程全作業に目を光らせる事は出来ない。完成時の竣工検査は仕上がり確認が主である。一棟一棟が違う注文住宅であるからこそ、完成品がちゃんと顧客に約束した性能数値となっているのか、全工程が正しく施工されたのか確認する必要がある。このC値測定による施工品質確認がその第一歩である。

企画・開発の意義

C値が全工程の品質を俯瞰する数値である事を信じ、目標数値に達するまで再施工と再測定を繰り返す徹底した管理を続けている。結果の数値を工手全員にフィードバックする事で点数の競い合いが始まり、点数の出る職方に教えを請う姿や前工程の品質をフォローする後工程も現れ、切磋琢磨が図られた結果一回で基準を超える建物が多くなった。会社も優秀技能者の顕彰を行い、組織的な技能向上を目指している。

創意工夫

日常の施工指導や品質向上の勉強会をしても、数多く入る様々な業種の全ての職方の技能を確実な物にする事は難しい。どのような状況であろうと、引渡す時点で全ての建物が当社が顧客や社会に約束した性能品質になっている事を実現する為に当測定は行われる。合格点に達するまで再施工を続けるという、まるで合格試験の様な管理手法は嫌われ拒否される危惧が有ったが、始めると点数に対する向上心から点数の競い合いが起こり、点数の出る職方に教えを請う姿や後工程がフォローする姿も現れ、現在では一回で基準を遥かに超える数値を出す建物が多くを占める様になった。施工者を信頼する事が前提の品質管理から隙間係数という厳しい基準値を設定し、全棟で実測定を行い達成するまで再施工を行う管理手法により、施主に対し約束した性能を持つ建物を提供すると同時に、職方相互の品質向上意識の高まりと技能の伝承を促している。

仕様

施工品質管理手法

どこで購入できるか、
どこで見られるか

三交不動産株式会社 展示場
三交ホーム展示場案内

審査委員の評価

省エネに直結する住宅性能指標としてC値を重視し、その向上のために施工精度を高めるPDCAサイクルをまわしている点が高く評価できる。今後はC値の重要性が広く認識され、他社にもこの取り組みが拡大していくことを期待する。

担当審査委員| 暦本 純一   江渡 浩一郎   中川 淳   日高 一樹   松下 計  

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