GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
生活者の価値を最大化する商品開発システム [住みごこちのいい家〜暮らしを豊かにするソリューション〜]
事業主体名
株式会社アキュラホーム
分類
住居に関するサービス・システム
受賞企業
株式会社アキュラホーム (東京都)
受賞番号
14G131085
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「住みごこちのいい家」は暮らしの価値を最大化するために、OB顧客の「体験事例」を収集、整理、分析、順位付けを行い、優先順位の高いアイテムを標準化することで価格を上げずに商品開発するシステムである。これは、住み手の利便性と商品開発のギャップを埋め、より良い住まい環境を提供しつつ、住まいの問題を捉えることができ、これまでに無いスピードかつ効率的で価格合理性を備えた商品開発が可能となった。さらにこの商品は情報収集に協力した地域の優良工務店約260社で構成されるネットワークJAHBnetへも展開され、日本で過半を占める地域工務店で建築される住宅へ「住み心地」を還元している。

プロデューサー

株式会社アキュラホーム 代表取締役 宮沢俊哉

ディレクター

株式会社アキュラホーム 商品開発部 井草健二

デザイナー

株式会社アキュラホーム 商品開発部 太田雅彦/三宮佳美/山口ゆかり/河合奈緒子

詳細情報

http://www.aqura.co.jp/

利用開始
2014年4月26日
販売地域

日本国内向け

設置場所

アキュラホーム各支店/ジャーブネット会員活動拠点

仕様

「住みごこちのいい家」は、時系列で分かる住まいの問題を事前に解消するため、企業内の商品開発の意思決定を迅速容易にし、コストを抑えることを目的とする。その仕組みは①当社と地域工務店ネットワークが行う地域住民とOB顧客を交えた各地で行う地域イベント。②OB顧客30人で構成される委員会を8拠点で開催。③プロ目線での施工の合理化や顧客への価値を提案・実施するKAIZEN活動の開発へのフィードバックである。

受賞対象の詳細

背景

今までの住宅の商品開発は社内の意見に主軸を置いており供給者側の思い込みや会社としての方向性を示す商品を発表してきた。また、OB顧客向けのイベントや訪問活動を行ってはいたものの、商品開発に活かされることはわずかであった。顧客の声を生かす仕組みがなかったことは理由の1つではあるが、家作りは顧客と相談しながら行うので、そこから要望は聞き取れるという勘違いがあり、住んだ後の気づきには耳を傾けていなかった。

デザインコンセプト

住宅建築経験者と住宅プロの学びを、未経験顧客に新たな商品として素早く継承するスパイラルアップデザイン

企画・開発の意義

「住みごこちのいい家」は、時系列で分かる住まいの問題をOB顧客と顧客・企業が双方向で事前に解消してゆくシステムの為、自然にコミュニケーションが醸成され、地域でコミュニティが構築される効果、企業がコミュニティに参加し、真摯に住み手の利便性と商品開発のギャップを埋め、より良い住まい環境を提供することが出来る。また、 これまでに無いスピード、効率的で価格合理性を備えた商品開発が可能となった。

創意工夫

【情報収集】既に当社と全国工務店ネットワークで行われていた各地域のOB顧客を中心とした1000人規模のイベントやお手入れ講座のプラットホームを利用して、子育て世帯、高齢者夫婦、単世帯などの多様な世代・暮らし方をしている方々の生の声を集めた。また、全国8拠点に設置予定の知見の深い様々な年代のOB顧客主婦30人で構成される「30人委員会」を開催し、主婦の率直なご意見や具体策を効率的に集めた。集められた情報は供給者側に偏った編集にならぬよう社内と有識者で構成される「住生活研究所」にて整理される。供給側の活動として、プロの目線での施工の合理化や顧客への価値を提案・実施するKAIZEN活動などの情報を行った。【情報の整理・分析】集まった顧客側意見と供給者側の意見を融合させ、当社と地域工務店ネットワークの規模を活かして標準装備による大量生産化を実現し、効率的で価格合理性を備えた商品開発が可能となった。

デザイナーの想い

「住みごこちのいい家だ」顧客にそう思って暮らしを満喫してほしい。昔に比べ建物の機能・構造・性能は格段に改善された。しかし、暮らしにおける『困り事・不満』はまだまだ解決されていない。当社は『暮らしを豊かにするソリューション』でこれからも生活・暮らしに寄り添った商品開発を行う。顧客が要望を言う度に「オプション」として価格が上がる住宅業界の悪しき習慣を改め、安心できる注文住宅供給を目指してゆきたい。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社アキュラホーム
株式会社アキュラホーム
アキュラホーム 永代家守り活動・お手入れ講座
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審査委員の評価

昔に比べて家屋の機能/構造/性能は格段に改善された。だが暮らしにおける困りごと、不満は依然として存在している。家屋の問題というのは、建てた後に分かるものだからだ。その問題に堅実なアプローチをしたのが、商品開発システム「住みごこちのいい家」である。まずインプットとしてOB顧客から、設計のとき気づけば良かったと思う『体験事例』を収集/整理/分析/順位付けを行う。アウトプットとして専門家視点から施行の合理化や、顧客への具体的プランを提案/実施する『KAIZEN』活動を行うことで、今後の顧客の要望に応えるシステムである。また提案されたプランは地域工務店ネットワークを活用することで大量生産化を実現し、効率的で価格合理性を備えた商品として提供される。さらに設計方法や考え方は各地域工務店に情報伝達され、知恵が共有されることで問題解決の循環を作っている。建物にとって初期計画は重要であるにも関わらず、顧客にとっては初めての試みであり、失敗の撤回は困難なことが多い。住み手の利便性と商品開発のギャップの解消は顧客の求めるクオリティそのものに繋がる。それを追い求めるためのスパイラルアップデザインとして高く評価した。

担当審査委員| 暦本 純一   江渡 浩一郎   中川 淳   日高 一樹   松下 計  

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