GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
タクシー [タートル・タクシー]
事業主体名
三和交通株式会社
分類
個人・家庭向けの広告、宣伝
受賞企業
三和交通株式会社 (神奈川県)
株式会社アイ・エム・ジェイ (東京都)
受賞番号
14G121050
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

タートルタクシーは、助手席裏のボタンを押すといつもよりゆっくり運転する、新しいタクシーサービスです。 ゆっくり運転中はフロントガラスに亀マークが掲示され、車外からもゆっくり運転中なのがわかる仕組みとなっています。 運転手は専門のトレーニングを受けており、ただゆっくりなだけではなく、いつもより更に安心で快適な運転をお客様へご提供しています。 また、急加速・急停車を避けた運転をすることによりエコドライブになり、燃費の向上およびCO2削減にも貢献しています。 お年寄りや妊婦さんなど、ゆっくりでもいいから安全で快適に移動したい方々から特にご好評をいただいています。

プロデューサー

三和交通株式会社 代表取締役社長 吉川永一+株式会社アイ・エム・ジェイ

ディレクター

株式会社アイ・エム・ジェイ プランニングディレクター 夏目和彦/クリエイティブディレクター 村田経嗣

デザイナー

株式会社アイ・エム・ジェイ アートディレクター 村田経嗣+KAJIUCHI DESIGN STUDIO 梶内昌史

詳細情報

http://turtle-taxi.tumblr.com/

サービス開始
2013年12月
販売地域

日本国内向け

設置場所

神奈川県横浜市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

Backseat Eco Drive 後部座席でできるエコドライブ

背景

タクシー運転手は、乗客の方が急いで目的まで行きたいと思い込んでいるため、多くの場合急いで運転します。 一方、利用者に調査をしたところ、76%の人が「ゆっくり運転してほしいと思ったことがある」と回答しました。 結果的にタクシーは危険な運転をする乗り物であると人々に認識され、それが原因でタクシーの利用を敬遠している人々が存在していることを発見しました。

デザイナーの想い

これまで、タクシーの前の空間は運転手のもの、後ろの空間は乗客のもので、そこには見えない壁があり、繋ぐものは会話しかありませんでした。その空間を繋ぐことができ、乗客側が運転手のドライビングに関与できる何かが欲しい。その手段として、ボタンで乗客のメッセージを伝える、というアプローチに落とし込みました。これが1つのきっかけとなり、車内がより良いコミュニケーションの生まれる場になることを期待しています。

企画・開発の意義

今まで、タクシーの乗客は「急いで」という要望を運転手に伝えることはありましたが、「急いでいない」ことを伝えることはありませんでした。しかしタートルタクシーの導入により、今まで潜在的に存在していたものの把握できなかった「急いでいない乗客」を顕在化することが可能になり、乗客によって最適な体験を提供できるようになりました。

創意工夫

亀をデザインにあしらったこのタートルタクシーは、通常時は他のタクシーと同等の速度で運行しますが、助手席裏に設置した「ゆっくりボタン」を押すと、それを運転手が認識し、通常より更にゆっくり丁寧で快適な運転に移行します。 ボタンが押されるとフロントガラスに「ゆっくり走行中」と表記されたパネルが掲示され、車外からもゆっくり走行中であることが認識できるようになっています。 これにより、三和交通が安全と快適に対して注力していることを、乗客だけでなく歩行者や他の車両に対してもアピールしました。 また目的地到着後、「今回ゆっくり運転した距離」を記載したサンキューカードを乗客へ手渡します。またその距離は日々集計し、全台の走行距離の累計をWEBサイトに掲載しています。これにより取り組みの歩みや広がりを可視化できるようにしました。

仕様

車載装置:ボタン(LED/スピーカー内蔵)、フロントパネル(LED内蔵) 車体外装:カッティングシート、ステッカー その他:サンキューカード、WEBサイト

どこで購入できるか、
どこで見られるか

神奈川県横浜市
TURTLE TAXI (タートルタクシー)

審査委員の評価

既成価値に疑問を持ち、逆転の発想で新しい価値観を提案している。低いコストや効率が重視されるタクシー業界に「ゆっくりでもいいから安全で快適に移動する」というこれまでにない魅力を作り出した。そのニーズに気づくだけでも難しいと思われるが、アイデアを発想するだけでなく、実際に企画を提案し、導入、運用まで展開している点が素晴らしい。また、ゆっくり走ることでCO2排出量削減を実現、電話からのタクシー予約本数も向上させるなど、ビジネスモデルとしても成功している。このようなサービスを望む人は多いのではないか。ぜひ汎用的な仕組みとして日本全国に広め、多くの利用者に新しい価値観を提供してほしい。

担当審査委員| 永井 一史   鹿野 護   久保田 晃弘   遠山 正道   中谷 日出  

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