GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
紙手提袋 [三越「実り」紙手提袋]
事業主体名
株式会社三越伊勢丹ホールディングス
分類
個人・家庭用のパッケージ
受賞企業
株式会社三越伊勢丹ホールディングス (東京都)
受賞番号
14G121023
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

三越のショッピングバッグを57年ぶりに刷新。 江戸時代のモードの発信基地、呉服店「越後屋」をルーツとする企業として、日本の染と織に着目し、友禅作家であり、無形重要文化保持者(人間国宝)の森口邦彦氏にデザインを依頼した。「白地位相割付文 実り」と題された着物のデザインを、ショッピングバッグという立体物に合わせて新たに染め上げ4面で位相展開する、斬新なデザインを作り上げた。ショッピングバッグは、お客様が一番手にし、眼にし、使うものだからこそ、ファッションアイテムとしてお客様の装いをコーディネイトするアイテムと位置付け、視覚的な価値を重視した。

ディレクター

森口邦彦

デザイナー

森口邦彦

詳細情報

http://www.imhds.co.jp/shoppingbag/

利用開始
2014年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

三越本支店

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

デザインコンセプトは「ヴィジュアルホスピタリティー」。人の眼をデコレートし、街を彩る存在を目指した。

背景

三越は1673年(延宝元年)呉服店として創業。2014年は、1904年(明治37年)に「デパートメント宣言」をし、日本で初めての百貨店となってから110年を迎える年。次の100年に向けて新しいシンボルとして、ショッピングバッグデザイン刷新を企画した。またフラッグシップストアである日本橋三越本店のストアコンセプト「カルチャーリゾート百貨店」のシンボルとして文化的背景を重視した取り組みを企画した。

デザイナーの想い

今、日本の伝統工芸をめぐる状況は、これまで通りのあり方を維持しようとすると厳しい状況にある。これを打開するためには、伝統を守るのではなく、21世紀の視点で伝統を表現することが重要だと考えている。今回の取組は、友禅という伝統技法をショッピングバッグという「捨てられてしまうかもしれない」メディアに展開するというまったく想像もしなかった取組。これによって、伝統工芸のあらたな可能性が広がった。

企画・開発の意義

日本の文様は江戸時代、大衆のためのアートであり、モード(流行)として人の眼を楽しませていた。日本の伝統工芸の技法のひとつである友禅を、きものという一人にむけて創られるものから、ショッピングバッグという不特定多数の方が手にするもののデザインとして活用することで、世界に誇る日本の文様、伝統文化の価値を広く発信し、文化の継承をおこなっていきたい。

創意工夫

きもののデザインである「白地位相割付文 実り」の最大の特徴は、柄があたかも動いている様に位相展開すること。その位相を表現するために、デザイナーである森口邦彦氏にショッピングバッグの立体構造に合わせて、あらたに染め上げていただいた。それによって、ショッピングバッグであたかも柄が動いているかの様に、4面の柄を展開させることで表現した。森口友禅の代名詞でもある故森口華弘氏が蒔絵をヒントに開発した「蒔糊技法」を紙に展開するために、色や風合いをグラフィック処理により調整することで、印刷による色の沈みやつぶれを改善した。また、絹のもつしぼ感を表現した。また、ショッピングバッグをファッションアイテムと位置付けたことから、本来強調すべき企業名を必要最低限の大きさにとどめた。

仕様

・大 320×115×400 ・中 320×115×320 ・小 220×120×260 ・特小180×100×200

どこで購入できるか、
どこで見られるか

国内三越本支店

審査委員の評価

猪熊弦一郎の紙袋を57年ぶりに変更するということがまず大変なチャレンジであるが、かつてのそれを超える上質なものに仕上がった。呉服屋をルーツとしていることから人間国宝の友禅作家の作品という必然性もよく、4面で位相展開するのも興味深い。包装紙は猪熊弦一郎のままであるのも良い判断であろう。

担当審査委員| 永井 一史   鹿野 護   久保田 晃弘   遠山 正道   中谷 日出  

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